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新潮45 2012年10月号
【特集】中国と韓国 この「厄介な隣人」たち
・米メディアは日中韓をどう報じているか/石澤靖治
URLリンク(www.shinchosha.co.jp)
だが、今回の問題を報じた米紙の記事での扱いはそうではない。必ず従軍慰安婦問題とセットとして
背景説明がなされている。それは竹島について従軍慰安婦問題とセットにして、自らの正当性を主張
している韓国側の戦略に合致する。
第二次大戦の戦勝国であるアメリカは、こと歴史問題となると日本側の主張にほとんど耳を貸さない。
従軍慰安婦問題については、日本軍の強制連行を示す文書は見当たらなかったというのが日本での
基本的な事実認識であろう。
しかし、そうした事実を事実として述べただけで、米メディアは感情的なまでに批判する。2007年に
そうした事実を述べた安倍晋三首相(当時)に対する、ワシントンポストの社説を思い出しておく必要が
ある。それは2007年3月24日付の"Shinzo Abe's Double Talk"(安倍晋三の二枚舌)。副題は、「彼は
北朝鮮による拉致問題には強い熱意をもっているが、日本の戦争犯罪には無視を決め込んでいる」と
して、一国の首相に対して目を疑うほどの酷評をしている。
私が同紙の極東総局に勤務していたから言うのではないが、ワシントンポスト紙は、それ以前もそれ
以降も日本の状況に対して、理解のある報道を行っている。しかしながら日本の戦時中の問題となると、
こうした態度を崩さない。ニューヨークタイムズの立場も同様である。