被差別部落にまつわる怖い話 18at OCCULT
被差別部落にまつわる怖い話 18 - 暇つぶし2ch517:本当にあった怖い名無し
12/09/26 17:56:18.52 sIzcVlSm0
新川部落は賀川豊彦の『死線を越えて』に描かれている。

明治期の新川は乞食もいたし、泥棒を渡世とする者もいたが、主たる仕事といえば、屠畜、沖仲仕、製茶、マッチ工場の職工、物売りなどであった。
都会の落伍者の吹き溜まりというより、無一文で、貧窮の農村をあとに、なんのあてもなく神戸へ出てきたものが多く、はじめから失業者でありはじめから落伍者の群れであった。

新川を見渡して注意を引くのは、四階建ての新川アパート七棟である。
新川アパートは昭和8年に神戸市が国の補助を得て立てたもので、賀川豊彦などの奔走が大いに力となっている。

今、家賃は最低100円、最高380円である。
それでいて数年前における家賃の滞納は120万円にのぼる。

・・・・・中略・・・・・

職業の大半は職安に職を求める日雇いである。
男450円、女380円、指命となるれば月25日近く働けるから、ここでの生活ならば十分に支えられる。
ましてや労働手帳をもらうために「離婚して共稼ぎ」をやっておればテレビの1台くらい買えようというものであろうか。
しかし、そうした生活を支えるための労働は、以前新川の人たちがあじわった苦しみに比べて、そう生易しくなったとは思えない。

この人たちを支えていた、港湾の荷役の仕事は、もっとも過酷で危険な労働のひとつである。


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