12/03/30 10:21:51.16 peqBOhdD0
>>125
懐中電灯やライターなどサバイバルに使えそうな物を掻き集めながら施設内を一通り見て周り、
それから車に積んである寝袋を取って来てから、事務室の風呂に入った。
民家のプロパンガスで風呂に入って以後、一週間ぶりに生き返った心地で危うく寝てしまいそうになる。
眠気を必死に払いながら寝袋に潜り込んで、とろけるように落ちて行く。
目が覚めた堺は、目の前で眠っている原 幹恵の毛布が肌蹴ており、
彼女の艶かしい胸元に釘付けとなるが辛うじて理性が勝り、毛布を首元まで戻して上げてから起き上がる。
外は明け方で、動く死体が２体ほど彷徨っているのが見て取れ、
堺はガラス越しに差し込んで来るトワイライトを頼りにトイレに向かった。
腹が空いていたので、ペンライトで照らしながら牛丼屋の電源が途絶えた冷蔵庫を開けると、
中に＜堺さん＞と紙切れの貼ってある牛丼パックとライスが１人前だけ残されており、それを食べる。
他の在庫が無くなっていることから、常温で傷む前に食す方向で話がまとまったのだと理解した。
歯を磨き、洗顔して、それから暫らく椅子に腰掛けながら今後に思い巡らせていたが、
子供らが起きるまでもう一眠りすることにして寝袋に戻り、原と向き合わないように壁の方を向いて横になる。