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『正論』 2011年3月号
映画「南京の真実」製作日誌 水島総
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さて、以前も指摘したが、神田の古本屋街では支那事変に関係する本や写真集が、高額で中国人に
買い占められる事態が続いている。そんな中、昨年末、「南京大虐殺の日本兵が5万人を強姦」という
歴史捏造を否定する大変重要な資料が発見されて、入手出来た。この本は「非売品」で、「上海派遣軍
司令部」が編纂し、東京・築地にある「特許高速度輪転写真 合資会社 ジーチーサン商会」が製作し
た写真集である。
本の標題は「日支事変 上海派遣軍司令部記念写真帖 昭和13年2月」となっている。何と多数の
生写真が印刷された説明文に貼られており、南京陥落から二カ月も経っていない時期に作られたもの
である。膨大な写真の中で、特に注目されたのは、南京陥落から二週間ほど過ぎた昭和13年正月の
写真である。十数人の兵隊たちが「慰安所」前で、中を覗いたり、のんびり笑顔で順番を待っていたり
する様子の写真である。キャプションに「南京正月 慰安所開設 当所門前の賑わい」と印刷されている。
慰安所があるのに、軍規を犯して集団強姦など必要ないのは明らかである。他の写真も、「六週間に
わたり鬼畜の如く虐殺し、強姦し続けた」という主張からは程遠い、敵の首都を陥落させた喜びと余裕
が感じられる写真ばかりである。明々白々なのは、兵隊たちは「役者」ではなく、ただの地方出身の
日本人たちだという事実だ。彼らには嘘の表情や演技など、到底出来ない。それはF・キャプラ監督の
ドキュメンタリー?映画『バトルオブチャイナ』が、爆撃を受けて逃げまどう群衆の顔をストップモーション
で見ると、全員笑っており、エキストラを使ったやらせシーンであるのがばれてしまったように、普通の
庶民に「嘘」や「演技」をさせても、どこかでばれてしまうものなのである。だから中国共産党は日本の
古書街で支那事変の資料や写真を買い漁り、買い占め、「証拠隠滅」を図ろうとしているのである。
改めてはっきり言っておこう。私たちには金は無いが、真実があるのだ。
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