12/08/08 01:19:06.68 8KDudjmp0
>>761で思い出した。BJでの後味の悪い話。
同じく手元にないのでかなり脳内補完してるが許してくれ。
ある日BJの元に中年と若いの、女2人がやって来る。
中年の方は芸能事務所の社長で、若い方は無名の新人女優だった。
社長はこの新人女優を、とある顔に整形してほしいという。
その顔とは、同じ事務所の看板であるトップアイドルの顔。
アイドルは交通事故に遭い、不治の全身不随を告げられてしまった
しかし主演映画の撮影も、コンサートツアーも控えているので休ませる訳にはいかない
だが事情が事情なので、元々顔立ちの似たこの新人女優にアイドルの話し方・歌い方・仕草などを全部教え込み
替え玉にしようと考えている、と社長は言う。
BJは依頼を引き受けるが、いざ新人にカウンセリングを行ってみると
金を詰まれて承諾したものの、やはり替え玉人生なんて嫌でたまらない、顔を変えて他人になりすますのは恐ろしいと怯えている様子。
BJは新人を逃がしてやり、入院しているアイドルに接触することに成功する。
アイドルの担当医曰く、どう手を打ってももう体を動かすことは出来ないとのこと。
しかし芸能事務所たっての願いで手術を引き受け、その結果手術は成功。
動くはずの腕が動かない等、リハビリに手こずったりしたのだが、BJの荒療治でアイドルはものの見事に完治。
歓喜する芸能事務所関係者に連れられ、めでたくアイドルは退院、控えていたコンサートツアーに臨む。
…が、翌日アイドルが死んだというニュースが流れる。
アイドルの死因は車ごと崖から落下した事故死かと思われたが、車から遺書が見つかり自殺と断定された。
遺書にはこんなことが書かれていた。
スケジュールが目一杯詰まっていて束縛されている、休みたいけれど休めない
前の交通事故も自分で起こしたものだった、自分は本当は死にたくてたまらないのに助かってしまった―
リハビリが上手くいかなかったのも、彼女が死にたいと思い続けていたせいだった。
BJは何のために彼女を助けたのか、とひたすらむせび泣く。