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●脳の取説―混乱した配線を整理してみては
たいていの人は、頭の中で成功を考えても、同じ頭の中で、”ダメかな””無理かもなあ”
と考えてバッテンをつけている。
では、”私は成功する”と紙に書いた場合はどうだろう。もし頭の中で”だめかもしれない”
と思ったとしても”私は成功する”と書いたその横に、わざわざ”ダメかもしれない”と書く?
書かないよね。思ったとしても、書かない。という事は、頭の中は自由にコントロールできない
けど、紙の上では、自分が書きたい事だけ、いい事だけを書くというふうにコントロールできる
わけだ。これが、書く事のよさなんです。否定的な事はわざわざ書かないから、紙の上では
バッテンは存在しない。頭の中だけで考えていると、どうしても否定的なことが浮かんでくる。
ましてや怒りや憎しみがあったらよけいにダメだよね。
書くという事は、脳のコントロール、つまりプログラムの書き換えだよ。これをやっていくと
どうなるかというと、段々と脳自体がバッテンを考えなくなる。紙と鉛筆だけで脳を変える事
ができるんだ。ぼくが「書きなさい」って言うと、「いや、書かなくても頭で思っているから」
と言う人がいる。そういう人は、脳というコンピュータの仕組み、からくりを知らない人。
脳は道具なんだ。それも、思いを実現させる道具。でもその使い方を知らなければ、上手には
いかせないんだよね。
あなたの持っている携帯電話、説明書がついてくるじゃないですか。どんな小さな電気製品
にもついてくるよね。でも脳の取り扱い説明書ってないんだよ。人生を左右させる脳なんだけど
その取扱説明書がないというのも不幸だね。ぼくがしゃべっているのは、言ってみれば脳の
取扱説明書なんです。”脳の取説”。心理学者の本なんかはね、ちょっと難しい。あれは学問
だからね。ぼくはそれをシンプルにして、みんなに解りやすく話しているつもり。
「20億円のビーチサンダルを履いた男」酒井満著 四海書房