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紀子さま同席で語られた 秋篠宮「タイの愛人」問題 6
宮内庁が納得するはずはない。再び発売の翌日、今度は森幸男次長が新潮社を訪
れて副社長に会い、再度の抗議。このとき、川嶋教授が鎌倉長官宛てに送った手紙の
コピーも手渡している。手紙のポイントは、三点あった。
まず、四月二十一日に御所を訪れた事実はないこと。この日午後は帝国ホテルで知
人の結婚披露宴に出席していた。
次に、陛下に対し、宮さまの女性問題で苦言を呈したという事実はなく、そのような気
持ちを抱いたこともないこと。
第三に、これまでも事実と食い違う報道はあったが、原則としてそのままにしてきた。
なぜなら、ひとつの事柄を否定すれば、気づかずにいるほかの事柄を肯定していると受
け取られる可能性があるからである。
手紙は、川嶋教授の思慮深さを窺わせる言葉で綴ってあった。
教授の親しい知人も、
「川嶋さんは『事実でないということは、いつか相手にもわかるはずです』と穏やかに語っ
ておられた。御所へ怒鳴り込むなど、まったくありえないことです」
と証言する。
それでも新潮社から、訂正するとの答えは得られなかった。宮内庁側はその後、七月
十一日にも回答を求めたが、やはりナシのつぶて。
それから四ヵ月たった十一月十八日、『週刊新潮』はようやく、鎌倉長官に宛てて文書
を出す。内容は「訂正には応じない」という従来通りのものだが、
「鎌倉長官と新潮社の常務が顔を合わせた際、改めて文書を出すようにとの要請を受け、
承諾したため」(松田編集長)
という。