12/09/16 03:33:56.85 +0GJADrr
─歌詞は、衝動的に飛び出した「蛍みたいな欲望」が、いつしか「夢」を描いて、それこそがその人自身の「物語」と「光」を生んでいくという描写から始まります。
やがて抗えない困難な現実に直面して、その人が「夢」を諦めなきゃいけない局面が訪れたことを厳しい視点で書いていて。
でも、最後に掲げられているのは諦めてもなお消失しないその人の根源的な「光」であり、「物語」を続ける強さで。
藤原 「蛍みたいな欲望」の歌、それ以上でもそれ以下でもないと僕は思っているから、歌詞の捉え方は曲を聴いてくれる人それぞれであってほしいと思うんですけど。
それはいつもどおり、どの曲でも一貫してます。
ただ、あえて踏み込んで言うなら……「夢は叶うよ」という言葉って、古くから言われていますよね。
これって、実際には必ずしもそうならないからこそ生まれた言葉だと思うんです。
誰かにその言葉を言われて励まされた人も、その人が困難な局面に立っているからこそ響いたはずで。
それは僕が言うまでもなく、誰もが身を持って知っていることだと思います。
─「firefly」の歌詞は、今その人がどう生きていて、その「夢」がどういう状態にあるのかという視点が貫かれているしね。
だからこその厳しさがあって。
藤原 うん。欲望から生まれた大切な夢を、どうしても諦めなければいけなかった人たちがいる。
道が閉ざされたら、切実な思いがあるほどその事実を受け入れるにはすごく時間がかかる。ただ、それでも勇気を出して諦めることは、歌詞には「黄金の覚悟」と書いていますけど、それはすごく輝きのある行為で。