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2000年1月号 法学研究
試練の時代の日中関係
国分良成
(慶應義塾大学教授)
一〇月初旬に訪日した金大中大統領は、日本が歴史問題に関して明確に謝罪表明をしてくれれば、
二度と同じ問題を取り上げないことを事前に約束していた。これをめぐって自民党内にはさまざまな
意見があったが、韓国との歴史問題に関して日本は文書化したかたちで態度を明確に表明したことが
なかったため、金大統領の今後は繰り返し要求しないとの言質もあり、小渕首相は一歩踏み込んだ
表現を盛り込むことにした。こうして共同宣言にはこの点に関連して、「小渕総理大臣は、今世紀の
日韓両国関係を回顧し、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と
苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのおわびを述べた」
との文章が盛り込まれた(6)。
URLリンク(nippon.zaidan.info)
来日の折、1998年10月8日の日韓共同宣言[8]において、歴史認識に関して植民地支配がもたらした
苦痛と損害に対し、日本の「お詫び」が文書化された[9]。金大中はこれ以降、「韓国政府は、過去の
問題を持ち出さないようにしたい。自分が責任を持つ」と言明した[10]。しかし2001年、韓国政府は
「新しい歴史教科書を作る会」の教科書に修正要求を出し、日本との外交の場に歴史認識を再度
持ち出している[11]。
URLリンク(ja.wikipedia.org)