12/05/19 00:39:48.87 2r7gZgF60
旅行当日
割れたりしないよう厳重にくるんだお狐さんをバッグに入れて、
行きの新幹線で爆睡中の私
その夢に、茶髪の兄ちゃんが出てきた
夢の中で現実と同じく京都行の新幹線に乗ってるんだけど
乗客が俺とその兄ちゃんしかいなくて、二人で向い合せに座ってる
兄ちゃんは、ジーパンに白いTシャツ、腕には紫色のリストバンドをしていて、
茶髪で、色が白かった
茶髪の兄ちゃんは困った顔で言った
「あのさー、神社行くのは良いけど伏見はやめようぜ
嬢ちゃんも急にエライ人んとこ行けって言われたら困るだろ?
俺、ずっと地元に居たいのよ。のんびりしてーの。な?頼むよ」
兄ちゃんの紫色のリストバンドは、お狐さんが割れないよう、
ずっと引き出しの中にしまっていた時から包んでいた物だった。
京都に着いて伏見稲荷には行ったけど、お狐さんを納めるのはやめて、
神社の人に「こういう物があるのだけどどうすればいいですか」と質問するだけにした
神社の人は「ご近所の稲荷神社か氏神様にお納めください」と教えてくれたので
帰ってから地元の稲荷神社に持って行くことにした
京都から帰ってから、地元のお稲荷さんに行く前日、
また夢にあの茶髪の兄ちゃんが出て来て
「世話になったなー、これ嬢ちゃんに返すな」
と紫色のリストバンドを夢の中で私に返してくれた
翌日、お狐さんは無事に地元の稲荷神社に納められた。
あんまり怖くないけど、不思議な話かなと思ってここに