13/02/26 23:36:16.63 GNjTZUme
マッドハッターの犯人像は、もてないヒッキーなねらーには
シンパシー大かと。
気軽に悪行に走る者も多いねらーと比べて、
ひたすら真面目に生きたが犯罪者になってまうのは憐れ。
ギディオンやハドリーの最終ジャッジは個人的には支持したく思うのだ。
77:名無しのオプ
13/02/27 00:06:35.36 FIyzNpUJ
朝顔金太も凄いが時期的にはカーの影響はあっておかしくない
しかし!双仮面はスゲーな!
確かにカーの影響があっておかしくないんだ
いやー、勉強になるスレだわ感謝感謝
78:名無しのオプ
13/02/27 06:13:14.44 WGcAG2ZB
>>77 日記によると横溝が『夜歩く』を読んだのは戦後のことみたいだ。
1947年7月20日→7月23日。「幻影城」増刊号「横溝正史の世界」より
79:72
13/02/27 06:54:15.02 MdEJ0Udt
>横溝が『夜歩く』を読んだのは戦後のことみたいだ
「桜日記・第二部」の記述は、モノが日記だけに簡潔すぎて、椎側する
しかないのですが・・・
本格的にカーと取り組むための、再読ではないか、と思います。あるいは
「山崎君」から拝借したのは原書かもしれません(十月二十日に、あきらかに
原書で読んだ例の作品を「カーの「ユダの窓」読了」と書いていることに留意)。
正史が天人社の「夜歩く」(昭和五年)を読んでいたことがわかるコメントを、
次のレスで引用します。
80:72
13/02/27 07:06:32.26 MdEJ0Udt
(続き)
横溝 私は「夜歩く」「魔棺」、井上君の「絞首台の秘密」も読んだんですが、
みんなくだらんのだナ。しかしなんかいいものがある感じがしたんですよ。
たまたま戦争中、作家のとなり組がつくられて、―私は吉祥寺にいたんですが―
井上英三君に会って、「カーの愛読者らしいが、なんかいいところがあるように思うか」
といったら、「カーは面白いですよ」というんだ。(以下略)
81:72
13/02/27 07:17:34.12 MdEJ0Udt
引用は、さきに「キー違いじゃが(略)」名義で、>>47でご紹介させていただいた、
座談会「ディクスン・カーの魅力」からのものです。如何でしょう?
打てば響くように「夜歩く」に言及されるかたがいたのは、嬉しいオドロキでした。
これは皮肉でもなんでもなく、他人の意見を鵜呑みにせず、疑問な点は調べてみるという
姿勢にも敬意を表します。
こういうコワい住人がいるとわかると、こちらも気合がはいります。
今後ともよろしくお願いします。
82:72
13/02/27 07:25:34.34 MdEJ0Udt
(最後っ屁w)
>>79
×椎側する
○推測する
なんじゃこりゃ~、でした。連投失礼いたしました。
83:名無しのオプ
13/02/27 12:11:45.50 zAsc8fXZ
念のため
夜歩く 内山賢次訳 天人社 昭和 5年(1930年)10月
魔棺殺人事件 伴大矩 訳 日本公論社 昭和11年(1936年)3月
絞首台の秘密 井上英三訳 新青年 昭和11年(1936年)夏期増刊号
84:名無しのオプ
13/02/27 18:57:43.89 dgIO9Kpm
72は邪魔。往ねや。
85:名無しのオプ
13/02/27 20:16:30.94 Al5vNpXh
一角獣は、おまえらそんな紙持ち歩いていいのかとずっこけた気が
それ以外は普通におもしろかった (素人なんで何でもおもしろいけど)
86:名無しのオプ
13/02/27 20:51:20.75 sSoLAVcW
一角獣は突っ込みどころ満載だけど、エンターテイメントとして凄く面白い作品だと思う
犯人の意外性も抜群だし
87:名無しのオプ
13/02/27 22:46:16.86 QADvjwfK
>>86
登場人物の描き分けが悪く、損をしているけど面白いよね。
88:名無しのオプ
13/02/28 01:16:46.01 oi1UfD0x
>>86
それに以前国書刊行会で出るまでは、カーのプレミアものの最右翼の一冊だったなあ
89:名無しのオプ
13/02/28 06:10:28.43 mWTU6W5T
>>82 う~ん、「横溝正史読本」や「真説金田一耕助」「ミステリマガジン」のカー追悼号なんかだと、
「絞首台」「魔棺」しか挙がっていないんですよね。
「夜歩く」に関しては記憶の混同・補正があるのだとは考えられませんか?
本気で読み直すんなら、「魔棺」(「三つの棺」)を原書となりそうな気も…。
確信があるわけではないのでこの先は、もう少し資料を当たって何か分かったら書き込みます。
90:名無しのオプ
13/02/28 06:55:02.71 LbYfPRFS
マッドハッターについての語り、さすがに書斎という感じだね。
長いだけの駄文を垂れ流しているヲタは猛省すること。
あと、マル公よ、名無しじゃなく名乗って出て来いや。
91:82
13/02/28 07:08:14.33 2+V9etrG
>>89
おはようございます。
確かに、座談会の発言だけでは弱いかもしれませんね。ほかに何かないか、私ももう少しあたってみます。
(この件に関して情報をお持ちのかたがいらっしゃれば、是非書き込んでいただきたいです)
しかし。
もし正史が「夜歩く」を未読でアレを書いてしまったのだとしたら、そのシンクロニシティは凄いなあ・・・
と思いますよね。発想の共通性、やはり出会うべくして出会う運命の作家だった、ということでしょうか。
92:82
13/02/28 07:32:48.14 2+V9etrG
「一角獣の殺人」で盛り上がっているのが嬉しいので、私もちょっと。
「黒死荘」「白い僧院」「赤後家」とオーソドックスな流れのあとで、
ちょっとカー(ディクスン)が羽目を外した感じの「一角獣」「パンチ
とジュディ」は、好きなんですよ。
「一角獣」は、人物の描き分けもそうですが、“犯行現場”の視覚的な
描写がヘタなので、せっかくのユニークな不可能犯罪(もとネタは、アン
トニー・ウインの未訳長編だと思います)が、謎解きされても、ああ、
そうなんだ・・・になってしまうのが残念。
でもこのあと、軌道修正してお手本的な本格(真相はお手本にならないけどw)
に仕立てた「孔雀の羽根」などより、読み物としてはずっと面白いと思います。
93:名無しのオプ
13/02/28 07:38:10.19 QdnWVRhl
すでに原書でトレントや矢の家を読んでいた横溝なんだから
国内で刊行されたものにアンテナ張っていないとは
思えないよな
とはいえこちらは無責任な思いつきでしかないからキチッと調査・
検証している人のレポートに口出しできる身分じゃあないな
久しぶりに棚から横溝関係の資料を引っ張り出してみるか
94:名無しのオプ
13/02/28 07:52:27.37 QdnWVRhl
>>92
孔雀の羽根は読んでる間も読後もい感情が持てないままだったが
一角獣は冒頭いきなりかわいいイヴリンからドタバタ乱闘、そして
まるでファンファーレが鳴るようなHMの登場と、つかみから
完全にノックアウトされたなあ。
文庫で読み返した時に初読の時ほどときめかなかったのが
意外だったくらいだ
95:超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA
13/02/28 21:38:59.36 uxDd0Gqh
書斎タンの論考はやっぱり凄い・・
オニイタンも凄い・・
勉強になりまつ
96:名無しのオプ
13/02/28 21:40:20.09 LbYfPRFS
本当に勉強になるね。
97:超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA
13/02/28 21:56:15.22 uxDd0Gqh
>>96
オニイタン、お元気でつたか?
再会できて光栄でつ
98:名無しのオプ
13/02/28 22:27:37.57 LbYfPRFS
でつまつくん、再会できて嬉しいですよ。
前よりも随分成長しましたね。
99:名無しのオプ
13/02/28 23:14:17.29 K0LUL7V6
『孔雀の羽根』あまり評価されてないけど自分は良い作品だと思うんだけどなあ
ティーカップが十客残されていた理由もトリックも納得できるものだったし
ただ、あのトリックは成功率低そうな気がする
100:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/01 00:16:25.12 sKi+FooK
>>99
喪前は強肩の外野手か!ってやつだね(w
孔雀は違うが、毒たわ、連続、一角獣等のマイナー作品を見ると、
文字どおり「小道具」の使い方が面白い作家だとは思う。
ジョンはオトナになってもお茶目な椰子だったんであろうな、
この意味では本格ミステリ向きとも言い得るが。
まあ、文学性という観点からは問題視されても仕方ないのだろうが。
101:名無しのオプ
13/03/01 09:34:59.42 Pubjh2e9
>>99
二年前の事件は、けっこう上手く出来てるんだけどねえ……
トリック面の、何もそこまでやらなくても、というサービス過剰
(偶然の駄目押し)はまあ、笑って許せるんだ
でもH.Mが一席ぶつ、犯人が密室を構成する理由の肝心の「四番目」が
ナンセンスな言いわけに過ぎないのが、痛いと思う
もしかしたら、次の「ユダの窓」の密室の理由づけは、その反省から
生まれたのかな
102:名無しのオプ
13/03/01 13:26:41.91 MuuQtoxC
>>101
ああ、「ユダの窓」は「容疑の転嫁」だね。
トリック小説の免罪符としては、確かに例の「四番目」よりは合理的だ。
ただ、ロバート・アーサーの「ガラスの橋」みたいに、絶体絶命のシチュエーション
を犯人が圧倒的な閃きで、トリック一発に賭けて乗り切ろうとする傑作もあるから、
「四番目」の理由だって、それを活かすことは短編なら可能だろ?
103:名無しのオプ
13/03/01 20:30:17.43 AExLYYtd
あまり語られることがいけど、短編はどうだろうか。
「パリからきた紳士」」「B13号船室」が好きだな。あと「幽霊射手」
ラジオドラマには、カーのおどろおどろしい雰囲気が最適だったんだろうね。
104:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/02 01:14:10.41 +O9gwF2c
>>103
まずは、そもそも世紀の傑作と言われる妖魔の森がさほどのものかどうか?
ってことだよな。
105:名無しのオプ
13/03/02 08:37:57.91 pH2Pzzt6
>>102
ロバート・アーサーかあ。「五十一番目の密室」を読んだカーの感想が聞きたかったな。
>>103
エレノア・サリヴァンの『世界ベスト・ミステリー50選』に、「赤いかつらの手がかり」
が選ばれてて、エッ!と思ったものだけど、そのとき読みかえしたらじつに面白くて、これは
アリだな、と思った。
個人的なお気に入りをひとつ、となれば「奇跡を解く男」かな。ハイ、これがカーですw
あ、あとラジオ・ドラマだと、「骨董商ミスター・マーカム」が好き。
106:名無しのオプ
13/03/02 09:09:08.01 woBpSYDD
書斎を中心にスレが和やかに進行しているね
107:名無しのオプ
13/03/02 11:22:57.41 BmY06h3/
>>105
確かに「奇跡を解く男」は、これぞカーという短編。
「黒い塔の恐怖」とか短編集3-5にもいい作品がかなりある。
108:名無しのオプ
13/03/02 12:56:01.47 d9mbBnTk
>>105
>「五十一番目の密室」を読んだカーの感想が聞きたかったな。
俺もそれは聞いてみたかった(笑)
掲載誌がEQMMだから、読んでないわけはないんでね。
あ、EQMMといえば年次コンテストの受賞作で、>>102さんの挙げてくれてる
「パリから来た紳士」、これ1950年の発表だけど・・・
前年のコンテストで、トマス・フラナガンの「北イタリア物語」(「玉を懐いて罪あり」)
が最優秀新人賞を受けてるんだよね。
「パリから」のあの趣向は、影響を受けたカーがファイトを燃やした産物と睨んでるんだけど、
さてどんなものか?
