言葉の茂みat POEM
言葉の茂み - 暇つぶし2ch200:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/24 10:16:10.45 WJnlQDAG
「同人」

僕ら、同人誌を作ってわくわくしてた
悲しいね、一緒にいても分かり合えない
一つのトピックを信じて集まった
いずれ別れいく友よ
俺もこの世から去る定めなら
永遠なんて無くてもやっていける
この瞬間を大事にするのだ
後は思いやり
甘えていてはいけない

201:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/24 15:02:04.95 WJnlQDAG
「ウンディーネ」

雲が本みたいに
ぽつりぽつりと話し出す
私は水棲の半妖ですから、水の言葉が分かるのです
今日は冷たい雨でした
私は水棲の半妖ですから、住むところとて無いのです
だから岩をお貸しくれませんか、人間様
私の裂けた口では、キスも満足にできませんから
たった一人の、あなたは私を見捨てないでくれますか
頭がおかしくなるほどに温度
川は温かく、雨は冷たいのです

202:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/24 15:58:35.83 WJnlQDAG
「ブルー」

ブルーブルーブルー。
走り出せ、海岸線を。
渾身の力を込めて。
落日を味方に付けることは
ヒーローの宿命である
朝日を身に受けるのはヒロインだ
二人で一日を作り、やがて結ばれるだろう。
星の輝く海岸で。

203:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/25 10:16:52.94 uPbg+Zyj
「通りをまたぎ越すのは誰だ」

謎な人達が集まって会議をしている
マスク、サングラスなど怪しい
怪気炎をあげ、歓声を発した
いずれ、ろくなもんじゃないだろうが、僕は妙に彼らのことが気に入った
あんな元気、分けて欲しかった
ぼくも会議をしてみたい
みんなでわいわいと盛り上がりたい

204:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/27 06:32:31.42 A9BaVRiP
「坂を上って」

坂道を上る
大変な苦労だ
ふうふういいながら
短かったここまでの道のりや
転がり落ちていくボールなどを
思い浮かべて
ここはいったい何合目だ
何度も繰り返し問う
広くてとっかかりもなく
足だけが上るすべ
この坂の向こうに
輝く虹が見えるだろう
潮騒が聞こえる
うつくしいもの達は
動かずに待っている
人に絶望して過去に絶望して
それでも消えない希望
坂の上に
ああ、この坂を何度転がり落ちただろうか
悪夢が覚めるのはもうすぐだ

205:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/27 08:06:51.19 A9BaVRiP
「美しい詩」

一編の美しい詩
蜂蜜の流れる川
鳥の留まる木々
そういったものを表したいと言う思いは
美への希求
パンクロッカーなら馬鹿だというだろうか
紫陽花の花
カタツムリ、雨
そういったものに囲まれていたいという思いは
パンクロッカーなら馬鹿だというだろうか
若すぎる僕は
美しいものを望むのだ
汚いものを避ける訳じゃなく
汚いものだけでできた世界に我慢がならないのだ

206:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/27 08:27:52.29 A9BaVRiP
「飛鳥」

飛ぶ黒鳥
風をひゅっと切る
斜めに旋回して木に留まった
遙かな思いをのせた羽
その黒い目には渡ってきた空の記憶がとどまる
あの鳥は何を求めて渡るのか
僕は何を求めて生きるのか
さんざん頭悩まして
考えることが幸福なんだと思った、日曜

207:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/27 14:53:15.76 A9BaVRiP
「悲しみを乗り越える」

悲しいことを乗り越えることが
私には必要だった
私は弱く疲れていたので
それは難しいことだった
木にロープを垂らして首をくくるようなことさえ
思いつくことができないほどの疲労
川に仰向けになって流れていくのだ
いずれ海にたどり着く
大きな海に出たい
緑の海の
藻くずと
なにも言わずに消えていきたいと

悲しいことを乗り越えるためには
まず現実を取り戻すこと
それらへの実際的対処を行い
クラゲの姿を見かけたら
タモで掬うようなこと
クラゲをたくさんつかまえて持って帰ろう
エサをやって水槽で
ライトをてらしてショウアップ
いずれ悲しみも消えるだろう

208:名前はいらない
11/11/27 19:37:06.59 n8m+XIY6
「いつかの高原で」

緑の木々に囲まれたペンション
木立の間を湖がきらめいて見えた…
ぼくらはそう、たまたま旅行客だったね
キミはテラスでこけモモのソーダを飲んで詩を書いていた
ぼくは家族とコートで汗を流して
他人同士、ときどきフッと目を合わせた
あの夏の一日、ひとときは忘れない
今年の冬はまたあそこへ家族で行くつもりだ
でも
たぶんキミはいないだろう
ぼくはきっとあの場所で
あのときのようにその姿を探すかもしれない
高原にさみしい風が吹くのを感じながら…

出会えるワケもない悲しい思いを
出会えるワケもない冷たい風が
ぼくらのあしあとを消すかのように
むなしく小さな音を立てて

209:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/27 19:49:44.20 A9BaVRiP
>>208
光景の描かれている様が、美しいイメージを結びますね。それが、恋の思いをデコレートして、悲しい、切ない思いを
きらめかせています。アルバムとして使えるのも、詩の使い方の一つですね。

210:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/27 22:01:41.06 A9BaVRiP
「ナイトライダー」

夜が透明で
光りが空に明滅する
変化がうれしい夜
自然の姿は闇に沈んで見えないが
息遣いが聞こえている
地球のリズムに合わせて
未来がやってくる

詰まらない言葉と間違った論理に
ブンブン振り回されて
俺はいつも何か違うと感じていた
俺だけがおかしいんじゃなくて
何かが原因である
ぶっ飛ぶ言葉に乗りまたがって
この夜を駆け抜けようぜ

211:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/28 19:54:05.69 1uyTxHf7
「スターライト」

ほら、美しい夜だ
何千個もの星が夜空に飾られ
美しい音色で鳴り響きそうで
壊れてしまった僕の世界に
また光りを届けてくれる
痛みのない喜びを、歌ってる
スターライト
今まで気付かなかったけど
今の僕には大切なものだ
我が儘を言って困らせたりしないよ君を
ただそっと見守らせて僕のことならいい
生きていけるだけで十分であるから
星、ランランラン
ふわふわと上る煙

212:sigure
11/11/28 20:17:12.52 Tx2nPdSM
「ゴリーメイランド」

ごりごりと思い出達が削られていく
古くなった思い出達が半透明のプラスチック容器に落ちる
黒い容器から透けて見える空間が
少しして満杯になればいてもたってもいられない
人差し指で力一杯容器を引き出して
ゴリー、メイ
容器の中へ飛び込んでふわふわのおがくずに埋もれて
ゴリー、ゴリー
さあ、思い出の中の誰かは何処にいるの
ゴリー
いつか飛び出せなかった憧れのあの街へ行こう
メリー
思い出とは違う服装の友人が容器の外で見ている
リーメイ、リーメイ
黒っぽく半透明な容器の壁の向こうで
ゴリーメイランド回る



213:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/28 20:33:55.47 1uyTxHf7
>>212
イメチェン?

いつもながら、力業で詩を書きますね。そのユニークさは、まだ洗練されていないけど、特別な生きる姿勢と言っても
良いんじゃないでしょうか。人生の中で詩は書かれるしかないですからね。ファンタジーっぽさのある、つまり現実に対して
ノーをいうような、力業ですね。思い出についての詩ですが、それがゴリーメイランドとセットになることで、独特の意味を
生み出しています。

214:山田 次郎
11/11/28 21:41:32.44 Tx2nPdSM
あー、ヤックスせりたい

215:山田 三郎
11/11/28 21:42:55.97 Tx2nPdSM
セッタイやりくす

216:maltese
11/11/28 22:19:30.92 Tx2nPdSM
カ業

かちかちの
きんにくに
くちの
けんぼみ
ここる ほ

217:名前はいらない
11/11/28 23:06:29.34 Wz46RDef
「カフェオレをどうぞ」

カフェオレをどうぞ
こんな寒い雪の降る日は
あたためた白いマグカップに注いだ温かな液体を
両手に包んで窓を眺めながらゆっくりと飲みたい
曇る窓ガラスに指をすべらせると
ひとりでにアートがほら

カフェオレをどうぞ
温かな台所でそして居間で
皆がそろっている時も、ひとりぼっちの時でも
ゆげで汗が鼻の頭に出てくる、そんな
熱くまろやかなミルクの香りがする…

こんな日はゆっくりと熱いカフェオレでぬくもっていたい

218:名前はいらない
11/11/29 20:03:48.23 /bka9R5I
愛と言う名のニセサツで
愛と言う名のキャンデーを買うと
悲しみと言うおつりがくる…

愛はいつも
いくちかの過ちを含んでいる
もし愛が美しいものなら
それはこの
過ちの美しさに他ならぬものだろう


「同棲時代」より

219:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/30 00:52:40.74 BUtO1tBe
>>216

アメンボ赤いなあいうえお
ちょっと姉ちゃんさしすせそ
子供のくせになにぬねの
だってちんちんたちつてと

中島らも作


>>217
「カフェオレありがたくいただきます」

温かいカフェオレは淡い珈琲色
ミルクの甘さと珈琲のコクのマッチがおいしい
お母さんとお父さんの温かさ
あなたも一緒に飲む?
一人より二人、会話などしながら
あなたの作ったアートを見ながら
二人だけのギャラリーだね

こんな日は過ぎていくけどゆっくりとした駅のような休養日

>>218
愛を与え愛と悲しみをもらうと言うわけですね。キャンディは甘い味のみを受けて無くなってしまう、偽札の愛は受け手は
使用不可能、悲しみのみが現金ですね。

過ち、の夾雑物の混ざっているから愛の多彩な美しい発色があり、その過ちの秘伝を解き明かしたいですね。人は
過ちの種類に特徴があるから、いつも似たような独自の愛の色を持っているわけでしょう。

220:雑草 ◆je5cNlouiI
11/11/30 19:51:53.74 BUtO1tBe
「ダイナマイトベイベー」

ダイナマイトでも原子爆弾でも
俺の心は壊せない
口をふさがれたってあの世からよみがえる
俺の心は俺のもの
笑わせないでくれベイベー
そんなちゃちな言い訳で終わらせるつもりかい
きらきら光ってるくせに見えないんだな
俺の光りが
そのまま居てくれベイベー
佇んで
笑いを止めないでベイベー
そっとダンスして
この心が閉じるまで

221:熱量ぜろたろう
11/12/01 00:14:35.21 s+CdQRP8

俺に微笑んでくれよ
のばらの様に美しきベイビー
マーマレードジャムを
グツグツ煮込んで
ナンプラーを少量加えたら
ムーディーなレコードを
お皿にしてくれ
ブルーノートが涙腺を抉り出す
チャルメラが聴こえる
紺色のソックス履かせたまま
でんでん虫を歩かせよう
やたらと長い
ろうかを
うかいして
かとちゃんペ

言わされた屈辱よりも
つたない舌がお前を撫でて居る間じゅう
ただキャベツを貪るよに
時が流れ
股間を襲う尿意も忘れたまま
間題に答えを注ぎ続けて
おおいなる楽園に辿り着いた
探検隊は俺一人さ
さあ唇を貪るがいい
なめまわしてもいいぜ?
いうだろ?俺って。
で、彼女のアンサーはこうさ
欲しいの?
しらない
いや

222:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/01 00:43:44.04 1D/BPsJt
>>221
熱量零とゼロタロウさんのコラボ作品はレア。

チャーミングな詩ですね。ジャムや、レコード、チャルメラなど、お腹が空いた
私に「欲しい、欲しいわ」といわせんとするばかりのマジックフレージング。
紺色のソックスとか、変態と言っておけばいいのか?
苦悩する彼氏のクエスチョンはこうさ
To be or not to be

ああ、お前はこの世界にいていいんだぜ。

223:名前はいらない
11/12/01 04:26:53.07 QLRQ63+P
162「あなたと秤」
164 「愛の行方」
165 「言葉」
202 「ブルー」


雑草さんへ

上の162-202などの詩が、とても気に入っている者です。
今あなたは私のことどう思っているか知りませんけれど。

よく考えたのですが、私はやっぱりあなたを愛しています。
1ヶ月近く眠れない日々が続きましたが、幸せでしたよ。
沢山の文章、時系列で可能な限り読んだつもりですが、
ただただ嬉しい驚きばかりで、感謝の言葉しかないです。
本当にありがとうございます。昨日、空気読めない私は
あなたの繊細な心を傷つけてしまったのかもしれません。
でも、何かそれで腹を割って話せた気もします。違う心が
真剣に向き合えば、摩擦も当然あるのでしょう。

明日私は移動しますので、万が一心配されたらと思い、
老婆心ながらここに書いておきます。あなたが、もしまだ
私に関心があるのなら、私は虹の下で待っています。

また会えるかな?と命がけで直接訊いてくれたように、
私は一連のことを解釈しました。1度目、2度目は、
比喩的な表現だろうと思いましたが、3度目はそのままの
意味のように思えました。その言葉が、あなたの本当の
言葉であったことは、日曜日の朝聴いた声で確信しました。
これは確かにあなただと、息使いではっきりわかったので
号泣してしまいました。友情や愛情を超えた、不思議な
絆で結ばれていて、心は死ぬまでずっと共にあるような
そんな気もしました。大げさな表現ですが、心と心はもう
離れられないのかも。あなたがもしそれを求めるのなら、
一生黙って手を繋いでいてあげますよ。あなたは、私に
絶対に間違っていない、何も恥じない、何も迷わずに
私が決めろと言ったけど、それはあなたの気持ちが
すでに強く決めていたことなのではなかったですか?
お目汚し失礼しました。


224:名前はいらない
11/12/01 09:35:37.32 QLRQ63+P
雑草さん、私はあなたが本気ならば、裏切ったりはしないです。
あなたが本当に会いに来てくれたら、最終的にあなたを信じて、
自分の気持ちを直接お伝えしようと考えていただけです。でも、
もういいですよ。私を忘れたいのですね。何も気に病まないで。

本当に、あなたの気持ちは以前と逆位置になってしまったのね?
私は、1ヶ月前の私に戻るのね?「言葉遊び」終わりにするのね?
一瞬でもいい夢見せてくれて、本当に有難うとお伝えいたします。
もう金輪際、あなたの心の聖域に踏み込んだりはしませんから。

理由なんてどうでもいいですし、一度あなたが出された結論が
覆るとは思えませんので、私は今日限りでこの聖地を去ります。
いままでは引き止められていたように解釈しましたが、今回は
最後の未練が吹っ切れたから、本当に友情さえ断ち切りたい?

