12/06/09 15:09:08.15 9Kg74aHC0
池田信夫 : デフレは不況の原因ではない : 2012年06月09日
URLリンク(agora-web.jp)
一昨日の記事に、まだまだ変なコメントが来るので、超初歩的な解説をしておこう。こういう有象無象が何を勘違いしても実害はないが、
自民党の政治家にも誤解が広くみられるからだ(経済学の知識のある人は読む必要がない)。
よくあるのは藤井聡氏のように「デフレで物価が下落すると収入が減る」という話だが、これは錯覚だ。
収入が1%減ると同時に物価が1%下がれば実質的な収入は同じだから、予想されたデフレは実体経済には何の影響も及ぼさない。
工学部の教授である藤井氏が、こんな算数もできないはずはないだろう。
もう一つよくある勘違いは、江田憲司氏のような「価格が下がり続けるということは、モノ、サービスよりも貨幣への選好が強い。
すなわち、モノやサービスを買うのを手控えて、お金を持っていた方が良いと消費者が考えるからだ」という話だ。
みんなが物より金を好んで貯蓄するから不況になるというのだが、そんなことはありえない。
毎年1%ずつ物価が下がるとすると、名目金利=実質金利+インフレ率だから、名目金利も1%下がり、実質金利2%の国債の金利は1%になる。
その金利で資金需給は均衡するので、不況にも好況にもならない。
市場は江田氏のような素人とは違って、デフレを織り込んで動いているのだ。
記事ツイート
URLリンク(twitter.com)