12/03/06 04:27:28.24 D+GssxFzO
不思議な白い柔らかい光で、凄く惹き付けられた。
近付いていくと、次第にそれが分かってきた。
キノコみたいな形。
そして、左手の山を下ってきている。
歩幅を早めないと、あれが道を塞いでしまう。
それはよくない気がした。
少し小走りに急ぐと、あと百メートル先にあれがいた。
まだ道に出ていない。大きな木のそばにゆらゆら揺れていた。
ふと立ち止まって見ると、真っ白なキノコに頭が生えているようで、ゆらゆらしている。
不思議な光。柔らかくて、ぼんやりしていて…
あ、ダメだ、歩かないと…
見つめていると、それを知りたくなる衝動に駆られる。
だから、彼の本能が「見るな、進め」と言う。
歩いた。
遂に真横に来る。
見たい。
どうしても見たい。
確かめたい。
あれは何なんだ?
真横。
見た。
後の記憶はない。
ただ、キノコみたいでは無かったんだそうです。
よくわからないけど、まるで神様のように、怖くて怖くて、動けなくなって。
気づいたら朝で、山を下って車に乗っていたそうです。
私の知っているくねくねとは違うけど、上司はくねくねについてそれを聞いて、そんな体験を思い出したって言っていました。