12/02/18 09:10:08.79 XooXANfS
「ねっとりとした夜明け」
朝から泣いていた子供の声に
起こされてまるで小さな亀裂が
入ったような気がして
とりあえず水道の水を飲んでいた
隣から巨大な男が歩いてきて
それがSF映画の中の人間みたいに
何の根拠もなくそこにいるので
とりあえず鍵を開けて家を出ました
たくさんの放射線がぼくらの前に
突き刺さってくるような気がして
秋も冬もこうしてコートを抱えて
表に飛び出して野良犬にでくわして
人生ってまるでドミノだねと
いっていた人がいたので最初の駒を
声も高らかに打ち鳴らしました
そこで投了するのも人生です
幾つもの屍が折り重なる公園の
前を通りかかると死体が
急に数を増やしたみたいで
ぼくはまた風邪をひきそうです
家に帰ったらパブロンを飲んで
ゆっくり眠りにおちます
明日目が覚めて非現実の中に
入れられてもたじろがないように
まるで悪魔と契約を交わしたようで
時々夢が何度もフラッシュバックします
そのとき地下鉄の下から叫び声がして
今日もぼくはゆっくりと眠れそうです