109:108
13/03/02 13:00:54.02 d9mbBnTk
アンカーミスがあった。
「パリから来た紳士」を挙げてくれたのは>>103さんだった。
申し訳ない。
110:名無しのオプ
13/03/02 13:28:10.16 dmrzVuvt
それ面白いなあ
カーってわりと「俺ならこうするぞ!」っていう対抗意識というか
馬には乗ってみろ(違うか)みたいな根性があるからね
実にありそうな話だ
111:名無しのオプ
13/03/02 14:24:48.20 bzGNMpNO
>>108
「北イタリア物語」って確か「密室殺人傑作選」ではいってたよね。
ちょっと読み直してみるわ。
112:名無しのオプ
13/03/02 16:21:10.32 LxNEGN6U
黒死荘とても面白かったです。
白赤と続くそうですが新訳の予定はあるのでしょうか?
古い訳でも読めるものですか?
113:名無しのオプ
13/03/02 18:12:03.70 CUedDk54
>>112
「黒死荘の殺人」、気に入っていただけたようで、何よりです。
「白い僧院の殺人」と「赤後家の殺人」は、既訳本がいま現在生きている
ので、すぐに「新訳」が出る可能性は低いでしょう。
この2冊に関しては、「古い訳」だから著しく読みにくい、ということは
ないと思いますから(この頃のカー=ディクスンは小説が未熟だから読み
にくいという声はありますけどw)、どうか試しに手にとって見て下さい。
シリーズ的にはちょっと飛びますけど、未読であれば古本で、ハヤカワ・
ミステリ文庫の「ユダの窓」を捜してみることもお薦めします。
114:名無しのオプ
13/03/02 18:20:36.65 bzGNMpNO
「北イタリア物語」読み直した。なるほど、所作がそういうことか。
これ以上は、ネタばれにつながりそうなのでなにもいえないけど。。
「パリから」と「北イタリア」がこういう風につながっているかもしれないとは
大変興味深い指摘でした。
115:名無しのオプ
13/03/02 20:05:17.33 xK805jr0
「北イタリア」が「パリから」に繋がったのかも、という指摘は初めて聞いた
そう考えると面白いね
ただ、いまだにこのパターンをやる作家がいるのにはガッカリする
もういいって、過去の名作を汚すな、と
116:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/02 21:05:55.46 M20QRleh
ポケミス「ハイチムニー荘の醜聞」ゲット!
幸運かと思うたが・・・正直言うてつまらんかった。
歴史ミステリ中でも最低レベルではなかろうか。
密室状態とは言い難い中途半端な第一の犯行、
探偵役も認めるところの急ごしらえそのものな第二の犯行、
実在の人物とはいえ、探偵役なあばた面の小男ウィッチャー元警部も
地味過ぎて魅力無し、
(単発キャラでも現代ものの、ロシター、クロス、キンロス等の存在感と
比較するとこの点は歴然かと)
しかも、探偵が知っている事実(性別)が謎解きの肝になるというのは、
本格ミステリとしては非常にまずいっしょ。
フーダニット的にも、「His Master's Voice」が犯人ってのも、
そんなんかな程度の感に過ぎぬ、手がかり呈示面も弱いわな。
作風的にもロンドンでは街灯と馬車全盛な19世紀を舞台にしながら、
序盤からオカルティズム(幽霊話)を排除したのは、
いささか(注 いささか先生ではない(w )勿体無い感あり。
折角、邸内に出現(?)する首の無い(ように見える)人物という謎キャラ
があるというのに・・・
ロマンス(主人公クライヴとケイト)はあるが、逆に、こちらはうざいぐらい
の筆量。
あえて、良い点を探せば、締め部分かな。
遺伝のみに着目した犯罪論に疑問を呈するかのような作者=ウィッチャーの
言が、ちょい印象的な程度かな。
登場キャラではチョイ役でいつの間にかフェードアウトしてしまうが、
キャンデー売りの17歳なビッチ、チェリー・ホワイトちゃんが一番立ってるかも。
別なモノがたってまうロリコンカーオタも多いのでは?(w
117:名無しのオプ
13/03/03 07:56:38.79 Fx55SjZ4
今、改めて「密室殺人傑作選」もてみると「北イタリア」以外に、「ある密室」や
「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」も入ってるんだよね。
カーファンにはお買い得かも。
118:名無しのオプ
13/03/03 08:29:34.84 GPx7Pmxf
>>117
ポケミス版を愛読した。
ホックの「長い墜落」とかジョセフ・カミングスの「海児魂」が印象深い。
でも、カーから一作で「ある密室」はないわw
「妖魔の森の家」は有名どころすぎて外したんだろうけど・・・
「めくら頭巾」とか入れて欲しかったな。
119:名無しのオプ
13/03/03 09:13:14.24 Fx55SjZ4
>>118
「長い墜落」は、この本が初読だったけど面白かったなぁ。
この本には、カーの友達のロースンの作品も入ってるし。
「めくら頭巾」ねぇ。。確かに「ある密室」の入選はちょっと。
120:名無しのオプ
13/03/03 09:39:13.35 GPx7Pmxf
>>119
作品の配列(古典的なパズラーから、さまざまな試みへの移行)を見ても、
編者のサンテッスンが、まずはカーの“名探偵”ものを採りたかったのは
理解できるんだ。
で、「妖魔の森の家」以外でとなると・・・
まあ、「銀色のカーテン」や「見えぬ手の殺人」あたりなら、いいかとは思う。
でも短篇ミステリとしてのインパクトを考えると、やっぱりノン・シリーズの
「めくら頭巾」がアタマwひとつ抜けているんではないかと。
が
121:120
13/03/03 09:44:44.79 GPx7Pmxf
>>120
最後の「が」は意味無し。記憶から消去されたし <(_ _)>
122:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/03 18:01:42.74 WawN6O2F
>「めくら頭巾」
良作かとは思うが、見方によってはホラー=怪奇小説なんだな。
そちらのジャンルのアンソロジーに入っても不思議ではない。
「九つの答え」。どうにか読了。
原題「九つの間違ったアンサー」どおり、あえて作者注を挿入して、
読者が推理(するであろう)の先手を打って、否定をかましてゆくという
企画そのものは面白いのだが、
いかんせん長過ぎる・・・ジョン作品中では最長でしょ。
しかも、この時期のジョンはオカルティズムやファースというた
リーダビリティを高める装飾を排し、
わりと純粋推理の方向性を志向しているため、活字二段組(しかも現代より
ポイントが小さめ)新書400頁超えを読んでゆくのは、結構、タルいものが
あったのだ。
ロマンスはあれど、これはうざいだけ。
まあ、一応、ドンデン返しはあり、これはそれなりに展開としては
面白いのだが、見てわからんというのはどうにも無理有り過ぎ。
また、本作にはジョン作品名物のトンデモトリックも無いんだおね。
丸めた銀紙ピュッ!(いささか下世話な喩えではあるが、鼻糞を丸めて
ナイスコントロールで飛ばしってのをイメージして頂きたい)
123:名無しのオプ
13/03/03 18:15:06.42 Rr3/6tPE
論考がビシッと決まったね。
124:名無しのオプ
13/03/03 18:22:51.93 prGsCOu6
うむ
125:名無しのオプ
13/03/03 18:33:40.73 Fx55SjZ4
>>120
名探偵ものか。俺の推しの「B13号船室」はノンシリーズのラジオドラマ
だから、ちょっと難しいか。
126:名無しのオプ
13/03/03 18:53:06.49 uRrfrE51
いろいろ意見が出てる「密室殺人傑作選」ですけど・・・
このテーマなら、むしろカーを選者にしたら面白かったんじゃないかと。
1ダースくらい、カーのお気に入りにコメントさせて本に出来ていたら。
ドイル、チェスタトン、フットレル、ポースト・・・まあこのへんはほぼ
自動的に決まって来るでしょうけど・・・
クリスティを入れるか?(「夢」あたりどうか?)
クイーン、ロースン、デイリー・キングあたり何を採るか?
ロバート・アーサーやホック、ブランドなんかをカーの解説付きで読めたら、
どんなに楽しかったかと思います。
127:名無しのオプ
13/03/04 07:57:11.09 r0HaM5QT
>>126
たしかに、カーに密室アンソロジーを編むませたら面白い本が出来たろうね。
自作からは何をチョイスしたろう?
順当に、いちばんの自信作「妖魔の森の家」かな。
でも、さりげなく、ちょっと軽めのものをいれるのが粋かな?
自作短編集からはずした「ダイヤモンドのペンタクル」とか、ファン・サービス
で入れても良かったかもしれない。
128:名無しのオプ
13/03/04 15:11:05.87 bWeybXFa
カーは密室ベストのアンソロジー頼まれて、自作を入れなかったために企画自体がお蔵入りになったなんてエピソードがあるくらいだから意外と謙遜家なのかもねー
129:名無しのオプ
13/03/04 17:20:21.11 1fGlNmhf
>>128
その「エピソード」は初耳だぞ
例の、未刊行に終わった Ten Best Detective Novels( 未刊に終わった
理由は、版権の問題)に、カーが自作を選出しなかった件と、記憶の混同
があるのでは?
130:名無しのオプ
13/03/04 17:34:37.76 bWeybXFa
>>129
ん?そうなの?
なんかで読んだんだけどなー
131:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/04 22:52:13.00 bKU+tM40
密室殺人ものアンソロジーだと、ロバート・エイディー編「これが密室だ!」
も面白いが、「密室殺人傑作選」が全編ストレート風だとすると、
こちらは変化球含み。特に「裸の壁」という作が笑える。
ジョン作品は「ささやく影」(長編「囁く影」とは無関係)が収録されている。
ちゅーか、>>126-130まで、いささか迷走気味やね。
単なる願望、記憶違いとか。
ジョンスレだし、ジョン作品に関して語るのが本筋でしょ。
先に紹介したハイティムニーと九つの答えだが、
作者の人気度、作品の出来ばえ等から判断して、文庫再刊や文庫化は
今後も望み薄のようである。
そこで、順次、議論開始にあたって両作品の全貌を呈示し、
ここからより深めた論考を展開してゆくというのが妥当かと思う。
これで入手困難による未読者も両作品に関する有益な情報入手が可能となろう。
より多くの読者獲得のため全貌呈示レスに関しては、適時、匿名で投下される可能性があることも示唆しておきたい(w
132:名無しのオプ
13/03/04 23:03:04.94 O9VNpPED
ハンドルつかわず荒すから覚悟しろだとさ
名無しでいつもコテハンコテハン騒いでるばかもこれだけはよくよんでおけよ
ハンドル捨てるってよ
133:名無しのオプ
13/03/04 23:05:20.36 brj16tnW
>>130
カー自薦の密室ものというのはないんだろうね。
個人的には、「白い僧院」がbest.
後世の作家がどれだけ模倣したか。影響力ありすぎ。
134:名無しのオプ
13/03/05 06:49:55.58 oODdSWtc
>>133
「白い僧院の殺人」に関して。
カー・ファンの某氏(仮にK氏としておく。2ちゃんのカー・スレを覗いて
くれてた人だと思う)が、ご自身のブログで、じつに興味深い指摘をされてる。
以下、その要約。
日本のある捕物帳に、まるで「白い僧院」のトリックを盗用したような作品が
ある。ところが調べてみると、発表年代はその捕物帳のほうが遥かに早い。
そしてその捕物帳は、作者(I.M)が少なからず海外作品を翻案していることで知られている。
となると・・・
「白い僧院」とその捕物帳には、さらに先行する、共通の元ネタ作品があるのではないか?
(要約終り)
135:134
13/03/05 07:02:01.13 oODdSWtc
(続き)
もともとカーは換骨奪胎の名手だから、かりにそれが事実だとしても
なんら不思議はないけれど(そして「前例」があることが「白い僧院」
の価値を下げるわけでないことは言うまでもないけれど)、果たして
そういう作品は存在するんだろうか?
