12/01/10 00:16:34.00 Fw+TE+cj
僕は尾崎豊が好きなんだが、尾崎が抱えてたジレンマについて語りたい。
何が尾崎を悩ませたかというと、
ファンが、歌い手である自分の意図と反して
全然違うものを受け取っていたのをみていたんです。
つまり、歌い手である尾崎が「夢や希望をもとう」と歌う。
そのとき伝えたいことというのは、自分の夢はなんなのか、自分は何を求めているのか、
ひとりひとりが自分自身の心に耳を傾けて、よく聞いてみてくれということなんです。
孤独になって自分の夢や希望についてひとりひとりがよく考えてくれということなんです。
するとファンはそれを聴いて拍手喝采するわけです。
ファンは自分を見つめることが無い。
ただ音楽に拍手喝采するわけです。
そして何事もなかったかのように日常生活に帰っていって自分を喪失していく。
尾崎は一度音楽を無期限停止してニューヨークにいき、薬漬けになるんですが
いろいろ悩んだ末尾崎は最終的にはすべてを受け入れるスタンスに移っていった。
「君たちは君たちの生活があるんだろう。
だったらそのなかで一生懸命、自分のできることをやればいい。
ひとりひとり受け取り方が違うのはあたりまえ。
その人なりの分かり方があるだろう。
それが分かればまた次のステップへ、
その人独自の認識の道を歩んでいけばいいんだ」
これは僕の言葉で、尾崎はそんなことは言ってないが、
そういうような、すべての人を受け入れる境地へ行った。
藤原は尾崎の影響を受けていると、僕は勝手に思っているが、
藤原ははじめから尾崎が最終的に到達した境地からスタートしている。
自分の言うことを分かってもらおうと、窓の無い部屋に来て欲しいと
思うことがそもそも間違いなのだ