12/05/03 21:08:11.10 LAd4a0Xc0
ちょっと子供のころ、怖い思いをした話を書かせてもらいます。
確かあれは小学生ぐらいの頃……だったかな。
その時私は母親と弟と三人で小さなアパートに住んでいて、テレビを置いてある畳敷きの部屋でよく、三人川の字になって寝ていました。
母親は新聞配達をしていて、夜中目が覚めやすいようにいっつもテレビだけ付けているんです。
狭い部屋の中、ふと目を覚ますとテレビの明かりだけが目に飛び込んでくる。そんなことがよくある状況でした。
その時の私はよく、そんな感じで夜中に目を覚ますと布団にもぐったままテレビを見るのをささやかな楽しみにしていました。
だからそんな状況そのものには、あまり恐怖心を抱きませんでした。
そんなある日のことです。同じように夜中ふと目を覚ましました。
テレビ置きの下においてある目覚まし時計を、暗がりのなか目を凝らして見ると十一時少し前ぐらいでした。
それでまぁ、いつもと同じようにテレビに目をやったんです。こんな時間だと深夜アニメもやっていないなぁ、と少し残念がりながら。
付きっぱなしのテレビに映っていたのは、どうやらドラマの様で、昼間のアパートの中で男性が電話をしている様子が映し出されていました。
その時です、その男性の背後に鎮座していたテレビに異変が起きました。
ぶっちゃけ言うとそれが「リング」の地上波放送で、ちょうど例の貞子がテレビから出てくるシーンだった。ってだけなんですよね。
それでも子供の私には無茶苦茶怖かったんですよね。狙い澄ましたかのようなタイミングでしたから。
お目汚し失礼しました。