12/08/03 01:45:43.72 NWLl46LO0
陽はすっかりと沈み切り なんとも寂しげな風情でございます
ですが、まだまだ宵の口 耳を澄ませてみてください
人の声 虫の声 車の音 生活音
様々な音が溢れていることに気付かれることでしょう
これより皆様方には百の怪異を語っていただき
蝋燭を一つ、また一つと消してまいります。
夜中を過ぎ、丑三つ時、黎明時……
時々刻々と過ぎ行く中で
皆様方は何を感じ 何をご覧になられるのでしょうか
あるいはすでに起こっているのかも知れません
百物語2012 いよいよ開宴でございます
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今まさに最後の灯明が消されました
仄かに揺れるその炎を、人は古来より魂と見立てておりました
皆様方が語り、吹き消していった灯明は
一体、誰の魂だったのでしょうか
何はともあれ夏の夜の百語りもこれにて終宴でございます
大きく息を吸い、拍手を一つ打ち、深く息を吐いてください
貴方の今日という日に、この夜の澱など残さぬようご注意ください
貴方のこれからに、幸あらんことをお祈りしております
それでは皆様
おつかれさまでした