凄く悲しいですが、私にはどうすることも出来ません。私の内面を
ここに吐露することも終わりです。続きがもし必要なら、お会いして
話します。あなたの複雑な内面に少し踏み入ってしまった以上、
親友になりたかった。あなたのことはあなたしか知らないし、
私のことは私しか知らないけれど、あたたかい気持ちを持って
歩み寄りたかった。影で応援はするけれど、表にはもう出ません。
あたたかい目で見つめ続けますが、私の思いが今後あなたに
伝わることはないでしょう。裏切ったのは私の方ではありません。

知ってしまったと私が解釈したことは、私の中にしまっておき、
墓場まで誰にも言わずに持っていくので、心配しないでください。
さようなら。

225:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/01 10:20:46.53 1D/BPsJt
僕はみなさんの愛情を感じるのでとても幸せです。こんなに光栄なこともそう多くないです。
現実的なことしかできませんし、僕は小説家になって、祥子さんと結婚することが夢なので、
いまは良くなってきた病気のことばかり考えています。僕の心は、全く隠したり致しませんので、
見たい人はみてってください。


226:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 11:04:55.35 8sSjNkn7
「海辺の時間」

僕はあなたにプレゼントしたいなこの貝殻
浜辺で拾ったよ
千里の道をたどって海岸線を散策した
松の林を抜けて
海の家を過ぎて
たどり着いた灯台
あなたの家
ずっと独りで住んでいたあなた
光りをずっと投げかけていた
空の上へ行こう
そこから見れば灯台も小さな点
浜辺には星々のきらめき
磯の貝やフジツボフナムシ
ああ潮の香りが芳しい
焼きいかを食べながら
返す波を眺めていた

227:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 11:24:48.81 8sSjNkn7
「空飛ぶ円盤のうた」
作詞・作曲:どんと

空を越えてお前が
ここまでやってきて
空飛ぶ円盤にのせてくれると言った
いつまで経ってもお前は来ない
もうこんな世界じゃ何も見るものさえもない
空の向こうへ連れて行ってよ
誰か俺を迎えに来てくれ
空を見て
呼んでいる
星の船を

空が割れてお前が
目の前にやってきて
光るはしごを出して
俺をさらっていくんだ
いつまで経ってもお前は来ない
もう現実の世界になんか
戻ることもない
空の向こうへ連れて行ってよ
誰か俺を迎えに来てくれ
空を見て
呼んでいる
星の船を

228:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 12:36:55.53 8sSjNkn7
「三番目に大事なもの」
作詩:忌野清志郎

一番大事なものは自分なのよ
その次に大事なものが勉強で
三番目に大事なものが恋人よ
誰もみんな同じように煙草はいけないわ
誰もみんな同じように遅刻はいけないわ
男の子なら誰でもかまわないわ
友達に見せるために恋はするのよ
一番大事なものは自分なのよ
その次に大事なものが勉強で
三番目に大事なものが恋人よ
誰もみんな同じようにやさしく微笑んで
誰にでも同じようにやさしく微笑むさ
男の子なら誰でも誰でも良いわ
友達に見せるために恋はするのよ
三年生になったらしばらくの間
お別れしましょうねお互いのために
高校生活の思い出を作るために
三年生になる前に恋をしとくの
一番大事なものは自分なのよ
その次に大事なものが勉強で
三番目に大事なものが恋人よ
三番目に大事なものがあなたよ

229:ちーちゃん
11/12/02 12:38:03.92 PI/xUdpS
やってられないよな。魚じゃないと。


230:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 13:37:08.11 8sSjNkn7
文句言わせないよな。魚なんだから。
魚に文句言うやつは間抜けだよ。

231:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 14:38:26.70 8sSjNkn7
「ゴーイン・ホーム」

君は帰ってくるのだろうか
君の帰る場所を教えてよ
僕はそこで待っていたいから
世の中の人みな迷子
帰る場所のない人々ばかり
だから人だかりで集まった人々は
なるべく帰路につこうとしない
帰る場所など無いと知っているから
漂って漂って
みんな幽霊みたいに見える
それはとてもとても悲しい

232:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 14:55:34.19 8sSjNkn7
「夜の領分」

夜は鳴いている
苦しそうな声で
自分の暗さに目がつぶれて
重さに押しつぶされて
月もなんだかよそよそしい
星の美しさも嘘くさい
目の前が晴れないんだよ
いつも闇が覆っているよ
この夜の向こうに何を見つければいいの
答えが分からない
苦しい夜

233:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 15:00:56.02 8sSjNkn7
「人生残酷物語」

人の苦しみを感じることはできないけど
そこに生命があるなら苦しさは本当
もがいてあがいてどうしようもなくて
誰とも分かり合えずに消えていく
だから人は自分のことしか考えない
人の痛みを自分の痛みとできないことの残酷さ
自分を犠牲にすることこそ尊い
そうでなくとも人を助けるとか
生き急ぎたくない日々

234:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 19:36:58.71 8sSjNkn7
「王国」

俺の心を蝕んで
それでギザギザな心を丸くして
陶酔の遊びは楽しいけど
いつか覚めたときにどうしたらいい
初めから無かったこととしてやっていくのかい
酔いから覚めたしらふの心
俺の心はヘビードランク
深い夢の中に沈んでいるぜ
ふざけるんじゃねえよ
俺は俺自身を許せない
完璧な世界望んだのに
死んでいく
もう壊れてしまった
子供の頃から築いてきた俺の王国

235:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 20:06:53.80 8sSjNkn7
「真夜中」

真夜中が時を刻む
熟れていく果実
止まった月
闇の空間が振動しながら過ぎていく
なくしたものを数える
今しか映さない鏡
行き渡った空気
張りつめて
弾けばなる
真夜中

236:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/02 22:57:41.44 8sSjNkn7
「修羅道」

万人の万人に対する戦い
すべての人が奪い合い殺し合う
だが人は修羅の悲しみを知る
人は修羅の喜びを知る
修羅の怒りを知る
その中のどれかに当てはまるだろう自分が
そう思ったときその人は神々の膝元にいる
感情理解を通じて神に至る道
戦いの中からの理解がある
経験
引き継いではならない経験
知った人はそれを終わらせなければ
終わりのダンスを踊ってくれ
そして人は戦いをやめる

237:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/03 00:47:11.58 X7g1ZzmE
「結婚したら」

もし僕が君と結婚したら
小さな家を建てよう
ダイヤモンドの指輪を買って送ろう
君の指は細くて繊細で白い
君のまなざしはいつもと変わらない
琥珀の色
ため息が止まる
いまさらだよね
でも何度でも
だっこして運んでいこう二人の部屋まで
一緒の夜と一緒の昼を
この部屋で過ごすしゃべったり笑ったりしながら
白い想像にぼくは夢を見る

238:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/03 01:23:17.49 X7g1ZzmE
「孤独」

孤独と孤独
どこにも届かない思いがあふれてる
しっかりとやっていかなくてはと思うけど
とても難しい
離れた土地
あなたを残して
僕は離れた
世界中で行きたい土地になった
あこがれの場所
孤独の住みか

239:名前はいらない
11/12/03 09:07:09.51 4KI4iJAP
規制がにくい

この土地は死にそうになるよ
つべもにこもついたも何もかも規制
だから伝えたいときはもうやけくそで
念力に頼るしかない

き せ い な ん だ よ う

240:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/03 09:16:55.30 X7g1ZzmE
>>239
にこの規制は体験あるけど、つべやついたに規制があるとは初耳。念力、届きましたよ、僕には。
僕も寄生虫です。


241:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/03 09:28:03.85 X7g1ZzmE
「碧い夜」

夜が 青くて青くて青くて
野球がやりたいんだよう
セックスもしてみたいよう
花の絵がかきたいんだよう

夜の青さに遠吠えしたくなって
僕は野球がやりたいんだよう

242:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/03 11:32:16.77 X7g1ZzmE
「麦わら」

麦わらをきゅっと結んで束にする
渡した棒に並べていって
乾かすために
麦わら ああ牛のエサ
お日様の香りが香ばしいわ
麦わら こどもの日の思い出
田んぼで遊んだ
麦わら掲げてロックンロール
あの町この町みんな待ってる
おいらが 暴れ出すのを
田舎育ちの俺だから 麦を掲げてロックンロール

243:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/03 12:34:25.57 X7g1ZzmE
「ぼんぼりの明かり」

目に映るぼんぼりの明かり
もう裸眼では世界がはっきりとしない
二つの世界を行き来する音を軸にして
時間の流れる音を聞く
空が高い
夜が深い
流れてはやってくるものごと
激しいリズムに乗った祭りの夜
二人で過ごした奇跡
今も忘れない

244:ちーちゃん♀
11/12/04 00:20:34.24 G6rQV094
「プッツリボットンプリン」

ポッキリプチン僕のお尻の小さなポッチ
いかしたズボンの飾りだよ
自慢の小さな透明しっぽ
僕はお尻に隠してる

上着を脱いだらこんにちは
銀色いかしたピカピカ裏地
あれあれごみ箱捨てられた

流しの上で逆さ吊り
僕はズボンにしがみつき
ズボンの飾りを気にしてた

やめて、イヤイヤ

大きな指がぱちんと弾き
大事な飾りもごみ箱に

ひゅーん、ぼとん

僕は何だかかなしくて
排水口でところてん
するとそこには

やあ、ひさしぶり

プッツリ消息途絶えてた
カップ焼きそばの麺が居て

ぽちゃぽちゃぽちゃと上の方から
大きな雨粒落ちてきた
とってもしょっぱい雨粒
幾つも

夕立のように塩辛く





245:ちーちゃん♀
11/12/04 00:27:29.61 G6rQV094
>>239
つべやにこやついたで規制とかは多分巻き添えじゃないだろうから相当悪質なユーザーですな。見事。

246:名前はいらない
11/12/04 09:15:51.22 +bs4GuLH
ちーちゃん知らないの?北朝鮮とかって情報統制本当にあるんだよ。
西側に情報に触れようとすることは、ご法度。日本語で書いていても、
反国家的な内容は削除されるんだって。なんで2chは大丈夫なのかな?
以上、ただの妄言ですから信じないで下さい。

247:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/04 10:01:17.69 C8jkkJCV
>>244
叙情派ですね。プリンの容器の突起についてでしょうが、題がなければ分かるまい。しかし、悪くないですよ。
思い入れが伝わってきます。僕は好きだな。なんか小さいものごとの秘めている悲しさみたいなものを感じさせる。


248:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/04 11:13:50.18 C8jkkJCV
妄想も、そのなかに住んでしまえば日常にすぎない。 日常も、そこから出てしまえば妄想にすぎない。

249:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/04 20:54:45.83 C8jkkJCV
「太陽」

何千回も繰り返した言葉に
指を伸ばし繰り返し繰り返しなぞっている
感情が降りてきて僕を砂糖漬けにする
しみ出した血の色は黒ずんでいて不健康だ
いつもあなたの笑顔と共にありたい
何千個も空から降ってきた太陽
海を飲み込んだ
干上がった言葉
その灼熱に埋もれていたい
僕が真実を知るその時には


250:名前はいらない
11/12/05 03:22:06.09 t8924TwX
「停車場」

自分で築いた街並
どこもかしこもいつか来た場所
招き入れる人を探す
にこやかな鏡の中

遊園地ばかりの街
動力は全部手回しの遊具
誰もいないメリーゴーランド
汗をかきながら独り
いつも見詰めていた

いつしか時計の電池が切れて
何も考えたくなくなった時に
崩れていく街の中で僕は
どこが自分の居場所と思えるのだろう

目の裏にあるのかな
ああどこまでも暗い夜の中でも
心に物語を紡ぎ続ける
夢の中でも

さあ行くのさ
いつも見えざる世界
目を瞑って歩き出そう
誰かに会える
そんな気がする
でも僕は眠っている

もういいよ
僕の街は
誰かの家のドアを
叩きたい

帰る場所がないと
思われないように
家だけ残して

夕立が僕の廃墟を流して行く
とても怖い音をたてて
汽車が停まる


251:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/05 10:20:44.15 IIUpoojK
>>250
夢の中のような町並みが独特のイメージですね。むなしい夢。現実、向上へと向かう汽車が、迎えに来たのでしょうか。
それとも、さらなる悲劇が待ち受けているのでしょうか。怖い音というのはとらえ方が色々あります。現実の苦悩が
感じられて、とても感じの良い詩だと思います。

252:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/05 15:22:09.30 IIUpoojK
「夕映えの君」

夕映えの中を歩む君に
ありったけのビールとワインを
近づいてくるのか遠ざかっていくのかさえ分からないけど
それでもオレンジ色の空の下で
夕映えに染まる君のシルエットに
ありったけのビールとワインを
僕の祝福を

253:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/05 17:01:15.91 IIUpoojK
「丸い」

まあるい空が落ちてくるっての
まあるい心に降ってくるっての
空だけじゃない
まあるい地球
まあるい目玉
まあるい頭
まあるい船
まあるい星
まあるい世界
まあるくつながる人々
まあるくおさまった時間

254:名前はいらない
11/12/05 17:15:01.41 cgsjqCON
あなたが会いたいと思う時に、どこでも行くつもりです。
もしその気なら、具体的に行き場所を教えてくださいね。

255:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/05 17:23:53.45 IIUpoojK
「ダサい夜明け」

ダサい夜は
一緒にココアでも飲もうぜ
ダサい刺を
溶かしていく
太陽が昇ってくるまで
長い夜の明けるのを待とうぜ

256:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/05 17:26:20.66 IIUpoojK
>>254
あなたは道に迷ってしまわれたようですね。じゃあ、徹底的に話は聞くので、この
書込みのメール欄まで、連絡してください。

257:名前はいらない
11/12/05 17:36:31.06 cgsjqCON
わかりました。後ほどメールいたします。
やはりつかの間の夢だったのでしょうか。
それでも本当にいいです。幸せでしたから。
絶対に怒ったりしませんから、本当のこと
だけを言ってください。お願いいたします。

1時間程少し心を落ち着けて、メールします。

258:まるちーちゃん
11/12/05 18:15:52.73 WQm9RG24
じゃあ余っている人は僕にメールするようお願いします

259:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/05 20:36:05.34 IIUpoojK
「Heartbraker」

幸せに心やぶれてしまいそう
時に残酷な現実には
甘い時のしたたりもある
もしかしたらタコ踊りにも何か意味があるだろう
濡れ鼠
時の川に浸かった
寒い流れも温かく
水から上がって体を拭いたら
清潔なコマネズミ

260:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/05 22:21:52.62 IIUpoojK
「つらい」

つらいつらいつらい
月から垂らしたロープで首をつってつらい
心を恋に焦がして灼熱で熱くつらい
涙の海にずぶ濡れになっておぼれてつらい
闇に首までどっぷり浸かって盲目のつらい
大きな音でロックを聴いてたらつんぼになってつらい
生きていることはいつもつらい

261:名前はいらない
11/12/06 15:33:15.66 iI6HGGRe
260
やだやだもん
優しさに触れろ
コンビニに走れ
店員の笑顔に触れろ

262:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/06 17:52:37.54 arFGTyhB
>>261
日常的なふれあいで心癒されることってありますよね。道行く人みな、僕から顔を
背けていた、そんな日も昨日まで。これからは癒し癒されて生きるのさ。

263:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/07 20:20:05.40 Jl4q8R9D
「スプライト」

夕暮れの悲しみのスプライト
僕は何も持たない
持ちたくない
自分が透けて漏らしていくから
自分の持ち物は持たない
きっといつか愛する人々と笑い会える日が来る
スプライトを飲みながら悲しみと喜びについて考える

264:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/07 20:36:55.63 Jl4q8R9D
「努力家」

僕は努力家だ
夜の終わりの窓ガラスについて
それはいつも凛としてあって
風にがたがたとなる
二人の未来が映っているなら
神様に頼んで映写して欲しい
パステル色の未来
今はもうあきらめかけたものごと

265:名前はいらない
11/12/07 21:54:59.22 yYMvsR3P
「同じ顔で」

帰宅時…

あたりまえのように同じ場所で同じカタチで出迎える
そんなことがささやかな平和だと思える…
代わり映えのない光景はなんと穏やかなことなのか
玄関の花瓶も、部屋の人形もそのままに
わたしを待ち受けている「あたりまえ」がありがたい
彼らはいつも同じ顔で同じ状況で迎えてくれる

通りの花壇も自販機も
皆、出かけるときと同じ顔をしている
無事であるありがたさを感じて
わたしはいつもホッとするのだ

266:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/07 22:13:01.10 Jl4q8R9D
>>265
あたりまえのこと、変わらないものごと、それらの与える安心について書いていらっしゃい
ますね。目の前のものごとが変わり続けていると、精神に不安をきたします。
政変の多い国は自殺率も高いそうです。この喜びがずっと続くことを祈っています。

267:名前はいらない
11/12/09 15:46:42.71 foM9iyEY
「水辺の曲」

曲をかけると水が流れ出す
ここは川、または冷たい海
ピチャピチャと弾ける水しぶきの音…
そんな空間に変わってゆく

どうせ行けないのなら
せめて部屋の中に海や川の空間を持ってきたい
冷たい冷たい、静かなせせらぎのメロディーを聞きながら
徐々にひたってゆく感覚に溶け込みながら…
部屋が水辺に変わるのを待って

268:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/09 17:47:29.40 +T5M0LFs
「新雪」

今日は久し振りに雪が降った。外は一面の新雪だ。俺の好きな祥子さんと見たかった。
キシキシと軋む。車の轍が通る。空から降ってくる恩寵、好きなだけ見ていられる。
だから僕はユックリとしている。久しぶりの雪。もう一年が回った。好きなだけここにいられる。
誰も背中を押さない。こんな日々が貴重だと思う。みかんを捧げる。

269:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/09 17:48:59.25 +T5M0LFs
>>267
水辺の光景が浮かぶ、美しいですね。白鳥でも浮かべたい。ラベルあたりにいい曲があった気がします。
みずみずしさ、涼しさといったものを上手く表現されていると思います。

270:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/09 18:06:50.45 +T5M0LFs
「残光」

日の名残。今日光が降ってきて僕の体はバラバラになってしまった。流星のシャワーを浴びたように。
星々は容赦のない力で僕の体を打ち、引き裂いた。全てへ通じる秘密の扉を開いた。
残光が、美しすぎる。僕の語彙にはない光景だ。好きだ。これらすべてが。
もう何ものにも惑わされない。決心と心、打ち出す奇跡。

271:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/09 19:47:53.21 +T5M0LFs
「パンの耳」

パンの耳、ちぎって食べる。小鳥にも分けてやる。滋養。味。
パンの耳、食っている。牛乳で流し込む。とてもうまい。味。
パンの耳、とても安い。財布に優しい。ちょっとひねた存在。
パンの耳は、安心。お金が無くても食べられる。安く分けてもらう。
僕はパンの部分では耳が一番好きだ。


272:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/09 21:11:05.29 +T5M0LFs
「簔に」

簔にくるまって坂を転げ落ちていた。
一歩も前に進めなかった。
不思議と喪失感は薄らいでいった。
不安と不快でいつもいっぱいいっぱいだった。
舌をつかまれて、押し込まれた。
ぐるぐると。
踊る苦しみと切なさ。
なん度も通った道だし、迷子になることもない。
猫や犬のことを考える。
彼らも死んでいく。

273:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/09 21:47:20.14 +T5M0LFs
「ええオッサン」

ええオッサンがバカづら下げてわらってら
ヘラヘラ、媚びへつらい、
金魚が餌もらったみたいに
口をパクパクさせて
何事か呟いている
いいね、能天気で
君の真面目な能天気、僕に見せてくれよ
この世で何が醜いかって、バカの笑いほどあほらしいものもない
この世にしがみついて、タバコなど飲んで
ウイスキーが何杯目?休日ですか、今日は。

274:名前はいらない
11/12/09 22:01:58.83 OTOz8aDn
雑草さんって何歳なんですか?


275:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/09 22:11:49.01 +T5M0LFs
>>274
34歳です。

276:名前はいらない
11/12/09 23:32:16.75 OTOz8aDn
本当ですか?二十代前半だと思ってました。

277:名前はいらない
11/12/09 23:33:04.47 OTOz8aDn
本当ですか?二十代前半だと思ってました。

278:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/10 10:56:05.41 MVCN+IeY
「氷雪の海」

氷雪の海
雲は垂れ込め雪を降らせている
降っては溶けていく
海一面に雪が降りる
血が流れこんだかのような海
赤色に染まって
でも何も文句を言わない
じっと太陽を浮かべている

279:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/10 18:26:28.86 msx+TKYV
「I want 温もり」

温もりが欲しい
僕の周りはみんな狂ってくか正常かどちらかだ
狂ったものはなかなか元に戻らないし
正常なものははねつける
ドイツの、森で凍え死んだ
道に迷って
日本の、森で、放浪する
既視感
同じことを繰り返す
新しい風がこの街にも吹く
予感を載せてそよとそよぐ

280:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/11 12:17:45.26 W7FiXLgI
「太陽賛歌」

原始の女性の温かみ
今も忘れてしまっただけ
裸になれば今も昔
いっしょにおふろに入るとか
恥ずかしがり屋の坊やお上がり
原始の太陽が輝くとき
冬の寒さも溶け出して
動物たちは仰向けに倒れていく

281:ちーちゃん
11/12/11 13:50:38.46 Q8GVAjgY
ええ?34歳!?二年前は32歳って言ってたじゃないですか!

282:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/11 16:51:19.62 W7FiXLgI
三十五年前は-1歳って言ってたなあ

283:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/11 23:08:58.34 W7FiXLgI
「penetration」
詞:柴山俊之

自由に頭を働かせて
この世のすべての欲望たぐる
絹の経度と炎の緯度が
絶妙に交差するところで
俺はとどめの景色に出会う

このゲームに参加したいなら
白紙のページをめくるがいい
お互い好きな色付きの文字を
自由気ままに組み立ながら
最後の仕上げに取り掛かろう

オーケストラの月に抱かれて
penetration
ストリングスの雨に打たれて
penetration ×2

知覚の扉ゆっくり開けて
二人の時間をメーキャップしよう
壁にかかったあなたのハート
振り子のようにゆらゆらさせて
出かけましょうか星への旅路

284:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/12 13:46:29.86 8i9hDXZp
「太陽のような人」

太陽のような人
太陽の心
笑顔がキラリ
僕の心も温まったよ
みんなに分け隔てないんだね
太陽の心を抱きたい
どんなに素敵な
僕の吹いたフルートの音色が上っていって
光と一緒になる
太陽は何も言わないけど
太陽の人は口をきく
太陽の心は裏も影じゃない
後ろ姿で語っている
指先から音色を奏でて
光と融和する
ページをめくって
太陽の光で字を読む
「You are a coward」
厳しい君の批評に僕は潮垂れる
できれば明日も上って欲しい
君は太陽なんだから

285:名前はいらない
11/12/14 22:18:52.74 N4f54QSP
「水カビ」

コップの底はミステリー
いつのまにか茶色い水カビがたまっていた…
毎日茶を入れて飲んでるのに
いつのまにかこんなモノに浸食されてたなんて

油断するとたまっている部屋のすみっこのホコリ
天井からダラーンと垂れさがっているクモの巣のように
こいつはコップの底でヌラヌラと光っている…
いったいいつからいたんだろう

こんな不可解な出来事に
私は首をひねくりつつ、丁寧に底を洗った
ザマぁみろ、サッパリと退治してやったぞ
だが油断は禁物だ
またいつ、こんな妖怪に浸食されるのかもわからない…
それは自分の不注意への警告なのだ

私はキレイになったコップを見つめながら約束した
「いいか、気をつけろ。醜い水カビなんぞに住みつかれんよう気をつけろ…」
キュッキュキュッキュと拭きながらつぶやいた

286:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/14 22:45:46.21 xePT0w07
>>285
主題をちゃんと展開している点好感が持てます。読んでよかった。なにやら不気味な水カビですが、
こんなところにも、意味を見出している人の姿が気持ちいいと思います。


287:名前はいらない
11/12/15 09:24:33.92 dy1CbAZs
>>285
んー、水カビだと思われてるのかな?

288:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/15 18:47:21.65 /BaS9i9F
「ダンゴムシとダンス」

まぶしい明かりの咲いた夜
ダンゴムシとダンスを踊ろう
空を斜めに横切って飛ぶ鳥の
埋めていく足元に
うずくまっている
地中で一匹と一人はもつれ合って
ただあすの日をタイプライターで打ちこんでいる
並行に並ぶスクランブルエリア
へ移行する
十本足を絡み合わせて

289:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/15 20:02:42.89 /BaS9i9F
「百合」

十本の百合が揺れている
サヨナラをつぶやきながら
その白さはまさに純潔
緑の茎がすっと伸びる
三度目の邂逅にうっすらと汗をかきながら
私は頷く
他にすることもなく
空の煙突の中にサヨナラは上っていった

290:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/15 22:21:17.66 /BaS9i9F
「戦いの果て」

メガネとの戦いももう終結を迎える
暗黒の宇宙の果てから地球に臨んで
みんなを巻き込む未来を夢見る
社会的人間になる
僕は社会だ
優しい社会
僕の望むものだけを与えてくれるような
だから時間を微分していって
時を感じられる自分を誇り
愛の手紙をしまって
自分で自分に問いかけるんだ
僕は大丈夫?
もちろんさ

291:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/15 22:38:49.72 /BaS9i9F
「春」

静寂を奏でるキーボードの上にゲロを吐きつつ逃走。
追いかけてくるマシンを全力で振り切る。
君のいない夜。
全ての虫たちが静かになって春を待つ。
俺もな、控えめで春を待つ。
キーボードを叩き割って怒りをぶつける。
今は冷静に静かな憎しみと後悔が。
何も生まなかった感情と、大切にしまっておくべき思い出が。
溢れて流れていきそうな春を待つ。

292:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/16 05:03:57.99 Y9fIMvbS
「泣きっ面に世界」

誰も救われない世ならGod damn it
やわな言葉を蹴散らしてGoal
俺一人でもやってみせるぜAll right
アンチだ荒らしだうるせーぜ
どうせ世界はゆりかご
誰にも所有できないぜ
ほっぺたひっぱたいて笑ってやる
泣きっ面にションベン引っ掛けてやる
どうせ過去はドロドロの沼
なくすものはみんななくした
今から空へFly away
雲の波間をSwiming
輝くならShining
お気に召すままYou can do it

293:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/16 05:41:25.77 Y9fIMvbS
「黄金」

炎が燃える
屋敷が燃える
全てを灰に変えていく
天をつくかのような炎
全てが灰燼に化す
お前の欲望を焚きつけて
素敵な夜を燃やそうぜ
俺のハートに恋の歌
耳をそぎ落とすようなソリッドな声
ノリノリじゃん空も落ちる
広がる大地と覆う空
それに挟まれて俺ら生きている
灰燼の消し炭がボロボロと崩れる
その焼け跡から黄金の冠を取り出して

294:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/16 05:51:13.71 Y9fIMvbS
「55」

55番街3丁目
ローラースケートで滑り込んだ
速度表示の看板で一回りして
風のつむじに滑り込む
かかとで蹴って北へ向かう
風がチラシを舞い上げる
雨が降り出した
俺の過去はなかったことにしてくれ
この街はちょっと寄っただけなんだ
だからワンナイトスタンド
雨の夜に歌うだけ
俺の今は聞かないでくれ
ビショビショに濡れてしまった上着を絞って
空中で振り水気を飛ばす
俺の過去は気にしないでおくれ
ふれあいだけを求めているのさ
雨も止むまで

295:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/16 06:04:26.50 Y9fIMvbS
「千の花」

千の花が一斉に咲いたよう
君の笑顔を見ると
胸に熱いものがこみ上げる
ああ、叫びたい
僕は今朝君の名前を窓ガラスになぞったよ
湯気が指あとに笑いかけていた
暖かさが君の腕の中を思わせた
その時、世界は時間を止めた
千の花が一斉に咲いた
君だけに笑いかけた
君はその中で何を思うの

296:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/16 06:42:26.39 Y9fIMvbS
「苔むすまで」

人を傷つけるような世界なら
俺がこの指で引き裂いてやるよ
この世に生まれたことだけは確かなんだから
この身の命の全てをかけて
僕やあなた大事な人間の命や幸福
それより大事なものなんてありはしない
この星が死の星と化そうと
生き延びるためならなんでもやってやる
苦しみがあるなら未来なんていらない
自己犠牲の嘘っぱち
何か見返り求めてる
ただ共感と同情はどうしようもない
苦しみの喘ぎ声に耳は塞がれない
心が動悸する
目の周りが潤む
湿潤気候のこの国で
苔むす今日を尊いと思う

297:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/16 19:12:04.99 Y9fIMvbS
「No one cries」

何も言わない人たちがいる
手段も意識も奪われて
助けの叫びをゆっくりと締め上げる蛇
それは楽園から落ちてきた悪魔
誰も助けてくれないのが地獄
落ちて行ったら登れない
この世とあの世の境目が破れる

298:名前はいらない
11/12/17 00:57:09.82 lnb5d8QT
「物体Ⅹ」

コロン、と音がした

さきほどまで壁にくっついていたナニかが落ちていた
ちいさなゴミがあると思っていたのに
いやに固い音がした
ようく見るとそいつはゆっくりとこちらに移動中
近寄って見たら動かない
つついてみたら丸まった…

黒いちいさな固まり
丸まったり動いたり這ったりと
そいつはどうやらダンゴ虫だと気付いた
何処から入ってきたのか
いつの間にかそこにいた…

それにしても
いきなり「コロン」なんて音がしたら
ビビるじゃないか
たかが虫のくせに
いちいち人、驚かせるな
この不法侵入物体めが

しかし奴は
俺が油断してる間に
どこかへ消えてしまった…

「コロン」、の音だけを置いていなくなった

299:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/17 12:40:03.06 5FNqoCfR
>>298
面白いです。印象に残ることっていうのは、いろんな種類がありますね。ダンゴ虫とのひととき。主体の
注意力についての説明があると、ダンゴ虫を見つけた時の驚きがいきいきすると思ったのですが(長くなりますが)。
あ、そうか、それにあたるのが、「コロン」なんだな。印象的な音です。

300:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/17 18:14:37.17 5FNqoCfR
「星空の幻想」

暗い夜に歌う
チカ・チカと瞬く星が
心に突き刺さってくる
穏やかな夜よ、なんの不幸が想像され得る
タバコの煙が目の前を流れてく
星の幻想
神よ、故人の魂よ、どこかで相まみえんことを

301:名前はいらない
11/12/17 18:35:10.69 lnb5d8QT
「ひびわれ、皸アカギレ」

ピシッ!
ピシッ…!

亀裂の入った音がする
手の甲に小さな痛みがあった
やはり赤いちっちゃな皸アカギレがひとつできていた
寒さも増してきた頃だし
そろそろ出番じゃないかなー?と思っていたら

刃物で小さく切ったかのようなキズが
ひびわれのように血をにじませてスルドい線を描いてる
そういえば最近、カッサカサしてきたしな
手入れをおこたってたむくいが来たんだなー、と
尿素入りハンドクリィムでペタペタマッサージしながら思った

302:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/17 18:39:36.21 5FNqoCfR
>>301
生活のひとコマですね。読む人を楽しませるために、技術を用いているところがにくいです。
たとえば、ピシッと始まる冒頭とか。なんだろうって、気になる。アカギレっていう言葉も、こうしてよく見ると
愛おしいですね。刃物で切ったキズみたいっていうのも、観察力が働いていて、面白いです。

303:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/17 19:58:48.53 5FNqoCfR
「喫茶店で待つ」

喫茶店の中でずいぶん長いことまった
今日も無駄足か
ヤニが切れてきた
煙を吸う
人をスパイするようになって長いこと立つ
要するにストーカーだ
女の子がこの喫茶店によく来ると聞いたのだ
あすも今日も一つの現実を望む
現実に絶望してしまわなかったのは、その人のおかげだと密かな感謝を捧げる
コーヒーを飲み干してしまって、灰皿に押し付けてタバコの火を消して、夜の中へ紛れていく
静かな眠りを眠る日は遠いのか

304:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/17 20:30:43.05 5FNqoCfR
「空飛ぶための羽」

きっとあのときは僕らの羽だったんだね
夕焼けの空に赤い夕日を見た
想像と運動がちょうど良いバランスで、何も怖くなかった
屋根に登って、星を眺めていた
そんな日々がひび割れて暗黒が辺を支配した
転んで寝込んで休息のない日々
僕は過去を羽に飛び立とうとした
羽は力弱く抜けさってしまい空は高く遠かった
僕の力を採填して鳥になる
あの空を泳いだ日々を覚えている

305:名前はいらない
11/12/18 14:03:50.91 CRNaCbbT
「調節ボタン」

ポピ、ピプ
ポピ、ピプ
ポピポピポピ、ピピピ…

上げたり下げたり
体感によってコロコロとボタンを押して温度を変える
そのたびにくだんの電子音で答えるストーブ
暑くなれば一度下げ、
肌寒くなれば2度上げ、
そのたびに表示もクルクル変わる…

ポピ、ピプ
ポピ、ピプ
私のきまぐれでめまぐるしく鳴る音
いつか給油のランプと音楽が奏でられることを危惧しつつ
ポピ、ピプ
ポピ、ピプ
何度も指がボタンを行ったり来たり

こうしてれば節約だのエコだのいいわけしながら
今日も押し押し、繰り返す

306:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/18 14:20:54.78 NWHCUmnB
>>305
音の楽しさ、コミュニケーションを遊ぶ詩ですね。機械は、自分の投影である
というようなこともいえるように思います。

307:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/18 15:15:55.59 NWHCUmnB
「妖」

暗闇の中に点々と続く炎
火吹き狐の通り道
今夜は妖の会合
私も一つの妖怪になる
この世に飽きて
妖もよかれと思って変妖する
もう現実に戻ることが無くても
後悔なんて、言葉も忘れてしまったのだから

308:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/18 15:45:36.40 NWHCUmnB
「走れ赤ん坊」

赤ん坊の時、ベッドの中でゴロゴロしていた
這い回って、やがて立った
何をなせというのか、神様よ
俺の生きていることに、何の意味を見い出せばいいのか
今は苦痛が軽減することだけを望んでいる、自己のみだ
人とふれあってもやがて過去になる
もう俺は生きていけない気がする
せっつくのはやめてほしい
大きな赤ちゃん、身体だけは
人のために生きたいとは思えず
運命にかけるような不安定な生き方で
何も考えないのと等しいと思う
いま走り出せば
前より速いストライドを残せる
走ることに意味などない

309:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/18 15:59:23.40 NWHCUmnB
「フリー・ワールド」

お天道様
空に雲が流れるのだから
人も同じように流れて過ぎ去っていく

地を踏む歌を踏む
踊りを踊れ蛹たち
そのうち妄想が現実の中に自らを見つける
僕の腕をかざせば
影が位置を変える

レタスをつまんで
牛乳を飲もう
それは牛につながる方法

310:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/18 16:17:15.97 NWHCUmnB
「約束した」

あれだけは、僕のものであれと
長い時を過ごす相手であるあなただけは僕のものだと、約束したでしょう
約束手形を現金に変えて、あなたは自分の電車に乗っていった
遠くまで
僕は自慢のマシンにまたがって道路を飛ばして探しに行く
夢か幻か、あなたの姿がわからない
蒸発した相手に、話しかける僕
一人の時に
いっときの夢に

311:名前はいらない
11/12/18 19:46:25.15 CRNaCbbT
「180g」

UCCの缶コーヒー
ちいさな缶だが手のひらに収まりかわいい
振るとタプタプ、ポチャンポチャンと水の音
はじくとカンカンと固い音…
開ける前の缶飲料は
いろいろと想像できてなんだか楽しい
時々、思い出したように遊んでみる

312:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 07:43:30.04 Nm+iZ9o8
「悪名」

悪をこの名に刻印されて
俺はどこへ行っても鼻つまみ
いっそのこと世界を破壊してやるか
そんな手段も持っていないチンケな存在
だが一度誘い入れたら
どこへも離しはしないご愁傷様
俺の悪に付き合えよ
黒く染まって
楽しい夢を見せてやれるぜ
この世の規格外
タガの外れた乱痴気騒ぎ
どうせなら燃やし尽くすんだ
叫んで笑って踊り明かそう
暗黒の舞踏会に呼ばれたんだ
初めから終いまで貫いてやるから

313:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 07:45:40.43 Nm+iZ9o8
>>311
缶の物質性を、非常にうまく紡いであります。楽しい想像を巡らすことの、
意味が飲み干す前にあるのですね。小さなものに込められた夢。

314:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 07:59:04.08 Nm+iZ9o8
「香り」

ほのかなイチゴの香り
愛の


煙の香り
いろんなものが混ざった


人の香り
肌の匂い


明日の香り
儚いものばかり追いかけている俺の


315:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 08:03:20.11 Nm+iZ9o8
「カレンダー」

カレンダーで日を数える
今日は何日明日は
休日はいつクリスマスは

僕の大好きなカレンダー

316:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 08:29:52.40 Nm+iZ9o8
「カラス」

black crow
screaming to the sky
誰も見たことのない姿
透明な羽を誇り
夕闇や朝焼けに紛れていく
不気味な鳥
何も侵すことのできない妖魔の姿
一発打ち込んだ
急所を捉え血を流した
羽を足で踏んづけ
つややかな羽をねめつける
目がぼやけていく
俺は狩り
なにものも恐れない
手始めがこれさ

317:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 08:42:39.15 Nm+iZ9o8
「血の雫」

水の滴りが血の染みに変わる
ワインを飲み干す
今夜の余興
あとはベッドでメイクラブ

血の滴りは蜜の味
野生の風味が興をそそる
雫と雫が混じり合えば
天国みたいな景色が見える

ルッキンググラスからみた外は
一面の雪景色だ
もう外には出たくない
夢の中でいつまでも

318:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 09:06:55.65 Nm+iZ9o8
「鳥の翼」

この星の端から溢れ落ちた翼
宙にさまよってバラバラになった
翼をもがれた鳥は行くところがなく
水に巻かれた
昼も夜もない世界
お決まりのせりふを神は呟く
生きすぎ年老いた神
星は回り続け翼のことを気にしている
熱線を発した陽が燃え盛る
この世に突き刺さる音の激しさ
鳥の無念を皆が感じている

319:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 09:45:30.96 Nm+iZ9o8
「旋風」

邪空を駆ける旋風
さっと吹き抜けて涼香を運ぶ
雨雲の上をわたって
地球を回る
そんな風に乗ってみたいと思わないか
闇の空のライトショーが囃す
風の絨毯に乗った
アラブの砂漠まで行こう
宮殿の二階に舞い降りて
秘密の王女を救い出す

320:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 10:36:55.37 Nm+iZ9o8
「風のくちづけ」