とりあえずK氏のあげてたI.Mの捕物帳は、収録本を持ってるから、
読んだらネタバラシにならない範囲で(シチュエーションとかの)比較
の感想を書き込みたいと思う。
136:名無しのオプ
13/03/05 07:59:23.07 FqIoDjry
なるほど興味深い
確かに「白い僧院」のメイントリックは、足跡が謎を呼ぶことを別にすれば
核になる部分はホームズ時代から多用されているものだし、それを現場の
不可思議(足跡やら凶器やら密室やら)と絡めようとするバリエーションは
1920年代あたりには世界で同時多発していておかしくないんだろうな
たぶんバリエーションの分岐の軸となるような、そこそこ知名度のあった
作品がきっとあるはずで楽しみだ
(↑自分で調べる気がないのか!)
137:名無しのオプ
13/03/05 16:52:06.43 rEAJdUP+
>>129
エラリイ・クイーンが「地上最大のゲーム」を紹介した時に、私見ではカー作品が、
入っていないのが最大の問題、とコメントしたんだよ。
>>134
元ネタは「翼ある剣」というのが定説ではなかったか?
138:134
13/03/05 17:41:35.03 3FbinCqC
>>137
乱歩のコメントだね。
チェスタトンの「翼」は、確かに発想のヒントにはなってると思う。
ただ、あの「手段」ではとても長編化はできないわけで、より具体的に
トリック面で、「白い僧院」と某捕物帳に影響をあたえた何かがありそうな
気がするんだ。
んなわけで、とりあえず目を通してみた、その捕物帳のことを書いてみる。
139:134
13/03/05 17:56:16.54 3FbinCqC
(続き)
作者I.M(F.H名義)が『苦楽』1926年8月号に発表した短篇。
“現場”は雨上がりの味噌蔵。
急報を受けて駆けつける、親分の目に飛び込んでくるのは
「八州屋を取り巻いて赤い粘土が畑のようにぼくぼくに畝って、それが
雨を吸ってほどよく粘っていた。(・・・)平になった土の表面には、
まるで彫ったように深い(・・・)足駄の歯跡が、通りから裏口の方へ
点々として」続いているさま。
140:名無しのオプ
13/03/05 18:11:27.06 HUbGgb+w
>>139
その日本人作家が誰か、やっとわかった
当該作品が収録されてる本で、入手しやすいものがあれば教えてください
141:134
13/03/05 18:17:38.06 3FbinCqC
(続き)
第一発見者の“新しい足跡”が不可能状況のキイになる「白い僧院」
に対して、こちらは被害者のものとおぼしい“時間のたった足跡”が
謎づくりのポイントという違いはある。
しかし、解決を読むと、そのトリックの発想は著しく似ている。
くわえてこの短篇、
「親分」彦兵衛が帰って来た。「ぴったり合いやす。あれあ八州屋の足形
に違えねえ」/「深かあねえか」/「へえ、そう言えあちと―」/「彦、仏
を動かしてみな」/孫右衛門は優形の小男、死んで自力はないものの、彦兵衛
の手一つでずずっと引き擦り得るくらい。
といった具合に、謎解きで回収される伏線がきちんと張られていることは特筆
に値すると思う。(作者にははなはだ失礼ながら、これはやはり、“原作”が
あったんだろうな・・・という感じ)。
カーとの違いを一点、このあと書いて終りにする。
142:134
13/03/05 18:32:52.92 3FbinCqC
(続き)
>>134でご紹介したK氏も、ブログでコメントされているように、この
捕物帳作品の犯罪が、犯人の計画通りに遂行されたものであるに対し、
「白い僧院」の場合、事件が犯人の思惑とは異なる様相を呈したという
差がある。
つまり、単純なトリック小説がいかにもカーらしく一捻り(応用)されて
いるわけで、そんなことからも、“基本”となった何かしらストレートな
先行例がありそうだ、と思う次第。
連投スマソ。
143:134
13/03/05 18:38:42.51 3FbinCqC
>>140
多分、古本になっちゃうだろうけど・・・
論創社の、あの作者(F.Hのほうね)の「―探偵小説選」か、春陽
文庫の志村有弘編「捕物時代小説選集4」で読めるので、捜してみて。
144:名無しのオプ
13/03/05 19:02:56.24 3JhAXPYL
この長いだけの駄文はもはや荒らしだわな。
145:名無しのオプ
13/03/05 19:28:51.67 AdywWRXX
>>144
書斎さんを叩くのはやめろや
146:名無しのオプ
13/03/05 19:31:56.56 lZncNnkY
>>144
いえ、十分楽しく読ませてもらってますよ。
147:名無しのオプ
13/03/05 20:10:17.29 08H0pxxn
いやあいいねえ
オレはあの作家が捕物書いてたことすらキレイに頭から消えてた口だけど
この流れにはゾクッとしたわ
明日は休みなのでさっそく図書館に行ってくる
2ちゃんのありがたみを実感するわ、ほんとサンクス
148:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/05 22:42:58.01 xOvPl937
>>132
初学者だな(w
よく読めよ、
>入手困難による未読者も両作品に関する有益な情報入手が可能となろう。
このままでは、ハイティムニーや九つを未読状態となるカーオタへの配慮も
欠かさないということである。
>>133
ジョンはアガサのような自選という企画はやってないわな。
駄作・怪作も多い人だが、これらにも作者なりの思い・愛着があるんであろう。
149:名無しのオプ
13/03/05 23:23:21.03 taTLIqXL
>>134-143
面白い!
いやマジで参考になるわ
ますますカーの深みにはまりそうだw
150:超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA
13/03/06 02:20:21.52 N5+brSWE
長いだけで何も得ゆものがありまてんでつた・・
僕の貴重な時間を返して(/_;)
151:名無しのオプ
13/03/06 06:13:10.39 tCWaI9UW
>>150
書斎さんの論考を叩くなや
152:名無しのオプ
13/03/06 06:42:47.25 C/rGN9a6
でつまつくんはさすがに洞察力がある。
ハリボテ論考を見破るんだから。
153:超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA
13/03/06 08:19:20.44 cHjb5FfC
(*^_^*)
154:追記――その後の事ども
13/03/06 08:20:44.90 Agi/IgJv
参考までにと、海外の評者の「白い僧院」がらみのコメントを捜してみたけど、あまり
見当たらなかったのは残念。
さすがにダグラス・G・グリーンは、例の評伝のなかで、カーは『白い僧院の殺人』の
アイデアをパズルの本から得たという、貴重な情報を紹介してくれている(国書刊行会
「ジョン・ディクスン・カー<奇跡を解く男>第5章、および同章の原注12)。
ただ、そこでグリーンが特定しているパズル本「バッフル・ブック」は、1928年の刊と
されている。
ところが>>139で分かるように、翻案疑惑のもたれる我国の捕物帳は、1926年の作なのだよね。
カーが参照した(とグリーンが述べている)“足跡をめぐるパズル”にも、じつは先行する
事例があって、あるいはそれが、くだんの捕物帳の元ネタになった、という事なのか?
とまあ、謎は解けるどころか膨らむのであった(笑)
ところで。
Kさん、いらっしゃいますか? 考える材料となる、まことに貴重な“発見”を有難うございました。
ここでお名前とブログ名を表記するのはかえってご迷惑かと思い、曖昧な書き方をしたことをお許しください。
お目に触れる可能性、無きにしも非ずと思い、末筆ではありますがお礼申し上げておく次第です。
155:名無しのオプ
13/03/06 08:52:02.85 TzvylyMV
>>150
同意、書斎の論考に敵うものはないよ。
これからも、書斎を信じ、尊敬し続けてね。
156:名無しのオプ
13/03/06 19:00:27.20 C/rGN9a6
同意。
書斎は尊敬し崇め奉るに足る存在だよ。
157:名無しのオプ
13/03/06 19:18:10.53 dFHnDKlp
最初に雪の密室ものを書いた作品は何なのだろう
ルパンの『八点鐘』にある短編だろうか
158:名無しのオプ
13/03/06 19:22:49.57 tqxVEvOs
図書館で論創社の叢書が借りられた。まだ例の話のほかは一話しか読んでないけど、
確かにうまいね。
事件の周辺のことがらに対する伏線もきっちり張ってあって、解決編でアッと言わされる。
>>142さんも書いているように、「白い僧院」と違って犯人が幾重かの手を打っていて、
>>
カーのようなひねりはないけれど、よく出来た短編だ。(被害者の周辺なんかも似てる)
翻案に慣れた作者ならばドイルとかチェスタートンを元にしてこのくらいのストーリーは
考え付きそうな気もするけれど、どこかでネタ元はありそうだし見つかってほしい。
それとKさんのブログも初めて拝見させてもらった。
日本の古典から新作アニメまでフォローが行き届いていてさすがだ。
>>154さんと並んで、その発見、考察に御礼申し上げます。ありがとうございました。
159:名無しのオプ
13/03/06 20:33:15.43 bLVFKNsz
しかしKさんのブログが面白すぎて読むのをやめられない。
カーについては特に舌を巻く名分のオンパレードで、作風のポイントを
まとめた言葉の的確さにもうならされた。
「連続殺人事件」とあの超有名作の共通点、「五つの箱の死」と「黒死荘」
の趣向の共通点など、脱帽しすぎて頭が薄くなりそう。
「思い通りにいかない世間ではあります」「CD買って100票入れてもいい」
など笑ってしまう名文句も多い。今まで気づかなくてサーセンw
160:名無しのオプ
13/03/06 22:24:19.40 GcSTbEZr
ブログすらない書斎に対する皮肉か?w
161:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/06 22:36:53.25 8OnfUFEa
>しかしKさんのブログが面白すぎて読むのをやめられない。
>カーについては特に舌を巻く名分のオンパレードで、作風のポイントを
>まとめた言葉の的確さにもうならされた。
思わず、失笑。
2ちゃんでPR活動OKだっけか?
それはともかく、
>貴婦人、囁く影などは今やトップクラスの傑作という
>高評価が完全に定着しました
こんな妄言を書き散らして平然としている輩をひたすらマンセーとか、
通常有り得んでしょ(w
162:名無しのオプ
13/03/06 22:47:50.65 kZn5m98I
>>161
いえ、楽しいですよ。
163:133
13/03/06 22:50:35.76 loJojbby
「白い僧院」でここまで盛り上がるとは。
皆様のの知識の深さに感服です。
164:名無しのオプ
13/03/06 22:59:16.59 rql2EywY
白い僧院と共通の元ネタって、論創社の探偵小説選解説に書かれてた
シカゴを舞台にキャディラック刑事が活躍する「米国探偵小説雑誌の短編」
の中にないのか?
今となっては特定不可能なのか?
165:超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA
13/03/07 00:16:26.22 s2zeMsSc
Kさんブログ!( ´艸`)ムププ♪
ステマというものを初めて目撃しまつた^^
166:名無しのオプ
13/03/07 00:57:54.99 OpTtqXOK
Kさんのブログをぜひ見たいからどこなのか教えてほしいけど
確実に荒らしそうな奴がいるからなぁ…
167:名無しのオプ
13/03/07 01:07:40.65 +l/0YsYJ
今まで出てきた固有名詞で検索すればすぐみつかる
ただそんなに大した内容ではないよ
168:名無しのオプ
13/03/07 01:26:34.78 OpTtqXOK
>>167
成程、探してみます
169:名無しのオプ
13/03/07 01:27:27.31 xUSx2/sq
「魔女が笑う夜」読了
意外と面白かった
確かに笑えるけど思ってたほどバカミスじゃないような気も
なんか名探偵コナンでありそうなトリックだなと思った
170:名無しのオプ
13/03/07 05:42:08.58 WCMOT1ET
ステマかあ。よく言ったりだね。
でつまつくんは真実を見抜く目があるね。
171:名無しのオプ
13/03/07 06:22:42.17 K6c+vTl4
>>167はひょっとしたら御本人?
