11/08/13 22:41:52.32 lJKfNIdR0
>>377-378に続く平行世界もの
◎JR01系客車
○2009年政府は景気刺激策として高速道路の休日特別割引―ETCで上限千円―を実施したが、
自家用車を家計上所有不可能な人々にはその恩恵を直接享受出来ない。
そこで低所得者層に対し格安鉄道旅行をJRの各主要幹線での急行「きぼう+走行路線名/沿線地名+番号」号グループの
運行で以て提供する政策が期間限定で実行された。
きぼう号の急行券と乗車券の一括購入時に役所が審査発行する低所得者証明書を提出すると総額料金が破格の安さになる。
運行はJR旅客各社に任され、運行や車両準備等の諸経費は税金等の公的資金で賄われ、専用車両の資産税免除。
接客水準は既存のJRの優等列車や高速バス等に悪影響を与えないものとなる。
充当車両には、253系等の余剰車の他に、施行期限と予算限定の政策が故に費用対効果上客車が新造された。
それが01系客車―ナハ/オハフ/スハフ/マヤ01形―である。
基本仕様は、製造費低減の為、E233系を車端に1m幅片開き二扉のステップとデッキ付き客車にした様なものであり、
冷房装置は集約分散型、集団離反型の固定クロスシート―頭もたせ付き、熱線吸収ガラスでカーテン省略、
洋式トイレと小便用と洗面所。
各車種の主固有仕様について、オハフはナハに車掌室、救護や警察の防犯業務等に対応の多目的業務室、障碍者用トイレを
追加、スハフはナハに架線集電の電源装置―三電源対応で自車を含む八両分に給電、集電装置管理室、売店、
マヤは非電化区間用電源専用車―15両分給電、車長16m、コイルバネ台車。
本系列は2010年に大量生産され、JR各社に分配された。
きぼう号シリーズは東海道線等の各主要幹線で毎日運行され、自由席と指定席、夜行便もあり、繁忙期には増発。
01系客車牽引にはJR貨物にも委託し、牽引機の大半はJR貨物になり、JR貨物も補助金を得る。
2010年夏某日土曜日朝、品川駅にて博多行きの急行“きぼう東海道山陽北九州”号の出発式が開催され、
フラッシュの嵐の中、JR貨物のEF66形100番台が牽引する01系客車15両編成の当列車が出発。
繁忙期の夜行の自由席は、昭和の座席夜行列車を彷彿とさせる程の混雑。
財政悪化で高速道路の特割が中止になっても、きぼう号の運行は継続中。