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まつざきあけみ「闇の哄笑」
いじめられっ子の女子中学生、利子が飛び降り自殺した。
利子の母は病弱で、親友の茉莉の父が経営する会社でお情けで雇ってもらっていた。
「あの子が虐められているなんて気づかなかった。情けない母親ですよね…お嬢様、あの子の日記を持っていてください。私にはとても読めません」
利子は学年中から虐められていたが、母を心配させるわけにはいかないと、いつも健気に笑っていた。
だから茉莉も、自殺するほど苦しんでいるとは思わなかったのだ。
利子の母から日記を托された茉莉はやっと真相を知り、復讐を誓う。
美少女の茉莉が付き合っていたイケメンの生徒会長、神崎は積極的に賛同こそしなかったが、止めなかった。
担任の熱血教師がマスコミの総力取材という名の攻撃を受け、左遷される。
茉莉が、利子の日記のコピーをあちこちに送り付けたのだ。
教師は、利子が手に負えない不良に虐められている時には決して現れず、後になって、気がつかなかっただの急用があっただのと言い訳して謝るのだった。
しかも、
「お前は親友の茉莉とは違ってブスなんだ。せめて愛想よくしろ」
と見当違いの指導までした。
利子はそれらを全て日記に書いていた。