だとしたら失礼なことを書くけど…
Kさんブログはタイトルや見てくれも飾っていないし一つ一つの記載も
素っ気ない短文でまとめられているけど、かゆい所に手が届くセンスで
カー読者にもとても素敵なプレゼントだ。
私的にツボなのはカーが「いかにして意外な犯人を作るか」を模索してる
経緯を掘り下げてくれてるところ。
「三つの棺」でなぜ密室講義が必要だったのか、なぜフェル博士は
我々は探偵小説の人物だと公言したのかを作家側から解析した所とか、
「震えない男」が何を狙って書かれたかを推測する所とか、実にいい。
この捕物との相似なんかも、そういう考察の流れの一環なんだろうな。
172:超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA
13/03/07 06:44:32.61 s2zeMsSc
>>170
ありがとうございまつ!
僕、成長したんでつ^^
173:名無しのオプ
13/03/07 07:00:50.04 GRjlnwsU
こりゃバカ書斎は確実に何の作品の話がされてるのか
全くわかっていないなw
例によって書き込みの文言を
自分で声に出して読み上げながらボロボロ泣いてるんだなw
クリスティの呼び名を「サー・アガサ」なんて言っちゃう
情弱なんだから泣きたくなければ出て来なけりゃいいのに
174:名無しのオプ
13/03/07 07:43:09.22 8CgSxScb
>>164
>シカゴを舞台にキャディラック刑事が活躍する「米国探偵小説雑誌の短編」
引用されている松本泰の文章は、別な作品に関してのもので、その元ネタが
シリーズの一篇だという保証はないけど・・・
調べていくとすれば、当然そこからスタートするべきなんだろうね。
でも、個人的なミステリ歴のなかでは(そして多少はリファレンス・ブック
にもあたってみたけど)まったく引っかかって来るデータがない。
175:名無しのオプ
13/03/07 07:59:45.59 8CgSxScb
>>169
「バカミス」という称号が定着しちゃった「魔女が笑う夜」だけど(故・瀬戸川
猛資さんの影響力の強さを痛感する)、お話自体は別に「バカ」でもなんでもない
からね。実際に読んでみての、素直な感想は有難い。
でも続けて「赤い鎧戸のかげで」とか読んでしまうと、やっぱり「カーって、ほんと
バカ……」と思うかもしれないw
176:名無しのオプ
13/03/07 08:34:39.60 rTuLOz3a
>>173
泣いていない!!!!!!!!!
177:名無しのオプ
13/03/07 17:53:35.21 k0OMs/cZ
「爬虫類館の殺人」「囁く影」あたりをピークにして、カーの現代ものは
失速していくし、その出来のせいもあってあまり話題にのぼらないわけ
なんだが・・・
そんななか、「魔女が笑う夜」(「わらう後家」)が際立って引き合いに
だされる、そのぶん読まれているのは、良くも悪くも瀬戸川効果なんだろうな
178:名無しのオプ
13/03/07 18:35:12.25 fUQdie25
>「爬虫類館の殺人」「囁く影」あたりをピークにして
前提として30年代に大きなピークがあって、40年代にもうひと山
あったいうことだよね。なら同意。
そしてそのあと、時代物で最後のピークをむかえると。
179:名無しのオプ
13/03/07 19:48:02.81 /TJxfjZq
やっぱり熱のある語り手が繰り返し称賛して評価は変わっていくよね
かつては入手困難だった「火刑法廷」がいまや投票で歴代ベスト10
思えば「囁く影」も手に入らない時期があったねえ
ある時期から作家や評者が薦めるカーの傑作には必ず名前が挙がり
サイトやブログでイチ押し常連、大きな書店なら置いてあるのが当たり前に
なってきた
いったい何がターニングポイントだったんだろうな
二階堂先生の力だけとは思えないし
180:名無しのオプ
13/03/07 21:06:54.72 WCMOT1ET
書斎の力が働いたね。
彼はいつも裏で動いている。
何かがあるとその裏には彼がいる。
181:名無しのオプ
13/03/07 21:38:19.38 xTjBgBie
>>175
俺は「魔女が笑う夜」は割合評価している。トリックもそうだけど後家の正体
182:名無しのオプ
13/03/07 21:39:23.21 xTjBgBie
失礼。後家の正体がうまく隠されていたなと思う
183:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/07 21:58:51.03 f1y1yWAk
ジョンのバカミスベスト(?)スリーは、
魔女藁、墓場貸、うーん、後1作のチョイスに迷うところ。
184:名無しのオプ
13/03/07 22:32:18.72 PVag2GsP
話題になってる捕物帳作品が、古典や名作をテキスト形式で公開している
○空文庫で全文閲覧できる。
作品名で検索すればすぐだ。
この作者の作品が捕物はじめ30以上公開されている。
いい時代になったものだ。
185:名無しのオプ
13/03/08 02:55:45.78 cFpvw3PP
「魔女が笑う夜」はHM卿が少女を救ったり、自分の過去を語ってたりと珍しいシーンが見れるのが良い
やっぱフェル博士と比べてHM卿の方が人間臭いなあ
186:名無しのオプ
13/03/08 20:46:33.36 U9z1GyW5
>>179
売れ行きがよかったんだろうなと、単純に思う。
いわゆる、メジャーどころが改訳かと思ってたら
「蝋人形館」でしょ。どうみてもマイナー作品だけど
それが、びっくりするほど面白くなってるんだよね。
こういう作品の新訳がでるということは、底堅い人気が
やっぱりあるんだと思う。
187:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/08 22:21:51.07 S1G0+h8L
>大きな書店なら置いてあるのが当たり前になってきた
プラス評価的に記述されているが、このレスはある意味で現実的かと思う。
今では数も激減している中小規模の書店、百貨店・スーパー等の書籍コーナー等だと、ジョン作品はあればめっけもん的。
いまだにアガサとの格差は大き過ぎるのは残念な感あり。
ただし、欧米よりははるかに恵まれた出版状況らしいが。
188:名無しのオプ
13/03/08 22:30:45.88 YcqiK/Wr
>>179
「囁く影」は好きだなぁ。特に最初の事件は不可能趣味にあふれてる。
ヒロインもキャラたちまくり。
189:名無しのオプ
13/03/09 09:01:01.98 CusAeeOq
>>179
確かに「囁く影」は、乱歩、松田道弘、瀬戸川猛資といった、カー業界wの
オピニオン・リーダーの推薦リストからは漏れてるんだよね。
ただ、ポケミス(西田政治訳)絶版時代から、実際に捜して読んだ人の評価は、
軒並み高かった。
昔話で恐縮だけど・・・
70年代後半に「SRマンスリー」が「密室」を特集してベスト投票を募った際
(その号の編集人S氏は、いまだと飯城勇三の名前で知られてる)、名だたる
名作にまじって「囁く影」が複数票を集めているのに驚いた記憶がある。
俺の場合、それがきっかけで「囁く影」を捜す気になった。
190:名無しのオプ
13/03/09 09:11:32.93 CusAeeOq
ついでにロートルの昔話を、もうひとつ。
80年代後半、「怪の会」に、カーが好きだという奇特なお嬢さんがいた。
「さあ、うんと楽しんで下さいね」というあったかいところがカーからは
感じられる、という彼女のイチオシは、短篇だと「めくら頭巾」、長篇なら
「貴婦人として死す」だった。
矢部みゆきさん―のちの、宮部みゆきである。
191:名無しのオプ
13/03/09 10:00:18.83 vp16hZiU
若竹さんミステリファンの集まりでカー好きと名乗った女性は自分ひとりだと
書いていたけど、意外な大物がいたじゃないかw
貴重な情報ありがとう
でも読み出したらカー好きになれる女性っていると思うけどな
この話にあるように、時には時空をまたいだスケールの大きな群像ドラマがあり
犯人も含めて登場人物たちにそれこそ「あったかい」視線が行き渡ってる
巨大な女性ユーザーがジャンプ作品や歴史ものに執着しファンタジー風味の物語を
受け入れている現在、カーは絶対に女性市場に食い込みるコンテンツだと思う
まあ若竹さんの言う通り女性キャラに魅力がないとか男たちのキャラがアレだとか
色々問題はあるけど、「蝋人形館の殺人」みたいに売り方次第でクリアすることが
可能だと、立派に証明されたからね
192:名無しのオプ
13/03/09 19:31:54.46 yct3Pb+h
>>190
女性が好きなカー作品となると、なんだろ?
「皇帝の嗅ぎ煙草いれ」。歴史ものでは「ニューゲイトの花嫁」?
あまりピンとこない。
193:名無しのオプ
13/03/09 21:27:36.50 WGsGNm9a
女性の好みって男が勝手にイメージする「女らしさ」とはやっぱりずれるだろ
若竹七海さんのベストは『盲目の理髪師』
194:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/09 21:28:03.86 x1eVrEIu
オタ語りになっているが、現実問題としてジョンに女性ファンは殆どいない
でしょ。
やはり、リーダビリティ抜群な閨秀作家アガサに走ってしまうと思う。
コテコテの作風(特に初期)に抵抗感を持つ人も多かろうし、
もっと単純な理由だと、探偵役がギディオンやヘンリーでは女の子には
「お呼びでない」という感あり(w
195:名無しのオプ
13/03/09 23:12:28.51 aE2BSU/E
>>191
結局は食わず嫌いなんだよね
自分も古典はとっつきづらさがあって最近まで未読だった
がしかし、読んでみると、確かに女性に好きな要素が、
カーの作品にはたくさんつまっていると思う
「売り方次第」だよね、やっぱり
196:名無しのオプ
13/03/09 23:43:06.75 0F1AJQai
>>194
いや、女性受けする要素あるよ。
騎士道精神が好きなのは男だけじゃない。
197:名無しのオプ
13/03/09 23:53:17.73 I77eJf9I
>>196
>>1-2
198:名無しのオプ
13/03/10 08:09:26.17 hJQR0Eft
女性が気に入りそうな作品といえば「囁く影」とか「死が二人をわかつまで」とか「眠れるスフィンクス」みたいな
ロマンスとストーリー中心の作品が良さそう
199:名無しのオプ
13/03/10 09:49:11.55 GGwo+oHD
少なくとも、ブログでカー作品を取りあげてくれてる女性は何人かいるわけだけど、
そこから特定の傾向は読みとれないような。
「火刑法廷」「皇帝のかぎ煙草入れ」「ユダの窓」あたりは、別に女性受けとかいうこと
でなく、普通に傑作として評価されてるし。そりゃ、あのへんは、読めば面白いでしょw
なかには、ここを見てくれてるカー・ファンの女性もいるんじゃないかな。
ただし書き込むとしても、自衛上w 男のふりをするのは必至だろうしなあ・・・
200:名無しのオプ
13/03/10 10:42:02.13 SE8INaUA
カー復興の手っ取り早い手段は
億の金積んでも村上春樹に翻訳させることだろう
それをきっかけに初めてチャンドラーを手にとったという人も多いと聞く
ノーベル賞でもとればなおさらだ
201:名無しのオプ
13/03/10 14:23:21.54 nAPz+YQi
>>190
>>191
近年だと、桜庭一樹さんもインタビューの中で
「とにかくディクスン・カーが大好きなんです。『火刑法廷』や短編「めくら
頭巾」大好きです」
と発言されてますね
202:名無しのオプ
13/03/10 18:00:25.38 RsFP5bRe
>>201
バンコラン登場作品なんか売り出し方ひとつで、女性にアピール
できるのではなかろうか。新訳の「蝋人形館」の表紙なんかそれっぽい。
203:201
13/03/10 18:14:46.70 /Ys/0gZQ
>>202
バンコランものは、昔、少女マンガ家のJETさんが入れ込んでました
彼女の、美化120パーセントのバンコランのイラストを見たことありますよw
「蝋人形館」は、訳者にあえて女性を起用しているところもそうですし、
あきらかにそういう層も狙ってきていますよね
それでいて、角川の新訳のクイーンほど、あからさまでないのが良いです
204:名無しのオプ
13/03/10 18:17:37.79 64ih2kxS
>>202
あのカッコいい表紙には、これを待ってたぜ!と思ったもんだが
それでも一年足らずで三刷もするほどのヒットになるとは思わなかった
誰かも書いてくれてたけど、絶対に若い新規の読者を呼び寄せてるよ
まあ「十角館の殺人」や「体育館の殺人」なんかの仲間と思われた
可能性もあるかも知れないけどw、それも含めて戦略の成功だろう
205:名無しのオプ
13/03/10 20:12:01.75 RsFP5bRe
>>204
確かに三刷となると、従来のコアファンだけではないね。
新しいファンを呼び込んだということか。
>>203
クィーンはあざとかった。
206:名無しのオプ
13/03/10 20:22:25.16 hJQR0Eft
女性受けを狙うためとはいえ、角川のエラリー・クイーンみたいな表紙は止めてほしいと思うw
207:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/10 20:39:43.47 PB3+M206
何か80年代に早川がジョン作品をガンガンと文庫化していった時期を
想起してしまう。当時は、棚にジョンのコーナー(カーターのコーナーが
別にある書店もあり)が設けられ、マイナーな作品までずらっと並んで
いたものである。これでジョン作品も長期に渡り定番化してゆくかな・・・
と思うたのだが、現在では大半が絶版。
創元は昔からわりとジョン作品をキープしてくれているとは思うが、
やはり絶版も相当出て来ている。
ファンとしては、蝋人形館の地味なヒットに狂喜乱舞せず、
ロングスパンで物事を見てゆくようにしないと駄目でしょ。
女性読者の問題にしても、ユニークなキャラでも知られる赤朽葉の作者の
名とかあげるのは、むしろ逆効果という感さえある。
細かい(くもないか)点だが、
>「十角館の殺人」や「体育館の殺人」なんかの仲間
この2作を並列しては駄目でしょ(w
アーヤに気の毒過ぎる。
結局、内容的に女性読者獲得は苦しいとは思うが、
ジョンよりはエルの方が売り方はありそうだ。
探偵エルもイケメンってわけではないが好青年設定だし、
ニッキーみたいな女性キャラもあるし。
208:名無しのオプ
13/03/10 22:56:40.42 gMskGOdF
書斎の論考が決まったね。
209:名無しのオプ
13/03/10 23:35:47.63 qQnF7jV2
>>204-205
新規ファンをある程度呼び込んだだけでも充分以上の価値があるよね
自分は単純に読書仲間が増えて嬉しい限りだ
現在「深夜の密使」に挑戦中
序盤のしんどさは「盲目の理髪師」以上だw
ドリーが出てきてようやく面白くなってきたところ
キンズミアさんの青臭さがなかなかいいね
210:名無しのオプ
13/03/11 07:30:18.83 /BsiXYuo
新訳「夜歩く」の初稿があがったと、先日、藤原さんが呟いてた。
この分だと、刊行は5月かな?
