言葉の茂みat POEM
言葉の茂み - 暇つぶし2ch577:名前はいらない
12/03/09 09:04:25.37 iycDITAD
「流された子供」

黄昏ている人の前にいる
雑踏はかきわけられる
髪の毛に櫛を通すみたいにさ

春夏秋冬 世界のひとつひとつが
美しくまぶたの裏にはりついて
消えようとしない

きっと心の中でぼくらは
同じ理想郷 求め合ったりするんだろ
そうして傷ついて年を重ねて
樹木のようになって

でも君のこととなると
いつも本気で年月の重さに気がつく
君が子供を流したといって泣いて
ぼくらは新しい世界に踏み出す決意をする

風が吹いている
きっとそこに意味はないんだろう
求めてしまえば
また過去の自分に戻ってしまうのかな

冷めた手でぬくもり
確かめてみたいよ


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