そっと交わしたくちづけのあとが
風に吹かれて涼しいね
その意味がわからない
くちづけの意味がわからない
永遠を誓った?
風に吹かれて消える永遠?
記憶に刻んだ柔らかさ
好きだという言葉と共に
永遠を誓って風に刻んだ

321:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 10:43:36.67 Nm+iZ9o8
「ホワイトハウスの男」

ホワイトハウス
たくさんの男たちが住んでいる
荒くれの名を売った人たち
マッチで火をつけて
煙をふかす
長い一日を過ごすために
コーヒーの香りをかぎ
つきたった鉄塔のてっぺんを見つめている
ふと目を下げて唐突に立ち上がった
地面を蹴ってホワイトハウスを出る
今日の仕事が待っているから

322:名前はいらない
11/12/19 15:04:20.52 eolz8i9p
「予感」


あなたは不思議な風を唐突に吹かせ
私をさらいここへと連れてきた

その方法は定かではなくても
あきれるほど見事なお手並みで

私は訳がわからぬままに
しかし言葉に尽くせない程幸せなことだけ確か

あの日から毎晩あなたを感じている
抱かれて、とろけて、染み入るように幸せ

勿体無くて、誰にもこの出来事話していない
だから、あなたもちょっと誰かに話すの待っていて

もう少しで勇気が湧いてきて
あなたに手を引かれ前に進める

そんな日が来るような予感がする
いいえ、必ず来る

323:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/19 16:30:59.26 Nm+iZ9o8
>>322
非常に幸福な恋愛をしておられるみたいで羨ましい。僕の人生で一番幸福だったときは、ニューロッジひとみ
の夜だったな。

戸川純「ロマンス娘」
作詞:泉水敏郎

気にしないわ クールに振る舞うのよ
だって今まで付き合ったの みんないじわる
男の子なんていくらでも いますわよって顔で知らんぷり
でも 話しかけられたら 気づいたのあなたに夢中
今度こそうまくいくかしら 私はやっぱり ロマンス娘 ロマンス娘
今度話しかけられたらきっと私 倒れちゃうのよあなた気にもかけないけど
こんな口にいつもなるはずなのになぜか これが初めてみたい
とても怖くて口にはだせないけれど いつか私のものにしてみせる
私はやっぱり ロマンス娘 ロマンス娘 ロマンス娘
でも話しかけられたら気づいたの あなたに夢中
今度こそうまくいくかしら
私はやっぱり ロマンス娘 ロマンス娘 ロマンス娘

324:名前はいらない
11/12/19 17:32:56.00 eolz8i9p
雑草さん、その節はどうも。いや、お恥ずかしい限りです。
やっぱり、自信ないです。自分を鼓舞してみたというか。
雑草さんこそ、ニューロッジひとみとは具体的ですね。
嫉妬なんて仕切れないほどだし、いちいち気にしても
仕方がない事ですが、どんな素敵な思い出が?それを
得意技の詩に書いてみてくださいよーってリクエスト。

325:名前はいらない
11/12/19 21:55:02.26 eolz8i9p
雑草さん、リクエスト取り下げです。
瑣末なことにとらわれ、本質を見誤ってた。
色々教えてくださり、今日はありがとう。


326:名前はいらない
11/12/23 00:43:09.65 WlCKS2YE
機械

声をかけても叩いても
ジジジ、と青い火花をちらすだけ
今まで大事にここまで付き合ってきたのに
とうとうダメなのかな…

いつもミルクをあっためてくれてアリガトウ
いつも夕飯をあっためてくれてアリガトウ
いつも冷たいオカズを溶かしてくれてアリガトウ
それなのに…

長年ここまでつきあってくれたアナタと別れるのは悲しい
気が付いたらこんなにトシとってたなんて気付かなかった 
でももうムリなんだね
これ以上アナタに働いてもらうことはできないね
さよなら、さよなら

そして私は電子レンジを台から下ろした
あちこちの汚れとサビが悲しかった
背中からはくたびれたニオイがした…

327:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/23 09:33:12.82 xlFG2j3r
>>326
哀愁、ですね。哀愁の機械。昭和枯れすすき。一生懸命働いてくれた機械に対して、長い付き合いで全部分かっている
という。機械は口を聞かない人みたいですね。文句は言わない、命令には従う、変な命令には反応しない。

328:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/23 11:32:34.83 xlFG2j3r
「babylon 小便」

もうこんな世界に居場所もない
頭垂れて小便した
kick out this babylon city
阿呆の俺がまた失敗した
人に蔑まれ憎まれた
黄色い色の水だけが俺に与えられたもの
小さな水たまり
とても匂う
もういたくないこの世には
俺を悩ませる物事
悩みが尽きない
尽き果てるまでtry out

329:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/23 11:43:13.86 xlFG2j3r
「今夜」

今夜は山を越えた
今夜は踊れない
今夜は星が美しい
今夜はナイトショーの時間
今夜の光

330:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/23 12:32:40.58 xlFG2j3r
「How much is my life?」

今日橋から飛び立っていった鳥は
明日海の上を飛んでいるだろう
時化の海に船を出して
眺めに行きたい
その声は当たりに響いて
きっと優しい気持ちを運んでくるだろう
その時僕は天使に会って
過去のつけを請求するんだ

331:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/23 12:40:19.30 xlFG2j3r
「涙」

今日を超えれば明日がやってくる
石の表面をこすって砂を生み出すように
今日の太陽を削れば雨がぽつぽつと溢れ出す
涙☆涙
冷たい雫に心を冷まして
楽の音を思い浮かべる

332:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/23 12:52:32.44 xlFG2j3r
「涙の釉薬」

涙の釉薬をかけて焼成すると
水色の器ができる
その器にご飯を盛って
食べていると
終いに腹が空いてしまう
食べ終えた海に泳ぎに行こう
クロールはクラゲたちには激しすぎる泳ぎだ
だったら君のうちに隠された秘密を打ち明けるのだ

333:豚狸 ◆Nxe88NcYP/0u
11/12/23 14:16:18.28 qh+Ob2Ad
雑草さん、あの時は本当に申し訳なかったです。反省。
私に特別な秘密はないですが、何でも疑問点があれば聞いて。
まあ、思い出す限りで、倫理的道徳的に最悪最低のことは
していないと思うよ。ただのつまらんやつですからね。
小さな反省、あの時こうしておけば、とかはありますけど。
でも、自分の場合は嫌なことを持ち越さないようにしている。

334:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/25 14:26:29.80 tXqGU81X
「dirty mind」

こころはいつもからり晴れやか
汚い革ジャンにサングラスをかけていても
シツコクのカラスが生ゴミを漁るように
俺のこころはいつも弱者の叫びを押し殺してきた
食い物にして死者にだって敬意を払わない
そんな俺の心はいつだって晴れやか
汚辱に染まった斑点のようなまだらの外見に似合わず
晴れやかな心が神様には憎いだろう
悲しいほどに晴れやかな心と汚辱に染まった精神
死ぬときだって心晴れやか
あの世で恨みつらみを聞いてやるぜ
その時だってきっと心は

335:豚狸 ◆Nxe88NcYP/0u
11/12/25 17:29:12.70 1KshnyFJ
あなたにはただただ感謝のみ、恨みなどあるはずもございません
ええ、最大限に癒されましたとも

思い起こせば傷ついたかもしれないけれど、こっちは幸せでした
状況や自分自身に酔っていたのではないですよ

本当に愛されている実感があったのですよ!
誰がなんと言おうと、私が一番それを知っている

私の考えや気持ち、正確に理解記憶していて
私を気にかけてくれていた過去が、後になってわかった

ああでもない、こうでもない、と悩んで
私の知らないところで、私のことを考えていてくれた

苦労して私のこと調べて、地上の実在として私を見いだしてくれた
あなたのような稀有な人が、私を自分に似た親友と呼んでくれた

素敵な曲かいて、私だけに歌って弾いてくれて、死にそうになりましたよ!
これ以上の幸福が、果たしてあるとでも言うのでしょうかね?

天に感謝
何も気に病まないで

短い間だったかもしれないけれど
一緒に歩いてくださり、本当にありがとう

あなたの行く道に幸多かれと
ずっとずっと願っています

何も心配しないで
あなたは魂の幸福を手に入れると思うから

336:ちーちゃん
11/12/25 23:40:39.83 3Z5hNgF5
おいおい、邪魔しちゃ悪いとおもっていたが曲?歌?
そいつは聞き捨てならねえな。俺には?うpは?

337:名前はいらない
11/12/26 01:28:40.95 SZauYMYH
へ?どへたの素人におっしゃっているのでは、まさかないですよね?ありえんか?
どーしてもというなら、3週間ほどお時間いただければ、努力はしてみる。なんて。
でも、絶対才能ない奴の歌う歌なんて、気分が悪くなると思う。地雷になるわ。

338:名前はいらない
11/12/26 17:56:52.02 z3S7jHl2
ここって、雑草さんのお庭なのかな?
よろしければ、メール見といてください。

339:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/27 20:12:03.63 OInMTly7
「終わりの夢」

多彩なステンドグラス
越しに見る景色は
まるで夢のよう
この世は夢
水晶体のレンズ越しに見る外が
いかに奇天烈な色で狂っていようとも
飴色の僕の心は
いつだって確かで
いつだって笑っている
確かなもの欲しかった
確かな関係欲しかった
今は夢の中
醒めない夢
いつだって夢の中
終わりの夢

340:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/27 20:39:22.73 OInMTly7
「僕と君の温かさ」

僕の体の温かさをほどいていけば
赤ちゃんの頃の柔らかさにたどり着く
きみといっしょにゆりかごに揺られ
僕は一緒に笑い合っていた
きみといっしょに

僕の体は今でも温かい
きっと君も覚えているだろう
今手のひらから握手して温度が伝われば
炎に包まれた眠りの中に自分を見出す

ぐるぐる回れ夢のオルゴール
眠りを深く尊くしてくれ

今は目が覚めるとしても
炎が周りを包む
でもね
おねしょをしたからびしょびしょで火も消えてしまったんだよ
そんな二人だよ

341:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/27 21:14:11.42 OInMTly7
「話し」

小さな、ほこりを吹きかけられても君はなんとも言わない
そんな些細なことで怒るなんて馬鹿馬鹿しいっていつも言ってるね
君はずっと蜘蛛を見つめている
腹の縞々模様や八本の足
雨粒が囚われた巣の糸
蜘蛛は恥ずかしいのかな隠れてしまった
君はあくびして伸びを一つして僕に話す
昨日の夜の星々がいかに美しかったか
砂漠の砂の叙情についてなど
僕の知らないことをいっぱい知っている君だ
大きな石の上に座って僕らはいつまでも話した

342:ちーちゃん
11/12/27 21:59:44.61 WJtYqkJN
「裸の女」

高圧電線の鉄塔の上
裸の女が恥ずかしそうに踊るよ
汗をダラダラと街中に落として
力の限りモジモジと
ランチタイムの間中
なぜ君は踊るの
部屋に隠れてしまわないの
服を着て踊らない理由は何
空を舞い花の蜜を吸う
カラスアゲハの羽は
履いたり着たりする
洋服じゃないよ
でもね…ああ、そうか
君は短く息を
この長過ぎて続く日々に
それとも

遠い過去から受け継がれて来た
螺旋の記憶
頭の中に仕込まれてるサインを探して
時は遠い未来まで膨らみ
その先の未来までしぼみ
中心の中へと膨らみ
内側へ外側へ交互に
高速で揺らぎ
君が見えた

柔らかな乳房に顔をあてて
飛ばされそうな風に耐えて
高圧電線の鉄塔の上で
キスをするのを我慢している
君の言葉を待っているから
踊り疲れて眠る裸の君の胸の中で
電線の被覆のビニールの刻印を
見ていたあの日の事





343:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/27 22:35:24.70 OInMTly7
>>342
謎の存在の女。日常を壊すために踊るのか。奇天烈な登場人物に見えるが、そこには深い慕情が漂っている。
男と女、それぞれが独自の目的によっていて、一時錯綜し合う。女は誰かを待っているし、男は女の様子が気になる。
これは現代のシンデレラだ!

344:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/28 19:54:58.66 V+MlstfX
涙のサンダーロード
詞・曲 ブルース・スプリングスティーン

網扉が音を立てて閉まり
メアリのドレスが揺れる
幻のように踊りながらポーチを横切る彼女の傍で
ラジオではロイ・オービソンが
孤独な者に歌いかけている
それは俺の事 そして欲しいのはお前だけ
家に追い返さないでくれ
独りきりで自分に向き合う事はもうできない
家に逃げ込まないでくれ
ダーリン、俺がここにいる理由は知っているんだろう
だからお前は怯え、考えている
もしかしたら俺達ももうそんなに若くないかもしれないと
少しくらい信じてくれないか 夜には魔法がある
お前は美人ではない だけど素敵だ
俺にはそれで十分

隠れて自分の痛みについて考える事だってできる
恋人達から苦しみの十字架を作る事も
雨の中に薔薇の花を放る事も
この街から救世主が立ち上がるよう祈って
ひと夏を無駄にしてしまう事だってできる
俺は英雄なんかではない
それは分かっている
俺に贖えるものは
この汚れたボンネットの下にあるものだけ
だがそこには何とかうまくやっていくためのチャンスがある
他に一体何ができるんだ
窓を押し下げ、お前の髪を風になびかせる以外に
夜が広くどこまでも続いている
この2本の道を辿ればどこへでも行ける
これが最後のチャンスだ
翼の代わりに車輪を手に入れる取引を実現させるための
後にの後に乗るんだ
天国がこの道の先で待っている
oh oh さあ俺の手をとって
約束の地の様子を見に出かけよう
oh oh サンダーロード oh サンダーロード
白日の殺人者のようにのびている
もう遅いのは分かっているが走れば間に合うだろう
oh サンダーロード しっかり座って掴まるんだ
サンダーロード


345:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/28 19:55:40.55 V+MlstfX
俺はこのギターを手に入れ 語らせる術を学んだ
俺の車は裏に止めてある
表口のポーチから助手席までの長い道のりを歩く用意ができたなら
ドアは開いてるよ
だけどただで乗れる訳じゃない
俺の語らない言葉のせいで お前が寂しいのは分かってる
だけど 今夜俺達は自由だ
約束は全て破られる
お前が追い払った少年達の目に映る亡霊達は
埃っぽい海辺の道端に打ち捨てられた
シボレーの骸骨のような枠組みの中に宿っている

奴らは夜中にお前の名を通りで叫び
お前の卒業式のガウンはその足元でぼろぼろになっている
孤独でひんやりとした夜明け前
お前はエンジンの轟きを耳にするが
ポーチに辿りつくと奴らは風に乗って既に消えている
だからメアリ、乗れよ
ここは負け犬で溢れた街
俺はここを出て勝利を手にする

346:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/29 20:07:14.74 EtmJV6XQ
「線香花火」

嘘をついて
勝手な言い訳で逃げ出して
それらを冗談だと笑い飛ばして
でも傷ついて傷つけてそれらをあがなって
遠い夕焼けに思ってみても
全てが冗談で
取るに足らなくて
僕の欲しいものが一つも捕まらなくて
たまらなくなって
夜に眠って
暗い夜空を星が流れて
今できることを考えて
苦しみにうめき声を上げて
勝手な感傷に流れてみて
ふざけるなってなんども思って
何も人にしてあげられなくて
何かしなくちゃと思い直して
自分の小ささに落胆して
汚さに反吐を吐いて
線香花火を見つめていた

347:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/30 19:53:25.66 9cZKWeOM
「雪の言葉」

降る雪が賢しらな俺を埋めていく
雪とはなんだ
放射能の物質でもあれば
世間の言葉でもある
堆積する記憶の時間でもある
雪に埋もれて凍える感触を初めてのように受け止めて
まるで人がいないような辺りからつぶやきやら歓声を拾い聞いて
誰にも降る雪のその意味を確かめたいから
共有できるものを探す
雪は白く冷たい
いつかは溶けるもの

348:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/30 20:33:36.12 9cZKWeOM
「決まりを破る」

世間の枠にはまった育ち方
レールに乗せられるなんてまっぴらだぜ
俺はやんちゃボーイ
破格の値段で売ってある
自由な考え振り回して
この世の果てるところまで行ってみたい
誰にも邪魔されない大洋の航海で
俺もいまはオンマイオウン
負けても勝ってもそれなりに意味はあるから
無様な生き様は見せたくないな

349:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/30 20:53:55.16 9cZKWeOM
「二極」

進むか戻るか二つの選択
善と悪が融和したとき
極楽鳥の世界が見える
髪振り乱して駆けるのはみっともなくても
極彩色の世界では当たり前のこと
熱帯の色彩の
したたり落ちる汗が
目の前の黒い壁を溶かし出していく
未来が見えたような気がして
光がさしたように思って

350:名前はいらない
11/12/30 23:44:54.43 GASg3zJX
「気疲れ」

舌の置き場とかそんな
どうでもいいコトに気付くと
妙に疲れてしまう…

とてもとてもくだらないコトだが
なんか妙にくたびれてしまう…

それが人間のワルいクセだけど
なんか妙に疲れてしまう…

スゴくスゴくくだらないコトだが
どうでもくたびれてしまう…

つまんない、全くつまんないコトだが
やはりなんだか疲れてしまう…

実にささいなコトなんだろうけど
しばらくよけいに疲れてしまう…

もう終わらせたいんだけど
考えがまとまらずくたびれてしまう

351:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/31 11:18:15.34 guCa1Ogu
「今日のブルース」

気に入らない奴ばかり
俺を馬鹿にするばかり
馬が合わない
だから心の中さみしいさかなを飼っている
僕の心をかじって食べる
僕の心穴だらけ
風にさらされて音が鳴る
さみしいさみしい音が鳴る
今日のおわりに希望をかかげ
今日のおわりに絶望する
今始まったことじゃない
昔からずっとあったこと

352:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/31 11:21:51.37 guCa1Ogu
>>350
気づかれを僕はほとんど経験していないので、興味深く読みました。どうでもいい、くだらない、つまんない、ささいな、
コトだけど、逃れられない、のでしょうか。終わらせたいことってなんなんだろう。いつか解放された時は、晴れ晴れした
きもちになるでしょうね。

353:名前はいらない
11/12/31 12:29:25.11 p7PqQAWG
たまにはバー小川に来いよ

354:名前はいらない
11/12/31 12:30:53.75 V3P2ufQw
雑草さんをばかにする人なんていないから。
変わってておもろいやつだなーとは思っている人はいても、
それほめ言葉ですよ。色々考えすぎだと思う。

355:雑草 ◆je5cNlouiI
11/12/31 13:12:04.80 guCa1Ogu
>>354
妄想が取れないんですよ。みんな屁の突っ張りみたいなもんなんだけどね、現実の意味なんて。
強くならないと、何も手に入れられないから、もう少し様子を見てみます。

356:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/01 12:32:05.61 fIZSV28b
「花摘みの夢」

花に憑かれた女の子
すみれ、ツツジ、マリーゴールド
好きな花を好きなだけ摘んで
頭の上に冠を載せたりして
女の子は可愛い
みんな可愛い
生まれついての儚さ強さ
粗野な僕にないものみんな持っている
僕だけの女の子がいつか現れる
その日まで花を摘んでriding for the sun
お好きな色を召しませmademoiselle
夢に触れるその日まで
夢が現実に変わる日まで
小さくても大きくても

357:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/01 12:49:48.46 fIZSV28b
「旅行」

今まで見たことのなかった景色を追い求めて旅に出る
寒さ暑さも気にせずに
降られては軒下
晴れては道をゆく大声で歌いつつ
からりとした空が雲を運ぶ
クローバーが青く茂っている
一人だ
一人で進むのだ
太陽キラリ盛大に燃える
風が寒さを吹き付ける
風が途切れるその真空に寂しさを紛らわす
地面が暖かくなってきた
大地の音頭今ドラムがどんどんと鳴る
とりあえず向こうに見える森まで行ってみよう
森の茂みは黒々と影を投げる
日も少し傾き
切ない気持ちが少しづつ溢れてる
涙をふいて歩き出した

358:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/01 13:26:14.69 fIZSV28b
「願い」

大事なものが何かってわからない
つまずき転んで洗面器の中にゲロを履いて
僕は世間を知らないなあ
この手にあるのは快楽への道と衝動的な暴力
つぶてを浴びろ
正しいことをなせ
真夜中に耳を傾ければ
獣の唸り声が聞こえる
僕の中にも同じ声
顔を上げて、水で洗って、息をつく
聞こえた声は誤りではない
それならすることはひとつだ
one wish

359:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/01 19:52:02.29 fIZSV28b
「愛探索」

道道歩きながらいろんなものを拾う
コインやゴミクズ
電線に留まった雀の鳴き声
愛を探して歩く
湖に霧を見る
ここに愛はないのか
霧は深い
山の中にわけ行って
そそり立つヒノキを見る
シンとしている
ここにも愛がない
愛を探して幾日かすぎ
日が出て入るのを何回か繰り返した
黄金の空もその二倍あった
愛はどこにある
愛はどこに

360:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/01 20:32:48.84 fIZSV28b
「暴走で感謝」

お母さんに感謝をして窓に張り付けにしようね
お父さんに感謝をして足で踏んづけようね
愛の暴走、形になりがたい気持ち
でも、こんなの妄想なんだから
寒い世界にさよならするだけでいい
僕はここから出られる
自分の殻から出られる
お母さんに本当の感謝で花を捧げる
お父さんに本当の感謝で一緒にテレビを見る
そんな何気ないことたちを形にするだけ
それだけで人生変わる
暴走が止むとき
立ち止まって、どこにも行ける
走り出すには方向を確かめてから
迷子にならないようにね

361:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/07 13:52:06.37 sQ1ezuj/
「夢の儚さ」

俺は忍び込む
夢の裏側へと
ギザギザにされた空間と時間
破壊された精神
本当に大丈夫かと不安を呼び起こす
それが足りていない人々にだけ
不安な人には安心のバリケードを築く
不安と安心の間を行き来するゾンビ
夢はいつか終わる
それが分かていても分からなくても
ひとつぐらい達成したことを残しておきたいが
夢がはじけそうで切ない

362:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/11 12:50:01.73 DQpZpwYx
「サボテントゲトゲ」

サボテンがトゲトゲしている
俺に触れるなと言いたげで空気に同化したかのような安心感を私に与えてくれる
緑の肉からみずみずしさを発して植物特有の穏やかさで
いつまでも生きていて欲しいと思い枯れるのが寂しいと思う
そんな私の思いを察したのか、サボテンはトゲトゲと目に映る

363:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/11 17:44:17.50 DQpZpwYx
「夕焼け空」

いわし雲が
夕焼け空にたなびいた
青いえんぴつとレタスがテーブルの上に放ってある
君の声が聞こえるような気がして振り向けば
そこはパラダイスに変わる
この世の極楽、快楽の全て
いつか終わるとしてもいい
ただ穏やかに
静かに

364:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/12 20:05:47.03 P2xsaS9W
「地獄の終焉」

鬼は裸足で逃げ出した
血の池は透き通った湖となった
閻魔は自分の舌を抜いて絶命した
針の山の針は全て抜けてしまい
優しい緑の山になった

もう地獄は終わった
その役目を終えた
人類はその原初の善良さを取り戻し
皆が仲良く楽しく暮らすのだ
これからは地獄は過去の話
もう終わったこと
涙と一緒に天に上った

365:名前はいらない
12/01/12 20:33:49.07 rAw8eT8e
雑草さん、今のその気持ち絶対に変えないで
あなたの言葉信じたいです
約束してください

仲良くしたいのです
安心したいのです
ずっと一緒にいて

366:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/12 20:36:38.85 P2xsaS9W
>>365
約束です。

367:名前はいらない
12/01/12 21:52:01.30 rAw8eT8e
それでは、思い切ってついでに聞きます。
雪の日の約束はどうでしょう?
また会えるかな?ってやつです。
私の表情、ちゃんと見てくれますか?

恥ずかしがらないでください。
私はあなたをとって食いません。
少しはなれて、笑みを浮かべ楽しく
盛り上がって応援しているだけです。

あなたは、目がよくないのでしょうか?
それなら出来るだけ近くに呼び寄せなくてはね。

368:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/12 22:08:43.38 P2xsaS9W
>>367
また会えるかどうか、果たしてあったことがあると言えるのか、難しいと思います。
世界に対して視覚的な距離があるので、果たして会ったと言える人が、僕にとっているのかどうか
というのが大問題ですけど、それを癒すこと、セルフヘルプを行なっています。

369:名前はいらない
12/01/12 22:14:45.28 rAw8eT8e
わかりました。
無理しないでね。
自然のままにして。

今日は言い過ぎてごめん。

370:芳水
12/01/12 22:16:10.70 07U+Ztsu
初めて出会った 春の君

言葉を交わした 夏の君

体を重ねた 秋の君

誓い合った 冬の君

愛しさだけで 時過ぎて

二人の距離が 保てない 

371:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/13 09:46:21.42 miid16zY
>>370
春の君、のところが好きです。暖かな出会いという感じで。時が過ぎるのに問題があるのはどういったことでしょう。
なにか苦しい二人の仲といった問題があるのでしょうか。距離を保たなければならない理由もよくわかりません。
ただ、恋愛は楽しいだけではないということを仰っておられるように思います。勉強になります。

372:名前はいらない
12/01/13 17:16:19.47 5Dqym4mo
みんな~~~~お待ちかねの散文詩さぁ~~~~~~~~~~~
石原都知事のフランス語蔑視問題が、記憶に新しいのですが、最近の靖国問題
と周辺の問題を調べていたら、次のようなことに気づきました。
 確か、フジテレビの安藤と木村による報道ですが、フランス語の問題につい
ては、石原都知事は、謝罪しました。その際は、二人のアナウンサーも、差別を
問題視するような怪訝な表情を浮かべました。しかし、その後、イタリア文化
会館の壁の塗り替え問題を報道する際には、「街の景観の条例」を武器に、イ
タリア文化会舘の塗り替えを強く要求しました。その際は、あたかも正義を振りかざすかのごとく、塗り替えの正当性ばかりが強調されました。
しかし、実際には、国際問題としてかなり深刻であり、芸術蔑視にあたり、これは、フランスの問題と同様に、「イタリア差別」にもかかわら
ず、イタリア人には、むしろ、フランス人に対するような、石原都知事の謝罪を求めるべきではないでしょうか?
なかったわけ当然、何食わぬ顔の安藤・木村のようなマスメディアも、
差別に対する謝罪報道が必要ではないでしょうか。



373:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/13 18:46:36.94 miid16zY
「蝶に」