このへんは、正直、何をいまさら感があるんだけど・・・
売れてくれないと肝心の完訳「髑髏城」がでないから、支援するしかない。
あ、もひとつ新訳「絞首台の謎」にも付き合わないと駄目か(笑)
211:名無しのオプ
13/03/11 16:16:23.89 LsE9szX2
ヲタが複数買いしているだけのこと。
見苦しいわ。今時の若いものはカーなど知らない。
なんなら道で聞いてみろや。
212:名無しのオプ
13/03/11 17:15:51.92 9/mZ5bHJ
「絞首台の謎」も、やっぱり出すんだろうな
あれはあんまり、いい印象ないんだけどなあ
結末もアレレ、で初期作ではワーストだと思った
新訳で化けるか?
213:名無しのオプ
13/03/11 18:34:03.27 JLUhxW++
森英俊の事典では、バンコランシリーズの最高傑作は『四つの凶器』と書いているが、どうだろう?
『夜歩く』の方がいいと思ったけど。
214:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/11 22:53:17.20 nfKCpDWh
アンリ・シリーズで小説として面白いのは「髑髏城」で決まりでしょ。
髑髏のフォルムなシャトーという時点で、これこそ初期ジョンワールドって感
あり(w
215:名無しのオプ
13/03/11 23:43:50.30 PT5aZ8oP
>>212
化けて欲しいけど、車のトリックしょぼいからなぁ。。。
216:名無しのオプ
13/03/12 06:58:05.02 pr8rynFB
GF亭でもバンコラン物では改訳した「蝋人形館」が一番面白いと
書いてあったね
四つの兇器は話に手が込んでいて、改訳したら確かに面白くなると思う
ただダーティハリーとスペースカウボーイのイーストウッドくらい
キャラが変わったバンコランをどう味わい深く書けるかで
女性を含めた読者のイメージを決めるとも思えちゃうw
関係ないけどKさんのブログでバンコランが「クビ」になった理由が
推察されてたけど、出演デビュー作でヘンリ卿が推理をしくじり
フェル博士がドロシーに先を越されているのを見ると、その考察は
やっぱり正しいんだろうなあと感じてしまった
217:名無しのオプ
13/03/12 07:43:22.62 yulv6Pml
>>213
>森英俊の事典では、バンコランシリーズの最高傑作は『四つの凶器』と書いているが
俺の持ってる「世界ミステリ作家事典〔本格派篇〕」には書いてないんだが?
218:名無しのオプ
13/03/12 12:50:43.14 5awP3eGE
>>209
>現在「深夜の密使」に挑戦中
>序盤のしんどさは「盲目の理髪師」以上だw
多少は手を入れたんだろうけど、基本的には、まだストーリーテラーとしての
才が開花するまえの産物だからね。
エンジンかかるのが遅すぎ。やっと面白くなったと思ったら・・・終わっちゃう(笑)
219:名無しのオプ
13/03/12 17:52:22.22 6GsoOb7a
新訳「夜歩く」の刊行に合わせて、短編全集の「幽霊射手」を復刊しておくといいのにな。
バンコランのパートだけ、和爾さん訳に差し替えられればなお良しw
「絞首台の謎」への布石のためにも、是非やって欲しいんだが・・・
220:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/12 21:27:07.61 fER6xx/G
現実問題としては、絞首台の新訳どころか再刊は無理ぽでしょ。
出来の悪さは皆が認めるところだし、
かえってジョンの名にかかわるという感さえある。
むしろ毒たわの初文庫化の方がベター、
前記したとおり、
ロシターを「これがジョン版金田一だ」というキャッチフレーズで売り込め
そうだ。
221:名無しのオプ
13/03/12 23:24:36.14 H4PgTh3Z
「絞首台の謎」が秋の復刊フェアで復刊されたのが平成16年、もう9年前か。
222:名無しのオプ
13/03/12 23:33:21.40 7opjkyOo
>>219
確かに。「幽霊射手」収録のバンコランものは意外と面白いね。
223:名無しのオプ
13/03/12 23:58:41.60 LZA6+1BY
「コナン・ドイル」復刊してよ
224:名無しのオプ
13/03/13 15:14:36.61 X51R71nk
>>199
>>216
女性カー・ファンには、やはり熱烈なバンコラン贔屓がいるね。
80年代生まれのNさんのブログを見て、カーの作品ランキング(既読の長編50編あまり)
の上位にバンコランものがゴソッと入っているのには「愛」を感じた。
第1位が「絞首台の謎」だもんなあ。クイーン作品のランキングはマトモなのに、なんでまた(笑)
彼女などはやっぱり、バンコランの「悪魔的」なキャラに惹かれると書いてるから・・・
もし未読の「四つの兇器」(村崎訳)に目を通せたら、さてどういう反応を示すかなあ。
225:名無しのオプ
13/03/13 16:51:45.36 g6F2g6yr
またやくたいもないブログの宣伝か
何が君をそのような行動に駆り立てているのかしらんが
スレリンク(mystery板)
でやってくれ
226:名無しのオプ
13/03/13 17:07:15.16 KvFZTfJ5
女性のミステリサイトでカーもたまに読むという人はよく見るけど、
バンコランにそこまで入れあげている人は知らなかった、探してみようw
しかしそこまでバンコランを愛していながら、ごくわずかな出演作のうち
「四つの兇器」を未読というのは、むしろ評判を聞いてバンコランの
私的イメージを壊さないようにあえて手を触れないようにしているのでは…
227:名無しのオプ
13/03/13 17:18:04.38 xcmj/zeM
ブログの宣伝とは益体もない。
書斎は大人気のブログを一切2ちゃんでは宣伝しないから大違いだ。
228:名無しのオプ
13/03/13 18:05:25.08 zylzdsP1
たとえばレイモンド・チャンドラーの女性ファンって、
まあマーロウ・ファンとほぼ同義なわけだけどさ、
「大いなる眠り」や「さらば愛しき女よ」の
颯爽としたナイス・ガイ(死語)にポッとするぶん、
「長いお別れ」の老成したマーロウには醒めた反応を
しめす嫌いがあるよな。
将来的に創元の<バンコランシリーズ>には、無理に
「四つの兇器」まで入れなくていいかも。
229:名無しのオプ
13/03/13 20:14:18.91 /NOX/HXn
噂のブログ発見しました。
いや、ランキングには大笑い。特にベスト10くらいまでのコメントには爆笑。
「貴婦人として死す」や「赤い鎧戸のかげで」「時計の中の骸骨」なんかを
こんなふうに評しているランキングもなかなかないでしょうな。
世評は決して低くない下位作品の痛快なぶった切り方にも大笑い。
未読だった作品にますます興味が惹かれてきました。
しかしそれより、バンコランに勝るとも劣らない偏愛、もとい熱愛ぶりを
示しているの相手があの御方というのがwww
やっぱり「四つの兇器」も訳した方がいいんじゃないかと思いますがw
230:224
13/03/13 20:39:58.05 awoSwiAy
>>229
同じカー・ファンでも、いろんな見方があるよね。
ミステリ・マニア的縛りとは無縁に、自由に読書を楽しんでる人の感想
が気軽に読める、そういう意味では良い時代になったなあ、と思う。
そんな新しい層の読者の台頭に、果たしてクラシック・ミステリを売るほうが、
きちんと対応できているかどうか?
231:名無しのオプ
13/03/13 21:04:47.89 rUGe9cD0
藤原編集室でも、蝋人形館に続けて「夜歩く」を「バンコランシリーズ
新訳第二弾」として発行すると告知した時に、はっきり
「クラシックミステリ出版は次のステージに入った」
「さらに裾野を広げる方向」
と宣言していたよね。
その意気や良し、実際ミステリの出版そのものが完全に新しいステージに
入っているんだから、極めて正統的な姿勢だと思うよ。
232:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/13 23:37:30.52 ftm5fgYC
新訳により新しいファン獲得可能が当然の前提のように語られているのが
不思議でならぬ。
ジョン作品のような活字ぎっしりな作(ポイントを大きくして、読み易く
したとしても、このぎっしり感に違いはない)は、現代では好まれない
ことを考慮すれば、ジョンやエルの新訳刊行は、もっとクールに見てゆくべき
であろう。
角川は売れないと見れば、早期撤退だろうが、今後、
創元がどこまで支えてくれるか否か・・・
233:名無しのオプ
13/03/13 23:57:00.52 R3QFp6uF
>>230-231
「売る側」「買う側」どちらか一方ではなく、
双方の期待と思惑が一致するのが一番良いのだけれどね
新訳については過去の素晴らしい財産を壊さず、
新しい生命を吹き込んでいると感じる
「売る側」の姿勢に、「買う側」が応えたための増刷かね
234:名無しのオプ
13/03/14 06:39:27.75 wJC0Ygo9
まあミステリの裾野は数字的には社会派隆盛期よりもずっと広がりを
示していたわけだし、新本格やラノベで人工的なファンタジー世界を
読書の楽しみのベースにして育った世代がもう三十代になろうとしてる。
その上に、日本全体に古典を学び直そうという風潮まであるんだから
買う側としてはとっくに態勢は出来ていたという面はあっただろうな
売る側だってもう80年代生まれ、さすがに分かってるだろう
よく言われるけど、書店のミステリ売場を見てももう80年代とは空気が
全然違っちゃってるのがよく分かる
新刊の装丁なんか「これどこの出版だよ、ああ創元だぁ?これがポケミスだぁ?」
てな感じだもんなw
235:名無しのオプ
13/03/14 08:03:58.09 74aw3/6b
書斎の言うとおり、カーは現代では売れないだろうね。
236:名無しのオプ
13/03/14 10:58:58.58 gCKHiM2v
そうなの?
