12/02/15 01:41:01.84 6D08wbBl0
とある老朽化した雑居ビルの6階に当時勤めていた会社があった。
昼間でも暗いその会社の中でも、特にエレベーターの痛みがひどく、貨物と人が共用で利用するため、あちこちが擦り切れ、独特の匂いが立ちこめていた。
仕事の納期が迫り、終電近くまで残業する日が増えていたある日のこと、
コンビニで夜食を購入してオフィスに戻るためエレベーターを待っていると、開いたカゴの中に一人のお年寄りが立っていた。
それも奥の隅にいて、入り口に背を向け、俯くように立っている。
その老人を見た瞬間、電気が走ったように痺れたかと思うと、起きているにも関わらず金縛りにあってしまった。