11/09/25 11:30:11.45 jP1NrKyR0
>>337
これもまんが日本昔ばなしだったと思うけど、自分ちで飼ってる牛に恋した女性の話があるよ。
なんだ、おしらさまじゃん、って思う向きもあるかもしれないけど、あれはまんま馬との恋愛だったけど、
これは牛が逞しい青年に変化して来る。
娘は、青年が自分が可愛がってる牛につけてやった赤い布をしてるのに気付いて
彼が飼牛だと知るんだけど、それでも(だから?)逢瀬を続ける。
しかし、二人の仲は娘の親の知るところとなり、娘は親の決めた相手(金持ち?見初められた?)と
婚礼を挙げさせられ、牛はその婚礼の日にこっそり町へ売られていくことになる。
それを知った娘は吹雪の中、婚礼衣装のままで家を飛び出して行く。
牛もまたその頃、牛方の手を振り払い逃走。 二人が目指す先は逢瀬を重ねた見晴らしの良い断崖…
で、もちろんBAD END。
牛の変化した青年が、所謂美青年~ではないところが個人的にポインツwでした。
後年、種村季弘だかそのあたりの本で、西欧の牛飼・羊飼が孤独な仕事環境の中にいるうちに、
家畜のフェロモン臭や季節の悩ましさから妄想・錯覚に陥り、悪魔の誘惑を受ける、ってのを読んで
ああこういうことかぁ…って思ったな。
あと、これもBAD ENDだけど、さねとうあきらの『べっかんこおに』って話がイイ。
ブサイクだけど気のいい鬼と盲目の美少女の恋。
『ゆきこんこん物語』に収録されています。図書館行けばあるかな。