かつては中学生ぐらいで普通にクイーンやカーなんかを読んでたと記憶してるんだけど、今はそんなにリテラシーが低下してるのか!
237:名無しのオプ
13/03/14 11:23:47.07 zTXt9GdC
毎度毎度ご苦労様です
238:名無しのオプ
13/03/14 11:28:34.14 dOsPhHRc
小説好きのコアな層はそんなに変わっちゃいないだろう
そんな層に今、カーが受けいられるかどうかという話で
>>233-234は期待も込めて受けいられる土壌はかなりあるだろうってことだな
活字ぎっしりだと受けない(京極夏彦はどうするw)なんて浅薄な話よりは
だいぶ説得力はある
239:名無しのオプ
13/03/14 11:35:08.69 BVtzUyIN
ぼく小学4年生だけど周りに京極夏彦よんでる人いっぱいいるよ
豆腐小僧のおかげだね
240:名無しのオプ
13/03/14 12:03:27.13 guWQQQwz
>>234
売る側だってもう80年代生まれ、さすがに分かってるだろう
早川書房を見てると、「ミステリマガジン」とポケミスの路線変更は、
好き嫌いはひとまず置くとすれば、首肯できるんだ。
ただミステリ文庫がなあ・・・
ひところの、どこかずれたクラシック・ミステリの新訳ぶりとか、「火刑
法廷」のプレゼンの駄目ぶりとか、心もとない。
「ニューゲイトの花嫁」以降、「火よ燃えろ!」あたりまでの時代ミステリ
は、いまこそ売りどきだというのに、宝の持ち腐れで展開できないでいるのも
歯がゆいよ。
241:名無しのオプ
13/03/14 14:06:47.38 Z29RYJOL
>>240
まあ「三つの棺」と「ユダの窓」の新訳が先だと思うぞ。
そのうえで、ジョン・ディクスン・カー時代ミステリ・セレクション
みたいな感じで、文庫内文庫(?)で差別化して何点か出せばいいと思う。
「ビロードの悪魔」とか「喉切り隊長」あたりは、ハヤカワが版権所有して
なけりゃ、光文社の古典新訳文庫にリクエストするのにな。
242:名無しのオプ
13/03/14 20:56:34.91 TJFYWScb
短編集も是非書店に並べてほしい。いい作品そろってると思うけどなぁ
243:名無しのオプ
13/03/15 07:24:56.61 v54M6LFm
「幽霊射手」を復刊するとすれば、当然「「黒い塔の恐怖」と一緒に、という
ことになるでしょうけど・・・
杜撰な編集だった、「黒い塔」収録のカー書誌(邦訳書を挙げている部分)は、
現状に即したものに改訂する必要があると思います。
さらに言えば―
エッセイ「地上最高のゲーム」は、のちに発掘された完全版(翔泳社の「グラン・
ギニョール」所収ですが、それを新訳で)に差し替えて、増補改訂版で刊行して
欲しいですね。
244:名無しのオプ
13/03/15 20:01:37.54 FqnoQ4uZ
>>243
「ヴァンパイアの塔」も是非。ラジオドラマ物ってカーの作風にピッタリの気が
する。戦時下にこういうドラマが放送されているとは驚きだ。
245:名無しのオプ
13/03/15 20:46:23.58 jRq2ZxPb
妖魔の森の家書店にあったので購入してきた
研磨もされてないし表紙も変色してない
よかったよかった
246:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/15 21:12:05.64 E24izSCO
>日本全体に古典を学び直そうという風潮まであるんだから
こういう変ちくりんな思い込みがどこから生じて来るのか、不思議でならぬ。
出版不況、翻訳エンタメ売行き不振、日本の作家でも売れ筋は一部作家に
集中しているという基本的事実を把握しておくべきであろう。
ストーリーだけではなく、圭吾やみゆきの「書き方」もよく見ておくと
よろし。翻訳ものでは、言うまでもなく今も広範な人気を有するアガサ作品
を参考に。
現実を見る限りでは、もっか壊滅状態のジョン歴史ミステリに復活(新訳のみ
ならず、復刊も含めて)の兆しは無いです。
とにかく内容面で日本人向きで無さ過ぎ。英国史等のオタでミスオタなんて
特殊人種を主たるターゲットにしたセールスは成立し得ないでしょ。
ただし、現代ものはアニメ化によりチャンス有りかとは思う。
「魔女の隠れ家」なんかは適切な素材かと。
ただし、ギディオンはタッドの親友でイケメン法学士とかに脚色する要あり、
荒らい息づかいのデブ爺が名探偵では、女性受けは絶望的です。
アガサ作品のアニメ化が失敗したのは、禿と婆という原作まんまを堅持
せざるを得なかった故かと思う。
オリジナルキャラであるメイベル目当てで見てた椰子も結構多かったことで、
この点は納得できるものがあろう。
247:名無しのオプ
13/03/15 21:22:30.92 FqnoQ4uZ
>>245
お、それは良かった。名作の誉れ高い「妖魔の森の家」を堪能あれ。
冒頭から魔法がかかっています。
248:名無しのオプ
13/03/15 21:33:20.51 pkbh1w0l
>>244
カーの作品は確かにラジオドラマに向いている気がする
怪奇色の強いものは勿論だけれど、
ファースの濃いものはその方がウケがいいような
249:名無しのオプ
13/03/15 23:11:31.66 fVP8oCIz
その通りじゃよ!
250:名無しのオプ
13/03/16 07:07:17.38 a+4Uuvbm
ポアロは禿げ、マーブルは婆さんだからなあ。
251:名無しのオプ
13/03/16 08:29:43.71 2o7OA5IK
>>248
素材としては、聴覚型のミステリ・ドラマにうってつけのものが多いと
思うよ。
「妖魔の森の家」なんか、是非“聴いて”みたい。あの「音」が脳内再生
されたら、ゾクゾクしそうだ。
セリフのやりとりを、きちんと日本語のドラマとして成立するよう、うまく
脚色できるのであれば、ファース路線も面白いかも。
252:名無しのオプ
13/03/16 10:24:11.99 gMS3Ngdo
俺の推しの「B13号船室」もラジオドラマだからこその効果が効いている。
253:名無しのオプ
13/03/16 11:05:38.14 OpoEDw6v
「妖魔の森の家」のラジオドラマか・・・
確かに聴いてみたい気もするんですけど、
制作側があの部分をどううまく処理するか。
(メル欄)するとか?
254:名無しのオプ
13/03/16 12:51:27.91 O7q2xJ2G
>>253
そこはもう、キャスティングの妙でw
余談だけど・・・
イギリスでは、「爬虫類館の殺人」がラジオ化されたことあるんだよね。
劇中、アレを実際に聴かせたんだろうか?
思いこんじゃうものなのかな?
255:はんどるとらふりぃ ◆7DSin/vN4A
13/03/16 16:31:43.93 n5nE7+d/ BE:866020829-2BP(3457)
妖魔の森って、犯人があのトリック使うメリットあんまりなくない?
姿を見られてたわけじゃないし…
256:名無しのオプ
13/03/16 17:24:09.53 UIwdBA/D
>>255
前スレのレス番519~529参照。
「再放送」は避けたいので。
257:はんどるとらふりぃ ◆7DSin/vN4A
13/03/16 21:34:19.95 n5nE7+d/ BE:481122252-2BP(3457)
>>256
やっぱ犯人にとっての必要性はあんまりなさそうだね。
僕はカー好きだし、別にそれでもいんだけど、
なんか理由あるのかなぁとちょっぴり悩んでたw
258:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/16 21:45:11.27 MzNUHzOo
アガサが戯曲も上手いのは有名だが、ジョンやエルもラジオドラマ台本は結構
読ませるものあり。
小説の方も、もう少し簡略、簡潔な描写を心がけるべきであった。
特にジョンはくどいんだよね、キャラや情景描写が。
259:名無しのオプ
13/03/16 23:41:55.28 l6WveFtx
>>254
ふと、三谷幸喜脚本の某映画を思い出した
あれの着想は「爬虫類館の殺人」と何か関係あるのかな?
260:254
13/03/17 07:56:28.71 ZT5CBzUy
>>259
ああ・・・言われるまで、まったく関連付けたことなかった。
三谷さんがカーに言及してる文章って、寡聞にして知らないけど、
「小学生の時にシャーロック・ホームズを知り、そこからアガサ・クリスティ、エラリー・クイーンと進んだ」
(朝日新聞社「三谷幸喜のありふれた生活4」)
と語る人だから、創元推理文庫で当時読めたカーに目を通していても、おかしくはない。
さすがに脚本段階で「爬虫類館」を意識していたとは思えないけど・・・
遥か昔のカーの“異次元の夢想”が、三谷氏の記憶の片隅にあり、それがギャグのネタと
してロケット花火のようにスパークした―と夢想するのも、カー・ファンには楽しいね。
261:名無しのオプ
13/03/17 11:08:12.63 k9YJW2wY
短編の評価として、「妖魔」、「パリから」のツートップは間違いないところ。
三番目だけど個人の好みでは「空中の足跡」、「軽率だった夜盗」、「B13号船室」
から選びたい。カーらしいトリッキーさがでており、堪能できる。
>>245
読み終わったら是非感想を。
262:名無しのオプ
13/03/17 13:21:55.74 lJVkKqXp
ラジオ台本もありなら、「B13号船室」が三番目かな。
短編小説にこだわれば、「めくら頭巾」。
ホントは、三番目だけに「第三の銃弾」をあげたいんだけどw
完全版が出てしまうと、もう短編枠にはきつい。
好みに徹すれば、断然「奇跡を解く男」。
263:名無しのオプ
13/03/17 17:47:44.69 k9YJW2wY
>>262
そういう意味では「軽率だった夜盗」も、「仮面荘」があるから撤回だ。
ラジオドラマ代表として「B13号」を推す。
264:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/18 00:02:28.84 9MOz97XW
三谷はアガサの「スズメ蜂の巣」(古畑シリーズ中の作品で、類似しているとの
指摘がなされたことがあり、本作は既読である旨を述べたうえ、
この点に関してコメントをしている)なんてマイナーな短編まで読破しているぐらいだから、年代的にも、当然、ジョンも読んではいるかとは思う。
だが、言及した文章等は目にした記憶無し。
ジョン短編ベスト選には、個人的には「黒い塔の恐怖」は入れて欲しい
ところだ。正に、思わず目を覆ってまう痛そうなトリックが印象的。
265:名無しのオプ
13/03/18 05:57:49.37 zBoK59Uh
ん? 「取り違えた問題」は未読か?
266:259
13/03/18 20:28:56.86 4yhgCaaO
>>260
確かに
カーの撒いた種が東洋の才人の中に息づいている、
と考えるのも一興だね
「深夜の密使」をやっとのことで読み終えた
ロンドンを出立するまでが長すぎだろ・・・・
煽りの文章のわりに、あっさりした内容だったな
まさに>>218さんの言うとおりで、
面白くなってきた・・・で、終わるw
バランスがおかしいだろっ!
