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>>220に続く平行世界もの
◎国鉄301系1000番台
○WW2下、戦時輸送強化目的で東海道本線大阪・梅田貨物両駅と関西本線湊町駅を直結する短絡新線が建設されたが、
工期最短且つ費用最小により何と区間の大半は“なにわ筋”路上に併用軌道として敷設されたのであった。
路線名は、なにわ筋線。D51等のSL牽引の長大列車が大阪の街路を走行する光景が出現した。
終戦後程なく無煙化と旅客輸送目的で直流750V電化、中間停留所新設、戦時買収国電に併用軌道の低床プラットホーム
対応の乗降用折畳みステップを取り付けて投入。特認で一両20m車体長四両編成運行。
戦後復興期のモータリゼーションによる自動車通行量増加に対応して“なにわ筋”は大拡張されて
併用軌道も複線化の上に車乗り入れが禁止され、お陰で珍しいヘビーレールの併用軌道が現在も残存するはめに。
大阪環状線全通後も都心に近いなにわ筋線の利用客は増え、全線地下線化が検討されたが国鉄と市の財政難により消え、
利用客の多い停留所の地下駅化に留まり、プレメトロ化。
1975年、老朽化旧型車の代替で301系1000番台を新造投入。
車種と編成は、McM'MM'c。
当車両は、両開き四扉オールロングシート等の基本仕様は国鉄標準の103系を踏襲しつつ、併用軌道走行ならではの、
乗り心地改善、沿線への騒音振動軽減、短い駅間と数多くの信号による停車発進増、急勾配対策などの為の、
空気バネ台車、軽量アルミ車体、高加減速度運転制御、電動車比率かなり高めなど、元々の地下鉄直通用の301系0番台と
共通しうる特殊仕様により、なおかつ新形式車両の導入を忌避する労働組合対策としても303系ではなく、
301系の新区分番台となった。
特有の仕様は、750/1500V複電圧対応、併用軌道での交通事故対策で、先頭スカートと床下機器保護棒付き、
床下マーカーランプ、低床停留所対応の乗降用可動折畳みステップ、非貫通先頭など。
大阪~なにわ筋線~湊町(現JR難波)~天王寺区間の運用に就く。
1987年にJR西日本に承継。後に冷房化を含む延命工事施工。
大都市の幹線道路を大型の国鉄型電車が走行する“なにわ筋線”は趣味的には非常に興味深い大人気路線の一つ。
なにわ筋地下新線構想が本当に実現するまで、この奇妙な状況は継続するだろう。