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>>349に続く平行世界もの
◎国鉄713系300番台交流近郊形電車
○1986年夏、国鉄沖縄本線が開業。規格は軌間1067mm、交流電化20KV60Hz、高規格の在来線。
経路は、海洋博公園~運天港~名護~許田~沖縄自動車道沿い~石川~具志川田場~コザ~沖縄県総合運動公園~
沖縄自動車道沿い~琉球大~宜野湾嘉数~浦添牧港~国道58号沿い~那覇旭橋~那覇空港。
運天港と鹿児島駅桟橋を結ぶ国鉄の鉄道連絡船を介して内地とレールが繋がる。
なおモノレールとは旭橋と空港で連絡。
米軍基地の存在とそれによる民間建造物の密集で鉄道用地が確保困難な故に国鉄としては異例の道路直上高架と地下線の
比率が高く、起伏の富んだ地形と相まって急勾配が多い厳しい線形となり、動力車に高い粘着性能を要求されるので
当時の技術水準から交流電化を採用。
沖縄本線に713系300番台が新造投入された。
仕様にて84年に製造された900番台からの主な変更は次の通り。
軽量オールステンレス製車体、回生ブレーキの勾配抑速機能強化、台風銀座なので架線障害対策として予備パンタを搭載、
自動解結の為の電気連結器、ボルスタレス台車、転換クロスシート、冷房強化、外人対応の大きな洋式トイレなど。
外観と内装は翌87年登場の213系に類似する。
McT'cの二両が基本編成で、需要に応じて二両単位で増結。
86年始め先行量産車が落成し、九州にて試運転実施。
本車両は、沖縄本線の開業で就役開始。
青春18切符シーズンでは鉄道連絡船接続列車は最大六両で運行される。
87年4月の国鉄分割民営化により沖縄本線と連絡船と共に713系300番台はJR沖縄に承継され、現役である。
JR沖縄のシンボルカラーは寒緋桜に因みピンク。
近年、車両増備で余剰気味の一編成が大容量の単相/三相変換装置(マトリックスコンバータ)の試験車となった。
交流電気車で三相交流モーターを使用するには、従来では架線からの単相交流を一旦直流に変換してからVVVFインバータで
三相交流に変換しなければいけなかったが、単相交流を三相交流に直接変換出来る鉄道車両向けの大容量の
マトリックスコンバータが実用化されれば、電力変換ロスの減少、制御装置の縮小による低価格化など、
さらなるトータルコスト削減が期待される。