13/10/16 00:11:05.36 jxZigo8n0
安珍清姫の話は仏教説話なだけあって仏教の概念の反映
仏教の地獄の上位は金属器を用い炎や熱で焼かれる
僧に懸想することも、僧も懸想されるようなことをしてはならない
というのが趣旨になる
日本では似たような話として本牟智和気と肥長比売の話が挙げられるが
物語は大きく異なる
本牟智和気は肥長比売と結婚するが 肥長比売を疎ましくなるようになり
大和に帰えろうとする
肥長比売は海蛇となって追うが肥長比売の狙いは本牟智和気ではなく
肥長比売の下女
自分が相手にされず身分の低い下女が本牟智和気の寵愛を受けたのが
許せないという動機で動いており物語的には女性心理の王道展開
下女を海に引きずり込んで殺した肥長比売は満足したのか死んでしまう