12/02/19 23:17:58.38 nk36JlU9
>>616
Aには値しません。どこも完成されているとは思えません。
まず一つ一つの表現のレスポンスが遠すぎるのはいいとして、
こちらから向かわせてもらったところですぐに捕まえられてしまうことに、
そいつの顔はのっぺらぼうにそっくりという、、、読者は捕まえ損ですよね。
この詩は基本的に横に走っている。もちろん時間軸の問題ではなく詩の観念として。
そういう横の詩に対して、レスポンスが遠いというのは至極あたりまえの話になってきますが、
これにはそれにしても読者から逃げきるという執念を感じませんでした。
ようするに半端なのだと思います。読者の忖度に捕まってもいいのですが、
それなら顔を泣き面でもいいので曝け出してほしかった。駄目なのはそうではなくて、
どこか人為的に表情を繕っている顔であったことで、
それは読者からすればまさしくのっぺらぼうにひとしいのです。
余談ですが、作者がしたいことはどちらかというと「逃げきる」ことだったのではないでしょうか。
作者の薄っすらとした狷介さが、作品の底にどこかはかとなく流れているように思えたので。
それなら、どんどん逃げてもらって構わないと思います。詩のスピードは、それこそ光速にまで達します。
また読者の審美的な衝動にしても、それにあわせるが如く光速にまで達します。(一定の読者に限りますが)
そのときに重要なのが、読者が追いかけても追いかけても、ドンドン銀色に光りながら逃げていくような、
まさしく光の速さで逃げることのできる詩、であることだと思います。