267:名無しのオプ
13/03/19 22:07:23.51 p/4iw+Xt
「引き潮の魔女」を久しぶりひっぱりだしたら、これは「火よ燃えろ」、「ハイチムニー荘の醜聞」
に続く、スコットランドヤード3部作の最後の作品ということがわかりました。納得。
268:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/19 22:59:28.85 fWIzkxZ0
「引き潮の魔女」は、時代が違えばギディオンやヘンリーが出て来ても
おかしくはない雰囲気の不可能犯罪もの(これがメーン)。
十八番な足跡ネタだが、出来は平板。
現代ものは好きだが、ジョン作品のコテコテなチャンバラが苦手な向きには
わりと抵抗感無く読める歴史ミステリかとは思う。
269:名無しのオプ
13/03/20 09:41:26.16 dLtCHFlq
ミス住の論考が決まったね。
270:名無しのオプ
13/03/20 09:56:21.86 o87YCi8l
ふと考えついたんだけど、なぜ、俺はクリスティよりカーが好きなんだろうと思ったら、
いわゆるクリスティーの「アンフェア」がカーにはないんだな(トンデモはあるけど)
カーは生真面目に、驚かそうと一生懸命トリックを創出するけど、
クリスティは、驚かすためには、なんでもありなんだよね。
特に「変装」これが一番いかん。半分近くの作品は「変装」か「成りすまし」じゃないかな。
カーにはほとんどないと思う。
カーの「過剰さ」とクリスティーの「あざとさ」、よく一言であらわされていると思う。
271:名無しのオプ
13/03/20 10:14:23.67 0w/zeKeR
>>270
「わが親愛なる友よ。それは偏見であって、しかも真実でない。」
「地上最高のゲーム」ジョン・ディクスン・カー
272:名無しのオプ
13/03/20 10:33:39.65 QNp5LLKu
>>270
あまりカーを読んでいないんだね
そういう人には面白い作品がまだまだあるから楽しみにしてくれと
いうんだが、変装とかなりすましがきらいなら、これ以上読まない方が
いいと言わざるをえない。残念だよ
273:名無しのオプ
13/03/20 11:08:15.66 xRxRHXuB
まあ初心者の書き込みには寛大に…
274:名無しのオプ
13/03/20 11:19:13.04 wbCgp4aV
カーもクリスティも好きだが、クイーンだけは受け付けないなぁ
作品としての価値はわかってるけどどうしても好きになれない
275:名無しのオプ
13/03/20 11:41:34.57 dLtCHFlq
初学者を排除する閉鎖的な使用をしているなら、削除依頼対象となるぞ。
276:名無しのオプ
13/03/20 12:33:57.80 kCV4FW3d
なる訳ねーだろ
277:名無しのオプ
13/03/20 12:48:08.59 nsSW14+5
変装レベルにたっしていないトリックもあったよ
その人に似たお面を被って、暗闇に立ってごまかすとか
まあなごむけどw
278:名無しのオプ
13/03/20 13:02:47.50 o87YCi8l
>>277
そうなんですよ。その作品わkるけどカーの場合は、トンデモだけど
サブトリックでありあー楽しいなというものがある。
でもクリスティーは、メインに据えており最後で実は、「成りすまし」だといわれても
おい、それはないだろうという。。
279:名無しのオプ
13/03/20 14:34:08.99 ln8hWSkX
>>278
だからそれはカーにもあるんだよ
これ以上レスするなド素人
280:名無しのオプ
13/03/20 15:28:15.44 dLtCHFlq
紳士ヅラした和気藹々としたレスのやり取りの裏にはこんな薄汚い差別者の顔があったんだね。
いかにも書斎を無視するような連中のやりそうなことよ。
281:名無しのオプ
13/03/20 18:03:15.50 30vXTOfM
>>270
>クリスティの「アンフェア」がカーにはない
「死時計」や「殺人者と恐喝者」のように、「アンフェア」が問題とされるカー
(ディクスン)作品は幾つかあるわけだけど・・・
>特に「変装」これが一番いかん
ここで論旨が飛躍しているね。「変装」はアンフェアなのだろうか?
戦間期(黄金時代)の本格ミステリにおいては、「変装」にもとづく
一人二役トリックの頻度は、きわめて高いよ。
そして「フェアプレイ」が意識されだした時代だけに、それ以前の
アルセーヌ・ルパン式の“名人芸”ではなく、演出に工夫が凝らされている。
>カーにはほとんどないと思う。
なのでカーが例外ということもない。「トンデモ」とか「サブトリック」とか
「楽しい」とかとは関係なく、変装をあつかったカー作品は、それこそ「題名
をあげるだけで半ページは埋まってしまう」わけで。
リアリティをあげつらえば、クリスティもカーも五十歩百歩。
カーだと笑って許せるのは人徳かな? くらいにとどめておくのが無難だよ。
282:名無しのオプ
13/03/20 19:20:47.63 o87YCi8l
>>281
具体的に指摘してくれて多謝。
>ここで論旨が飛躍しているね。「変装」はアンフェアなのだろうか?
これだとなんでもありになると考えていたもので。。
もう少し、読み方の幅をひろげます。
283:名無しのオプ
13/03/20 20:01:27.39 bxfMXADm
カーオタがクリスティを貶すとか失笑
カーとクリスティとじゃ人気も知名度もアリと巨人くらいの差があるのに
284:名無しのオプ
13/03/20 20:19:05.11 dLtCHFlq
ここは本当に性格の捻くれた品性卑しい住人ばかりだったんだね。
なぜ素直に初学者を迎えられないのだろうか。
285:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/20 21:05:34.97 q4I7+IXx
>>270
プレーグコートという代表作がありながら、その言は無しでしょ(w
286:名無しのオプ
13/03/20 23:40:36.21 puVHVlok
>>281
リアリティをあげつらえば、クリスティもカーも五十歩百歩、というのは同意。
トリックに関しては、カーやクイーンは読者に出題するパズルとしての側面が強く
クリスティは読者に提供する面白いストーリーの一要素としての側面が強いと思う。
>>270さんの言うアンフェアというのは、ミステリーをパズルとして読む要素が強くてそう感じたのではないかと。
俺もカーでもクリスティでも変装が通用しちゃうのはリアルでないとは思うけど、アンフェアとは思わない。
無意識に当時なら「お約束」という前提で読むからだと思う。
287:名無しのオプ
13/03/20 23:52:55.82 puVHVlok
ごめん、上げちまった。
288:名無しのオプ
13/03/21 02:19:26.87 lxVJFcJ7
>カーオタがクリスティを貶すとか失笑
>カーとクリスティとじゃ人気も知名度もアリと巨人くらいの差があるのに
例えばカーとクリスティ、例えば都筑道夫と赤川次郎、東野圭吾では
人気も知名度も「アリと巨人くらいの差がある」かもしれないが
俺の好みでは作品の面白さという点ではそんなに差はない
というか、むしろ、知名度のあるクリスティ、赤川、東野より
知名度のないカー、都筑のほうがはるかに面白い
もちろん好みの問題だから、逆だという人もいるかもしれないが
少なくとも小説の面白さと作者の知名度や人気は比例しない
普通に好きで小説を読んでいる人は、誰でもそれを知っている
だから人気や知名度でしか作家を語れないやつは小説の話をするに
値しない人物だということがすぐに分かる
恐らくどのスレでもシカトされ、話の輪に加われずにいるだろうね
そういう似非読書家は
289:名無しのオプ
13/03/21 02:28:15.13 wMyQ69/2
小説においては、売れてるのと面白さは全く比例しないのは確かだね。
290:名無しのオプ
13/03/21 06:02:43.98 wajskpzq
売れなきゃ廃刊になるがな。
291:名無しのオプ
13/03/21 09:05:48.95 m9q/APWT
廃刊は雑誌が発行を止めること。小説の場合は絶版というんだよ。
売り上げのことしか言えない奴は、本当に本について無知だな。
そして、絶版かどうかと作品の面白さもまったく関係がないわな。
いま売っているけどつまらん小説はたくさんあるし、面白いのに
たまたま品切れの小説も山のようにある。
小説を読まない人には、それが理解できないんだねえ。
292:名無しのオプ
13/03/21 11:07:49.85 hT01H5sX
なんか当たり前のことじゃないの
293:名無しのオプ
13/03/21 12:58:09.71 ouXhKaRO
カー自身は、クリスティを高く評価していたよね。
面白いのは、カーは一時期ハードボイルド・ミステリを敵視してたわけだけど、
後年、書評をするようになってからは、「落とし穴や罠だらけの、ほんものの
探偵小説を書く」という理由で、ロス・マクドナルドを贔屓にしてた。
このロス・マクがまた、クリスティーと好一対ともいえる「変装」「なりすまし」
プロットの大家なんだよね。
294:名無しのオプ
13/03/21 15:43:08.24 Kx08/pt4
>>293
ロスマク、クリスティが好きなカーオタとしてはなんか嬉しいな。
ロスマクはサプライズエンディングけっこうあるよねぇ。
295:名無しのオプ
13/03/21 20:14:23.99 HNBd/PCK
年輩の人だと、変装・一人二役とかで馬鹿馬鹿しくて推理小説を読まない人がいるよ
しかも今の作品も、まだそんなもんだと思ってる
ミステリー=子供の読み物って意識が強い
296:名無しのオプ
13/03/21 22:04:02.87 hT01H5sX
それって、単にミステリが嫌いってだけじゃないの?
ホームズやブラウン神父のシリーズなんて一人二役ばかりじゃんw
297:名無しのオプ
13/03/21 22:14:10.34 dC+hF3fO
>>296
ガス灯しかない時代だと変装は成立するのかとは思うけどね。
>>294
俺もロスマク大好き。意外とトリッキーなんだよね。
298:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/21 23:29:01.63 QQK/nhRZ
「さむけ」を筆頭にして、ロスマク作品に謎解き要素が濃いのは、
何を今更な話題だが、ジョンやアガサが強い忌避感を抱いていたのは、
本邦でいうところの正統派ハードボイルドではなく、
ミッキー・スピレーン等の通俗ハードボイルドではないかと思う。
売行きという点だと、当時は正に売れまくりなわけだし。
この辺も本格派としては面白くないものがあったのでは。
彼らはハドリー・チェイスにはどんな感を抱いていたのだろうか?