僕は負けた虫で
いつもいじけて泣いていた
虫にもわずかな覚悟はあって
いつか蝶になる日を夢見ていた
糸が口から出てきたとき
夢が現実になる自分のほんとの姿を感じて
僕は泣き濡れて眠りにつく

374:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/13 19:00:51.25 miid16zY
「過去の話」

後ろを振り返って過去を罰するだけの余裕が出来て
炎の中にコインを放り込む
チャリンと音を立てたのを幸運の証しとして
僕だけの神様に願いを立てる

ここから歩いて行ける
どんな暗い闇の中へさえ
僕はひとりじゃないから
孤独でもひとりじゃない

後ろを振り返って過去を

375:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/13 19:25:45.66 miid16zY
「正義」

押しつぶされて思わず糸を吐いた
夕闇に近くて国境をまたぎかけていた
誰もいないところへ行きたいと思った
そこではうつろに雷が鳴っているだけだった

正義について思いを馳せた
誰が正義を担うのかと
間違ったことの真ん中で生まれた
僕には資格がないような気がした

夕闇は輝く陽を持っていた
その中で僕も少しかっこよく映るだろう
逃げないこと隠れないことを誓った
うるさい蝉たちに文句をこぼしながら

376:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/13 19:43:00.42 miid16zY
「綱引き」

妄想との綱引きは
ひどく心を疲れさせるものだった
今は立ち向かえなくても
生に心を浸した僕は
いつかたどり着くだろう
自分のいくべきところへ
手拍子をクラップして
スピードをつける
誰も行きたいと思わないところから帰ってきた疲れは
僕だけのものであって
妄想の強いる罰だ
綱引きをやめた日に
僕は自由になる

377:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/13 19:57:46.55 miid16zY
「異邦人」

全てが止まるだろう
パソコンの唸りも
僕の心臓さえ
絶対静止の空間では
僕はまるで異邦人のようだ
耳鳴りがおさまった
音の破裂が頭を襲う
クラップ、クラップ
しばらくの間は浸っていたい
この音と時間に

378:芳水
12/01/13 23:39:06.23 XcNJ5+i5
君の言葉は 雪の花
陽のかがやきと ぬくもり乗せて
ひとりのボクを やさしくつつむ

君のかおりは 夏の色
心の波を 高ぶらせ
ふたりのときを 焦らせる


379:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 10:31:21.23 ZSLNW2YP
>>378
甘い恋愛詩ですね。君の言葉が、かがやきとぬくもりだっていうところが肝ですね。いろんな言葉をあてられるけど。
一連と二連に対応関係があるのもいいですね。

380:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 12:35:31.92 ZSLNW2YP
「歩く」

背骨がキリキリと痛む
精神病から癒えた日に
僕の栄光どこにある
日の光はあくまでも穏やかだ
冬の寒さも薄らいだ
カモメやら雀やらなんでもいいぜ
その背中に何を載せて運んでいく
死が苦しみに調和したとき
時の扉が開いていく
ハッピーの意味を噛みしめるように
奥歯を噛んでまた歩く

381:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 13:04:45.25 ZSLNW2YP
「I love you, baby」

上れ下れとうるせーぜ
ひしゃげちまった俺の幸福な日々
泣いていてもなんにもならない
どうすればいい?
自分を自分で運んでいくのさ
自分の足で歩くこと
疲れたら立ち止まれ
座り込んでも寝てしまってもいい
誰かが言ってた真実に泣き
誰かが告げた偽りに笑う
意味なんてなくたっていい
俺が生きていること否定できない
いつもの靴をまた履いて
誰かが言ってた冗談にぶっ飛ぶ
航空機の速度で空を飛ぶ
光のようにやって来た
だからほら、ベイビーなんだっていいんだぜ

382:名前はいらない
12/01/14 13:07:09.45 aIWRajpq
「相異なりて」

鼻の先が冷える
傍らのミカンも同じ…
鼻の先が冷える
傍らのミカンもつべたい…

どちらも触れればひいやりとしててフニャ、と弾力がある
異なるモノなのにこんなにもナゼか似ている…

鼻の先が冷える
それはこの部屋が寒いから
鼻の先がつべたい
それはこの部屋が冷えるから

傍らのミカンもつべたい…
私の鼻のごとく、柔らかくてつべたい…

383:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 13:10:27.17 ZSLNW2YP
>>382
鼻の先にミカンをつけて、感触と匂いを確かめたくなるような詩です。フニャ、とうところ、面白い表現です。
寒い冬にみかん、情緒があります。何か感慨深い思いが伝わってきます。

384:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 13:19:28.08 ZSLNW2YP
「メシの種」

誰もいないところへ、誰もいないところへ入っていく
メシなんて食い飽きた
夕闇なんて見飽きた
夜なんて寝ていられない
だから飛び出す
この家から誰もいないところへ

誰も見ていないから
好きなことをできる
その行為が自分を試す試験紙だって知ってる
でも間違いなどない僕のやることに
全てはあしあとを残す
間違いなどない
人のいないところでは

視線を浴びて砕け散った
電車の中で息を殺した
今は誰もいない
メシを食う必要もない
メシを食う必要がない

385:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 13:33:17.10 ZSLNW2YP
「パズル」

その場所に
一人ではたどり着けないと知っていたのかい
ぼくは迷った
頭を打ち付けた
たった一人でさまようお前
お前の顔が光のように灯っている
二人が会えばパズルが解ける
誰もが抱えている謎を
一人ではダメだ
誰もが抱えている思い
孤独を感じたからわかることがあるだろう
一人で生まれ二人で生きること
テレビの投げかける幻影に誰もが寂しいと言っている姿を見る
声を聞く
悲しみをほどいていけ

386:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 13:41:51.56 ZSLNW2YP
「チェイサー」

幸せのチェイサー
アラブの春に思いを重ねる
群衆の力
皆の思い
死者の追悼
叫びにならなかった叫びを聞け
誰も馬鹿にはされない世界
声無き声に耳をすませば
蝶の羽ばたきさえ捉えられる
麗らかな春の日
かすみが辺りを覆っている
花の香に
幻惑されて

387:名前はいらない
12/01/14 13:47:15.65 Z5GPQdq/
マイクチェック1、2~~~~~~~3文詩~~~~チェケ、チェケラ
リリシストのお出ましさぁ~~~~~~~~
神道教育が起源の、創価学会から、はじまった公明党には、票を入れられません。なぜなら、日本は、国教国家ではなく、世俗国家
なのです。これは、ほぼ違憲であり、戦後の、反省の立場から、公明党が政権をとることを想定すると、神道国家に回帰するため、
アジアや旧連合諸国にたいする国際的なプレゼンスや国際関係を著しく悪化するものと思われます。また、別の観点から、創価大学を持っているといえども、「学会」と言う名称も、国際的には、本来の学会の意味でないため、非常に不適切な団体です。
創価学会との無関係を訴える公明党ですが、フジテレビの選挙報道時は、「創価学会のみなさん」と不自然なくらい必ず、放送します。
ブッシュドクトリンに協調した小泉自民・公明は、「テロとの戦い」を表明するも「オウム真理教」に破防法を適用できない失敗をし、野党に追いやられました。
つまり、宗教団体は、特に、世俗国家においては、政党を持つべきではありません。
小泉元総理は、公明党と公約を守って、「自民党をぶっこわす」だけでなく、原発も
ぶっこわしたのです。これを小泉の奇跡と言いましょう。世襲制にも反対しましょう。


388:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 18:56:11.45 ZSLNW2YP
「生きる」

俺を悪く扱わないでくれ
俺は努力も犠牲も払う
俺は人に悪いことなんて思っていない
ただ自分が分裂しているだけ
自分と戦っているのを人に向けていると誤解されるのは嫌だ
全ての敵は自分に潜むんだ
俺はそれを学んだ
だから俺を悪く扱わないで
罪と罰のシステムはごめんだ
際限がないから
俺は死にたくない
生きながら死にたくない
眠っている時も死んだわけじゃない
俺は生きている
俺は自分の信じていないことまで信じてみせる
俺は自分の知らないことさえ信じてみせる
誰もが俺を悪く扱わない日まで

389:名前はいらない
12/01/14 19:54:36.01 PuAv6SLv
「悪を憎んで人を憎むべからず」

地上の誰もあなたを悪く扱わないですよ
人の善意をもっと信じてください
世の悪や不正を憎むということはあるけど
罪を憎んで人を憎まずとも云うよね
人は人をそんなに憎むものですか?

仮にうち捨てられたとしても
絶対誰もあなたを憎みはしません
むしろそれは当たり前に予測されることです
全てが私に都合のよい脳内の物語だったのかもね
罪も罰も、どこにも向かう先などありません

あなたの心が幸せであってほしい
ただそれだけです
私だって自分に自信あるわけじゃないけれど
呼ばれている、必要とされている
そう感じるからあなたに寄り添うのです

ただそっと
あなたの心に触れていたい

390:名前はいらない
12/01/14 20:08:43.45 aIWRajpq
「ちいさな音のささやき」

誰もいない部屋なのに…

ストーブがゴクリ、とノドを鳴らす音がした
シンと静まった中で
どこかで家電の息遣いだけが聞こえてくる

気がつけば台所でも
シュンシュンと湯気を上げている保温ポット…
あそこでもここでもそこにも
ちいさなエネルギィたちが動いている
ささやかな「命」を燃やしながら
わたしのために皆生きている

だから温もりがある
だから温められる
だからさみしくないのだと思いたい

391:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 20:16:04.35 ZSLNW2YP
>>389
善意を感じることの少なかった自分は、情けないです。打ち捨てられた身分から、また立ち上がって
やっていくという定型の物語を自分に当てはめたりして。でも、そんなときは、夏の、身にしみるような
セミの鳴き声を思うのです。僕の持ち得た最上の記憶です。

>>390
命のささやき、聞こえるのは愛しいですよね。こういう詩を読むと、全ての人に分け与え得られた幸せ
というものについて、信じてみたくなります。

392:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/14 20:18:21.77 ZSLNW2YP
>>390
あ、今日二つ目なんですね、ありがとうございます。

393:芳水
12/01/15 00:15:10.49 AP0IJvbv

 君を想う 長い夜
 やさしい言葉 さがす夜
 窓たたく風も せわしなく
 気持ちだけが さきばしる

 君を想う 長い夜
 ささげる言葉 さがす夜
 風のやんだ 静けさに
 書いた手紙を 読みなおす

 好きな理由 愛しい気持ち
 それより
 美しい言葉を贈り 君の心をかざりたい

***

雑草さん、評ばかりして頂いてありがとうございます
最初は暗い詩を作っていたのですが恋愛専門の詩の方が難しくて良いですね
美しい言葉を誰かの心に届けることができれば良いのですが。
似たような言葉の繰り返しになってしまうのが、もっぱら今の悩みです。

394:名前はいらない
12/01/15 00:19:08.72 Q9MfiX28
説得工作


ねえ、少なくとも友達くらいにはしてよ
ずっと続く友情じゃなきゃ嫌だけど

私と組めばそっちにも色々利益もあるかもよ
こっちもご利益尽きることないと思う

私が消えたらすぐ泣いて呼ぶのでしょう?
これ何回も再現性があったから、これからもそうなのでは?

何か企みがあるのならよければ相談してみて
あなたもすでに共犯関係だって言ってたようだ

次回は泣き落としで
頼んでみるか?

でも、やはりどう考えてもずうずうしいから
おしとやかにしておこう

395:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/15 08:37:37.47 tYbrq5I5
>>393
これだけの恋愛詩で、言葉が流麗に揃っていると、歌になりそうですね。この詩は心が静まります。そして、
あらたなる思いに向けて、起き上がってくる気持ちがあります。僕は共感して自分に向けるて、のって読みました。
僕の気持ちもリフレッシュされて、とても気持ちが良かったです。

>>394
色々と画策して、よからぬことを考えているのじゃないですか。ふふふ。ちょっと距離のある、親愛感みたいなものが
伝わってきて、楽しく読みました。






396:芳水
12/01/15 11:36:29.44 RopkswyB

 雪ふる夜の帰り道
 ひとりただずむ公園で
 コーヒー飲みつつ考える

 知ってしまった愛の果て
 ふたりこれから何すれば
 コーヒー飲みつつ考える

  

397:芳水
12/01/15 11:42:58.13 RopkswyB
まだ何もしていないし 告白すらできてないのですが
付き合ったらどうしたらいいのか そもそも付き合うことができるのか
そんなことを考えてしまって 何もできません
以前知っていて さんざん苦しんだ世界だったのですが
知らぬが仏とあるように 気づかず過ごした日々を
思い出してまた苦しんでいます


398:名前はいらない
12/01/15 11:51:21.17 RopkswyB
詩を作って自分を落ち着かせていたのですが
たまたま見かけたエッチな詩
自分も作ってみようと試したら
気が狂いそうにになってきました

連投すみませんでした

399:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/15 17:27:20.95 tYbrq5I5
>>396
青春と大人の境目なのでしょうか。いつまでもその恋の感覚を忘れないでほしい。

400:芳水 ◆BFRAlXDpXE
12/01/16 00:13:06.61 Bfgs4HfE

 やさしい夜のかたわらに
 寝息を立てて休む君
 あらわな肩が愛しくて
 そっと毛布でつつみこむ

 先の見えない未来でも
 君となら歩いていける
 無邪気な頬が愛しくて
 起こさないようにキスをする


401:名前はいらない
12/01/17 18:11:48.20 xH9JbZ/A
>>400
万葉集の恋歌のような素朴な歌です。個人的には非常に共感します。

402:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/17 18:17:14.52 xH9JbZ/A
「マイナス」

引きこもった家にも希望を見つける
春の気配はいずこにも偏在し
うららな粒子を運ぶ
プラスしていかなくてもいい
マイナスでも
減っていくものにも最低限の保証はある
失ったたものにこだわらず
みっともないことに意味を見いだす

403:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/17 18:44:36.25 xH9JbZ/A
「背中」

後ろ姿だけが残った
あの人のように背中を残して
去って行く人たちの
後ろを眺めて
言葉をかけられないことの
悲しみに
うちひしがれて
こちらを見ない
あなたの心を
いかにして見よというのか
いかにして見捨てろというのか

404:名前はいらない
12/01/20 20:32:01.58 mh5Y0tnT
「こうべ」

わたしはわたしを探している…
誰にも見つからずに冷たい体から引き離されて

どこにいるの?
わたしはどこ…
冷たく光るチカチカとしたあれは信号機?
わたしはどこにいるのだろう
いったいどこ?

