12/04/09 00:00:02.48 DGSaGUZL0
>>194
「何でだ! 外に出ないのか!?」 佐藤が詰め寄る。
堺は冷静だった。
この期におよんで気おされてるようでは、生き残りなどおぼつかない。
「(この手の相手に頭ごなしは逆効果だ)
こちらから扉を明けて誘き寄せ、足止めする。 上手く行ったら閉じ込める」
佐藤は渡辺と鈴木に目配せし、2人も動こうとしたが堺は遮るように続けた。
「それで!危険な役回りを頼みたいッ」
繰り返せないので皆に聞こえるよう大声を絞り出す。
「バスが囲まれてないか確かめないと。 2人1組で行ってくれる人は!?」
工藤が名乗り出る。
「(駄目だ。彼には別働隊の指揮を任せたい) 他には!?」
反応は無い。
無事に戻って来れるか定かでない危険な役回りだ。
自分か工藤のどちらかが此処に残る必要がある。 仕方ない・・・
「俺が出る。 工藤君はバリケード頼む。
10分経っても戻らなかったら、バスは諦めろ。
工藤君、後は頼むぞ」 裏口へ向かおうとするが、今度は逆に渡辺が遮る。
「俺とコイツが行く」 鈴木を親指で指しながら。