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Y子の思い出1
遠い昔、小学2年生の時に体験した実話。
夏休みのあと2学期がはじまり学校へ行くと、教室の窓際の机の上に花が置かれていた。
まだガキだった僕はその意味を知らず気にも留めなかったのだが、
家に帰ってその話をすると母が「夏休み中に誰か亡くなったのかな?可哀想に」という話。
翌日学校へ行くと、あの花はもう無くなっていて席にはY子が座っている。
「昨日、花無かった?」とさりげなく聞いても「知らない」という返事。
1学期から誰かが欠けていないかクラスの連中を見渡しても誰も欠けていなくて、
あの花は見間違いだったのかな?と思うようになった。
花の一件でY子と話す機会があったせいか、帰り際にY子から遊ぼうと誘ってくれて一緒に彼女の自宅へ行った。
彼女の自宅は小さな一軒家。家の中は誰もいなくて、まるで時が止まったかのように暗く静まり返っていて、
2人だけでテレビを見たりゲームしたり子供ながらの楽しい時間を過ごした。
女の子と上手く会話すら出来ない僕だったのだが、Y子とはなぜか気が合う感じがして、
放課後は、次の日も次の日も連日、彼女の家で遊ぶ日々が続いた。
そんなあるときY子が急に泣き出して、もうすぐ会えなくなるんだという。