……………………
大事なものを失った
気が付いたらなくなっていた
転がったわたしの首(こうべ)を探してさまよっている
つめたいからだをあたためたい
手も足も冷え切っててしかたがない
こうべはどこ…?

誰か見つけて
わたしはわたしを探しながらさまよっている

405:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/20 20:47:33.09 9a7xQ+Bq
>>404
切実な中にも思いの表出に共感して感動します。信号機のある風景を描いているところなど、何ともいえない
味で、切迫感を増しています。こうべをなくしてさまよう姿は、さながらデュラハンのよう。早く見つけて、あなたの
こうべ。

406:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/20 23:09:38.27 9a7xQ+Bq
「激しい夢」

つらいことがずっとあって
考えもまとまらなくて
これから激しい夢を見よう
滝を途中で止めるような
戦闘機のジェットのような
赤子の泣き声のような
激しく考えても気が狂わない幸福
見るものすべての意味をくむ

子供の頃の公園や
川での遊び
ずっと激しかったこと
楽しかったこと
午後の礼砲
あっけにとられたスーパーアクション

激しい夢
もっともっと激しく柔らかに
動きを
心を
魂を
色もけばけばしく塗り込めて
激しさの語る夢
しぶきが飛び散った

407:名前はいらない
12/01/21 22:41:27.74 ajr4rHDi
「蠢く通り」

ここは冷たい交差点
音もなく行き交うクルマが行き過ぎる路上
夜も昼もわからない
地獄か天国かすらわからない
そんな暗い道路を
影法師たちがウロウロと悲しげにさまよいあるき続けている

誰もいない誰も来ない
ここにいるのは死者の姿ばかり
現実の明るさとは真裏の世界で
彼らのためいきだけがどこまでも聞こえては消えてゆく…

408:アンダーバー
12/01/22 01:43:30.19 I+gH/B2u
>>404
関西弁を忘れた神戸人の哀しみでしょうか…それとも帰りかたを忘れた故郷の方角を尋ねる為に頑張って標準語を習得したのでしょうか。
しかし神戸が何時だって心の中にあることはわかっているのでしょう。
何時かあなたの霧が晴れて真実の神戸に辿り着く事を
わたしたちは願っています。

409:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/22 11:05:51.08 Kb/ccAik
>>407
あの世のようなこの世のような暗い交差点の情景を描き出してあります。影法師で、一気に情景が浮かんできます。
ため息が消えていくだけの寂しい交差点、ここにいる人たちは、なぜここにいるのでしょうか。光を感じられる
日が早く来ることを祈ります。

410:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/22 14:52:41.34 Kb/ccAik
「愛する」

愛しているから見返りが欲しい
愛することをやめられない
麻薬の禁断症状とはちがって
心に根ざしたことだから
生きている限りは、忘れないだろう
現実を取り扱える限りあなたの方へと近づきたい
昼間の季節感に感じる限りない喜びをあなたの形に解消したい
まだ出会ってない二人、いつかは会いたいと思っている僕
心の川が流れ込むところ
みずみずしい現実にイエスという
あなたの心を何度も内部で描きなぞる

411:名前はいらない
12/01/22 17:57:06.39 cfmCX1bX
ねえ、全部任せたけど、なんか皆を驚かせないでね。
こっちも訳わからないけど、勝手にどきどきしている。
2人で相談とかしながら、一歩一歩行けばいいですよね?
いつもあなたを信じているから、無茶しないでください。
それから、私の気持ちも疑ったり試したりしなくて大丈夫。

412:名前はいらない
12/01/24 01:05:08.02 MFSwzD5f
「あるイヌのつぶやき」

生まれ変わったらやさしい人に飼われたい
おいしいゴハンとやわらかな寝床
そしておさんぽに連れてってもらうんだ
カワイイお嫁さんももらいたいな
ゼイタクかな?
そんなことないよね、ささやかな夢なんだ

人のためだけにこきつかわれて
ボロボロになるのはもうまっぴら
フツウのおうちのペットだったら
ボクはきっと幸せだっただろう…

413:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/25 06:50:54.21 j7qhrHWr
>>412
ささやかな願い、おさんぽのところなど、ホンワカします。犬に託して人生を述べたのでしょうか。きっといつかは
幸せを掴む日が。

414:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/25 09:37:44.65 j7qhrHWr
「六月」

外は土砂降りになってきた
偶然に雨
僕はたまたま出かけるのをやめにしていて、天気予報を確かめたわけでもなかった
雨は地を穿つ
糸が空から落ちてくる
みずみずしい水、凍る冷たさ
そのアンバランスさに、冬の乾燥した大気も湿っていく
外へ出ようか、だが手間をとるのもばからしい
この運命をいかにしてやり過ごすか
大仰な考えに自分を失笑する
音楽を聴くように、雨音を楽しむ自分がいる
まるで今は六月のようだ
アジサイの咲き誇る季節のようだ

415:名前はいらない
12/01/26 10:01:16.21 3elRI0kC
言葉はいろんな姿になる
相手を傷つける刃
守ってくれる盾
時には心を蝕む毒
そして癒す薬
唯一人間だけが使える・・・
言葉はいろんな姿になる

416:名前はいらない
12/01/26 13:59:51.19 nHcDVEwv
絶対に心と心は断絶しないですよ
パステル色の光の中、線と線が収束して抱き合って溶けてもね

約束しましたよね、11月のあの日あの瞬間
ふたりとも本心ぶちまけてたと確信する

読んで大泣きしつつ、反射的に自分の本心返してた
どんな時も大好きだし、いつも信じているって

すべてはあなたの決心と行動次第ですが
正直な私の心は変わるものではありません

私達いい大人なのだから、話し合えば全部うまく乗り越えられる
そう思いませんか?

私の気持ちに関しては固定していますから
離れるとか離れないとか、何の心配もしないでください

それより問題は、ご自身の気持ちでは?
結論がどうであれ、じっくりと自分の心に折り合いをつけてくれること信じています

輝く魂を持ち続けるため出来ることがあれば協力する
だから、遠慮なく声をかけてください

417:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/26 16:50:31.68 oH16IAs3
>>415
言葉、の形、というものについて考えさせられます。記憶の箱としての言葉。操る者は人だけ。そこに栄光も
挫折もあると。

>>416
こんなことを言うとがっかりさせてしまいますが、私はただのニートで、なんの社会的活動も行なっていません。
あなたの誠実な心を、向けるべきところに向けてください。

418:名前はいらない
12/01/26 17:52:08.70 nHcDVEwv
>>417
承知いたしました。はっきりおっしゃっていただき、ありがとうございます。
残念ではありますが、その方が傷が浅いです。この結論、予想してました。
3ヶ月間、本当にありがとうございました。とてもとても幸せで満足でした。
もう黙っていますし、追いませんので、何の心配もしないでください。
感情に任せて色々と吼えましたこと、全部お忘れください。
何度も同じ話ばかり繰り返しましたが、全部その時の本心で言いました。
でも、今すっきりしましたので、もう何も言い残すことはありません。
お仕事など、全てにつき、お邪魔はいたしません。
あなたがニート等ではなく、立派な方なのは皆が認めています。
あなた様のご多幸を、心からお祈り申し上げています。

p.s. 他でもない雑草さんのお庭で、最後の挨拶できてよかったです。



419:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/27 16:04:37.57 uY7fkn8y
「頑張れ」

その気持ちを書き下ろせ
負けるべからず不快感に
世の中を回しているのは善意ある行動だ
お前もこの中で生きていたいなら
今の向こうに飛び越えろ
不可思議な生命
どんなことだって叶うはず
今、足が地面から離れる時

420:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/27 16:56:28.91 uY7fkn8y
「悲しみのダンス」

この空はいつか見上げた空だ
悲しみの表情を空気の中に認め
今、乗り越えたい
過去よりも今、今よりも明日
もうずいぶん踊っていない
悲しみのワルツや
喜びのジルバ
一人でも踊るんだ
いつかそれが二人になって
三人、四人と増えていくから
地球をおおってしまえ
月から見てもわかるくらいに

421:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/27 17:45:26.46 uY7fkn8y
「名声」

有名になればあの子が振り向いてくれるような気がした
だから僕は身の毒を吐き出し続けた
うまくいかないことに対して
いろんな言い訳を考えた
間が悪いの、才能がないの
僕が悪いの僕だけが悪いの

あの子に見捨てられたら生きていけない
もう何年も顔を見ていないのに
素敵な世界を夢見た僕
早く楽になりたい
ベッドの中でも陶酔と憔悴のダブルパンチで
子供の頃感じたあの感覚
みんなが僕に笑いかけて僕は自分がヒーローになったように思った

夢を叶えることがいいことなのか余計なお世話なのか
そんな狭間に揺れて人と関わってきた
愛をチューブから絞り出して、
あのベッドの中で

422:名前はいらない
12/01/28 11:49:06.66 SATjX01p
雑草さんはニートなんですか

423:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/28 12:04:45.45 f5kT/2bh
そうですよ

424:名前はいらない
12/01/28 12:18:06.96 SATjX01p
どのようにして生計を立てていらっしゃるのですか
興味津々です

425:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/28 12:40:30.76 f5kT/2bh
>>424
生計については興味深いことなんてなんにもないですよ。親とかです。

426:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/28 13:01:49.13 f5kT/2bh
「朝に思う」

朝が灯す落ちる水滴
いま愛しく感じるものはすべての景色だった
境界のはっきりしないダメな心に落ち込んで
多くの人が経験する朝のイメージの
僕の心などその十分の一も受け入れられない
幸せな朝にそれ以上望むものもない
こんがらがった現実をいかに解きほぐすか
そうして僕は生きていく
きりをつけてお互いを信じ合えば
もう悩むことなんて何もない

427:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/28 18:00:08.39 f5kT/2bh
「ランナー」

草原をかけろランナー
まぶしい光に照らされて君は妖精
草いきれの匂い感じてる
走るために生まれてきた
冬だろうと夏だろうと
走るのに必要なのは二本の足だけ
蹴飛ばせ土くれ
蹴散らせ草々
みんなの視線を釘付けにして
君は走るアイドル

428:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/28 18:10:04.56 f5kT/2bh
「虹の夢」

目の前がぐるぐる回った
色がひとつに溶け合って
それは虹色の夢
いつまでも覚めないで欲しい
現実にはもう戻りたくない
一生目が覚めなければいいと思った
虹の彼方でピクニック
覚めなければいいと思った

429:雑草 ◆je5cNlouiI
12/01/28 18:34:35.71 f5kT/2bh
「お嬢ちゃん」

お嬢ちゃんの頭を撫でてあげようかな
くるくると円を描いて
君の目もくりくりとしているね
辛いことをまだ知らないあどけない
生まれてきた日にもう知っていたのかな
この世にある恐ろしいこと怖いこと
お母さんの胸の中で叫んでいたね
もう今日からは僕がついていてあげよう
君が大きくなるまで見守っていてあげよう
君の心が恐怖に凍りつかないように
だから僕のだらしない涙を拭いてくれないか
いくら拭っても止まらないんだ

430:おじゃまします
12/02/01 23:19:10.09 YskXhENh
「言葉の茂み」

僕は今日も種を播く
いつか綺麗に咲くように

晴れの日には蕾だけれど
雨の日にこそ綺麗に咲いて
僕を励ましてくれるんだ

僕は今日も芝を敷く
みんなに歩いてほしいから

みんなも時々種を播く
個性豊かで不規則で
儚くて力強い
不思議な庭が
できるといいな

431:雑草 ◆je5cNlouiI
12/02/02 06:50:56.72 OcvQCWk1
>>430
種という比喩が、大変に美しいと思います。みのりの豊かさを想像するのは楽しいことです。
また、芝というのも大胆な比喩だと思います。庭づくりにたとえているのも、おっ、思わされて、
納得しました。
ありがとうございます。

432:名前はいらない
12/02/02 09:34:36.08 Fb2ORPqs
>>431
感想ありがとうございます
「言葉の茂み」
というスレタイがとてもユーモラスで気に入ったので書いてみました
お邪魔しました

433:雑草 ◆je5cNlouiI
12/02/04 13:07:56.04 cD/0pQd0
「believe」

believe on

疲れた時は風に耳を澄まして
めぐりゆく音に包まれて
今日の日を感じながら
眠りに着くまで優しさを探し歩いて
ほら、衛星の姿が見える
夜さえ味方につける
星々が流れる音が聞こえるだろう
あれは祝福の涙
優しい存在に包まれて眠れ


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