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「武道初心集」大道寺友山
【原文】
『武士たらんものは、正月元日の朝、雑煮の餅を祝ふとて箸を取り初るより、その年の
大晦日の夕べに至るまで、日々夜々死を常に心にあつるを以て、本意の第一とは仕るにて候。』
【訳 文】
『いやしくも武士たる者は、正月元日の朝、雑煮の餅を祝おうと箸を取る時から、その年の
大晦日の夕方に至る迄、日々夜々いつも死のことを常に意識して いることを、一番大切な
心構えとするべきである。』
「死を忘れて油断する心があるから、人の気に障ることを言って口論になったり、聞き捨てても
いいことを聞きとがめて紛争の種にする。
また、無益な遊山や見物の場所に行き、人ごみの中を遠慮もなく歩きまわり、素性もしれない
馬鹿者に遭遇 して喧嘩になり、命を落として主君の名を出し、親兄弟に難儀をかけることは、
みな常に死を心に思い浮かべていない油断から起こる災いである」