12/02/23 22:24:18.45 xB+tCVP8
「かえるの詩」
雷に怯える私のかえる
光が解けるのを窓の内からじっと見ていた
昨日残った酒瓶の中揺られて
避難中の大将かえると
お互いに細胞交換した夜
弱々しい悲鳴は下戸下戸と
鼓膜に届くくらいで微かに唄ってる
皮膚の裏の色素は
些細な言葉で傷付く人の顔色みたいに
赤く爛れてしまっていて
あと僅かで
あと僅かで
あと、ああそうだ
ああそうだ
私はかえりたいんだ
そう気付いたときには
飛び跳ねるチャンスかも
小心者だから
きっと
かえるは見知らぬ人に踏み潰されないんだ