13/04/08 19:03:36.02 HmoRQwfq0
私の体験した話。
団体の事業でタイの山奥に行った時。
村長の家で宴会となり、夜遅くまで大勢の日本人とタイ人が唄って騒いでいた。
酒が呑めない私はグデグデになり、一人でホームステイ先の家へ帰ることにする。
フラフラと歩き出したが、そこは酔っ払いのこと、まともに歩ける訳がない。
階段に向かわずに、高床の段差から足を突き出すと、そのままパッと真下に消えて
しまったらしい。
「あぁ、落ちた!」と仲間が慌てて、一メートル以上は低い土間を確認したが、
そこには鶏が走り回っているだけで、私の姿はもう見えなかったとか。
心配した仲間の一人がホームステイ先を尋ねると、私が蚊帳の中で大の字になって
爆睡していたそうだ。
「真っ暗だったっていうのに、よく川にも落ちずに帰れたな」
翌朝、目が覚めると口々にそう言われた。
村長の家からホームステイした家までの間に、かなりの幅のある川があったのだ。
蔓で出来た吊り橋を渡らなければ戻れないので、確かによく落ちなかったものだと
自分でも思った。
一生懸命記憶を辿ると、誰かに手を引いてもらって誘導された憶えがある。
ただ、それが誰なのかは結局思い出せなかった。
現地の村人やスタッフに聞いても、誰もそんなことはしていないという。
その村にはもう二日滞在する予定だったので、それ以上気にしないように努めた。
考えすぎると、何か怖いことを思い出しそうな気がして。
事業は無事に終わり、私もそれ以上変わった体験はしなかった。