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国鉄ED20形(二代目)
ED60形が、想定していた投入線区では意外に過剰性能だった反省から、より減格した機関車を開発することにした…と言えば聞こえはいいが、実態は日立製作所の私鉄向けデッキ付き50㌧電機をベースに若干の強化を加えたもの。
主電動機は吊掛式263KWのMT56形で、1時間定格出力は1050KW。定格速度34km/h・最高速度75km/h
制御装置は電動カム軸式。
1963年に日立で1~3号機を製造して立川機関区に配置し、青梅線と五日市線で試用。
1964年から68年にかけて26両が日立と東芝で製造され、身延・飯田・大糸線で運用。輸入・買収電機を淘汰したが、貨物輸送の斜陽化で1984年から廃車が始まり、JR貨物に継承されたのは飯田線用として篠ノ井区に配属された7両に過ぎなかった。
但し、廃車グループのうち3両が三岐鉄道に譲渡されている。
篠ノ井の7両も1997年に廃車され、形式消滅した。
デビュー当時はいくら何でも小型に過ぎるとの批判もあったが、それでもDE10-1000ディーゼル機関車並の性能で、結果としては支線区向け電機としては十分だった。