11/02/10 11:26:03 Jxq+/Rb2
『遠足』
ちょうちょむすびをなおしてたら
うしろのせっとんにつっつかれた
早くあるけって
ぼくはもうちょっとゆっくり歩きたいんだけどな
頂上についたら先生がそれじゃあお弁当にしましょうかって
アルミホイルをひらくとおむすびが三つ
せっとんは笑って
ぼくは恥ずかしくてかくす
そのはずみに落ちたひとつがころころころがりあなぼこの中へ
ぼくはそのあなのなかに手を突っ込む
あなのなかはなんだかじっとりしてて
ぬるくて気持ち悪い
ぼくは早く手を抜きたいのだけれど
おむすびがみつからない
はんべそをかきながら
ばつの悪そうなせっとんをにらむ
もう肩の口までいれてるけど
最後に思いっきり突っ込むと
中指が
がりっ、
「あいここらでむすびとさせていただきます」
おわりだおわりだおしまいだ
とっぴんぱらりのプー太郎はそうひとりごちて
ぷーぅ
屁をこきます
今日も朝からお酒を飲んで赤ら顔
この間うけた
あたまに穴を開ける手術のせいか
うまくまわりません
きっとそこから漏れているのだと
とっぴんぱらりのプー太郎は考えます
しかたがないのでもらったお薬をひとつふたつみっつ
肴にしてはみるのですが
いかんせんあじけない
さっきした屁のくささとあいまって
とっぴんぱらりのプー太郎の目から
ぽろり
おならが目にしみる……
ぼそっとひとりで言ってみて
げらげらげらげら
なんだか愉快になってきたとっぴんぱらりのプー太郎は
リュックサックをひっぱりだして
遠足の準備をはじめましたとさ
とっぴんぱらりのぷーぅ
『とっぴんぱらりのプー太郎』