299:名無しのオプ
13/03/22 00:58:20.02 DCZ/Z2nu
「月明かりの闇」はさむけの猿真似みたいなところがあるな
気に入ったんでやめとけばいいのに挑戦してみたんだろう
300:名無しのオプ
13/03/22 05:50:18.40 Es2Llp2S
書斎の高度なレスに誰もついてこれないね。
301:名無しのオプ
13/03/22 06:48:46.22 z+DhWKQ/
ひさびさカーの「陪審席」に目を通してたら、興奮して寝つけなかった(笑)
ジョン・ピアソンの「ジェイムズ・ボンド伝」を絶賛してたりして、そのギャップ
萌えにやられる。
ロス・マクの「さむけ」は当然のように褒めてるけど、絶賛じゃない。
注文のつけかたが、いかにも本格ミステリ作家だ。
ひょっとして、俺が書いたらこうなるぜ、と実践したのが、299さんの
あげてくれたアレなのか(笑)
ちなみに、書評でカーが「さむけ」より評価してたロス・マク作品は
「ブラック・マネー」だった。ちと意外。
302:名無しのオプ
13/03/22 12:25:29.97 Tqt4Afiq
>>295
しかし変装ってちゃんとやると意外とわからないもんだよ
クリスティの某変装トリックのドラマ化、うちの家族は同一人物だと誰も気づいてなくて、ラストでえー!って驚いてた
303:名無しのオプ
13/03/22 12:37:06.67 UwnmzPEJ
「陪審席」か、懐かしいな。
70年代といえば、ひさびさに訳された「ロンドン橋が落ちる」や「死の館の謎」
が挨拶に困る出来で、実作者としてのカーは終わった感が強かったんだが・・・
書評からは、カーの書く喜びが伝わってくることが多くて嬉しかった。
きちんとした翻訳で、どこかでまとめてくれないかな。
「新人」ジャック・ヒギンズを猛プッシュするカーとか、悪党パーカーを語る
カーなんて、他じゃ読めない貴重な資料なんだからw
304:名無しのオプ
13/03/22 21:18:21.43 DbTK8Oeg
>>302
同意。
ビリー・ワイルダーの映画版は見事にだまされたもんな。
思わず2回目を見た。
305:名無しのオプ
13/03/22 22:23:15.35 gWBkl+NJ
その手の趣向は横溝が黒猫亭事件で触れているように
作品の特定につながる情報書くだけでネタバレだから気をつけて
306:名無しのオプ
13/03/23 11:05:17.29 l4RSmKff
たしかにそうですね。何も知らずに見たほうが楽しめるのは間違いない。
307:名無しのオプ
13/03/23 16:50:40.85 We45ytdm
>>302多分(メール欄)だと予想
俺もあれには驚いた
308:名無しのオプ
13/03/23 17:21:08.24 Ewh48uXI
>>304
その作品の原作、映画版を観てラストで「ふざけんな!」
と思う人がいるってことか
>>307
その作品も伏線が効いていて、不愉快に感じるどころか
かなりの傑作だと思ったけど
309:名無しのオプ
13/03/23 17:54:43.73 Vyknzux1
今まで殆ど話題にのぼらない作品、
「騎士の盃」
「眠れるスフィンクス」
「雷鳴の中でも」
「青ひげの花嫁」
やっぱり地味か。。。
この中では、「青ひげ」がラストもサスペンスフルだし、佳作だと思うんだけど。
310:名無しのオプ
13/03/23 18:46:18.74 We45ytdm
「眠れるスフィンクス」は面白いと思うんだけどなあ
カーっぽくないって言う人もいるけど、もろにカーって感じなストーリーだと思うんだけど
311:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/23 19:14:37.84 lfVD0C+S
スフィンクスは前に話題に出ているでしょ。
怪奇実話の動き廻る棺ネタが織り込まれている点は指摘しておいた。
まあ、標準作だよね。大庭忠男先生翻訳による唯一のジョン作品で
非常に読み易いのが良し。
余談になるが、アガサスレでも指摘点だが、葬儀の顔は完全忘却、癖は細部を記憶ってのは
あまりに不自然。これが決め手になるだけにあの作の「痛い」ところかと思う。
312:名無しのオプ
13/03/23 19:18:06.73 e6xHwwSd
ズバッと直球の論考だね。
313:名無しのオプ
13/03/23 19:30:24.07 Vyknzux1
あと「エドマンドゴドフリー卿殺害事件」か。。
これ、持っている中で唯一途中で挫折した本なんだよね。
全くおもしろくなかったことだけ覚えている。
皆、読み通したのかな。
314:名無しのオプ
13/03/23 23:42:37.53 CVV3lDsm
ブラウニング魔神はまだスフィンクス読んだことにしてるのかw
315:名無しのオプ
13/03/24 07:22:21.97 00bQOLF0
>>309
そこに挙げてくれたなかでは、おそらく一番出来の悪い「騎士の盃」が・・・
実は一番好きだ。HMの持ち味に頼りすぎだけど、そこが面白いんだからしょうがない。
ミステリ的には、密室トリックのハウよりも、ホワイの部分に惹かれる。
316:名無しのオプ
13/03/24 07:38:16.41 00bQOLF0
>>313
「ゴドフリー卿」は、研究論文の小説化のようなもので、確かに敷居が高い。
読み通してみれば、なるほど力作ではあるんだけど。
30年代にこの試みをやった、という意味でのマイルストーンじゃないか。
マスター・オブ・セレモニー(MC)に、シリーズ名探偵を持ってくる、という
ジョセフィン・テイのやりかたは、コロンブスの卵だったんだろうなあ。
317:名無しのオプ
13/03/24 08:13:38.38 00bQOLF0
>>303
>70年代といえば、ひさびさに訳された「ロンドン橋が落ちる」や「死の館の謎」
>が挨拶に困る出来で、実作者としてのカーは終わった感が強かったんだが・・・
たしかにその通りなんだけど、補足しておくなら・・・HMMの「とりっくものがたり」の連載が象徴するように、
乱歩の「カー問答」の呪縛を脱した、新しい世代のカー評価が起こって来たのも70年代後半なわけで。
そして、ブーム渦中の横溝正史は別格としても、赤川次郎、泡坂妻夫ら、ニューカマーによるカーへの
言及は、あきらかに、それ以前の佐野洋、都筑道夫的な、古めかしい作家としてのカー観とは一線を画するものだった。
新訳化の推進で、再び「冬の時代」を脱する環境整備は始まっているのだから、あとはやはり、わかりやすい言葉で
カーの魅力を伝えなおす、いまの世代の腕のある書評家(ないし作家)に出てきてほしい。
318:名無しのオプ
13/03/24 08:46:23.42 tcDADVKm
>>309の作品は一冊も読んでないですね
ネットなんて無い頃から読み始めているから
見つけたら即買う方法で集めてきている
そうするとどうしても有名作品から手に入るので
地味な作品は後回しに
これからは落穂ひろい的に読んでいく期間に入ってきた
現在約50冊目ってとこ
319:313
13/03/24 10:56:44.12 h6gNj4R/
>>316
「時の娘」は読みやすいし。「ゴドフリー卿」は老後の楽しみにとっておくか。
320:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/24 20:38:00.81 LN21UL7m
>>313
ジョンはあの線の歴史ミステリでいけばそれなりの評価を受けた可能性が
あるかと思うが、エンタメ作家としてジ・エンドだったかと思う。
ビロードみたいな方向性をチョイスしてしまったのは、まあ、どうなのかな?
321:名無しのオプ
13/03/24 21:38:47.61 EjRTRIM1
レベルEの「ディスクン星人」の元ネタがディクスン・カーだと聞いて
誰かと思ったら小学生の頃に読んでて驚いた
で、その「魔女のかくれ家」を読み返しているところ
あかね書房版なんだけど、挿絵の人が
オットセイ男性器の人と知ってもう一度驚いた
322:名無しのオプ
13/03/25 06:53:12.27 fFP1Ie+f
>>321
あかねの「魔女のかくれ家」で、俺も小学生のときカーを読んだよ
あれは、男の子の海外ミステリへの入り口としては、最高じゃないかな
横山まさみちさんの、なんか、そのままアニメで動かしたくなるようなイラスト
も、とてもよかった
323:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/26 23:00:19.05 tgaXeG/U
魔女隠れ、夜歩く、蝶番、この辺はジュブナイルも堪能した。
全て異なる出版社からの刊行であった。
集英社の髑髏城は面白いと思えなかったが。
奇抜な設定で子供向きとの判断であろうが、
雰囲気で読ませる面が大きい作のため、くどく書き込めないジュブナイルで
面白さを伝えるのは無理っぽい。
324:名無しのオプ
13/03/27 06:08:22.29 DbC2nwpH
手堅くまとめた論考だね。
325:名無しのオプ
13/03/27 08:27:59.03 NzHIviAr
未読論考
326:名無しのオプ
13/03/27 09:01:17.38 NWXO+iYH
>>315
コメントに引かれて「騎士の盃」を読み返してみました。
ン十年ぶりです。
例のトリックを含めて凡作という印象しかなかったんですが……
おっしゃるように動機の部分がミステリの核だったんですね。そこはうまく書けてました。
ただ、あまりに無駄な演出が多すぎて、そこは読み手によって評価がわかれるところだと思います。
なんとなく、カー(=ディクスン)の晩年の長編のように思ってましたが、1950年代の作品だったんですね。
前作「赤い鎧戸のかげで」にくらべれば、復調著しい……かなw
327:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/27 22:52:25.20 oGOJg+us
盃は、いい歳した大人(ちゅーか、高齢者)のドタバタ、悪ふざけぶりが
過ぎて鼻につく。窓のトリックもビックリなアホくささだし、
ジョン作品中では、魔女藁、墓貸と並ぶ、あるいはこれらに次ぐ「バカもの」
でしょ。
まあ、赤い鎧戸(これはマル公の虚言に惑わされた感あり(w )も
漫画みたいな謎解きで、どっこいどっこいとの評価はあろうが。
328:315
13/03/28 07:58:40.53 /p2edtZQ
>>326
読み返しご苦労さま。
「復調著しい」と掛け値なしに言えるのは、そのあとの「奇跡を解く男」だと思うけどね。
毒を食らわば皿まで、じゃないんだけどw もし関心があったら・・・
渡辺和靖さんの「現代探偵小説の構築」という評論(「幻影城」1978年12月号掲載)
の一読もお薦めしておきたい。「騎士の盃」に関する、積極的な評価が読める。
のちに現代思想史の専門家として活躍されたかただけど、カー・ファンで、なによりあの時代、
都筑道夫の否定的なカー観にまっこうから異をとなえた人として忘れ難い存在。
「幻影城」落城後、ミステリ・シーンからはフェード・アウトしたとはいえ、残された数少ない
評論は、カー・ファンなら捜してでも読む価値はあるよ。
329:名無しのオプ
13/03/28 08:45:03.44 vWvucPPt
お知らせ
市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました
生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています
期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください
330:名無しのオプ
13/03/28 20:28:04.02 4uSVEq7I
訂正を。短編集の復刊をと書いたものですが、都内の某書店で、
「不可能犯罪捜査課」から「ヴァンパイアの塔」まで全てそろっていました。
いや、申し訳ありませんでした。
ちなみにここには、ポケミスの「死の館の謎」もありました。ご立派。
331:名無しのオプ
13/03/28 21:05:43.92 BNB8TuZT
>ちなみにここには、ポケミスの「死の館の謎」もありました。
?????
332:名無しのオプ
13/03/28 21:38:04.68 4uSVEq7I
>>331
失礼しました。ポケミスにはないですね。他のタイトルと勘違いしたようです。
明日もう一度みてきます。
333:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/28 23:47:15.94 k+Iph6OD
古書店でもジョン作品のポケミスを見かけない今日この頃、
>>332のリポートが気にかかるところである。
334:名無しのオプ
13/03/28 23:59:12.00 8hey5ZyL
>>288
でもカーは今じゃ海外でも一部のミステリマニアにしか相手にされてないよね
一方、クリスティは総発行部数20億部でギネス認定
残した作品の質でもクリスティの方が上だし
カーがクリスティに勝ってるところって無いと思う
335:名無しのオプ
13/03/29 05:13:31.40 ZzLE5Hki
都筑と三大作家の関係に似ているね。
336:名無しのオプ
13/03/29 06:43:21.06 1Z6yhTsY
>>330=>>332さんが、何をポケミス版「死の館の謎」(!)と勘違いしたか。
「震えない男」ではないかと思う。
重版されているので、店頭在庫があっておかしくないことが一点。
そしてカー・ファンにとっては、「震えない男」=「幽霊屋敷」だから・・・
幽霊屋敷→死の館という連想イメージが働いても、あながち無理ではないと思えるのが一点。
さて、結果はどんなものか?
337:名無しのオプ
13/03/29 09:01:09.40 YYGEjoUw
>>328
326です、レスが遅くなり申し訳ありません。
ご教示いただいた「幻影城」のバックナンバー、捜してみることにします。
たいそう立派なタイトルの評論の中に、なんでよりによって「騎士の盃」がでてくるのか……w
ものすごく興味があります。
338:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/29 22:32:53.84 fawLTbbp
しかし、創元推理文庫から「幽霊屋敷」が刊行されていたのを憶えている椰子
がどの程度いるか?
ジョン作品は主として創元育ちな俺だが、現物は一度も目にしたこと無し。
339:名無しのオプ
13/03/29 22:55:44.25 HeqyHjr0
>>336
確認しました。「死の時計」でした。。。
落ちがなくてすいません。
340:336
13/03/30 12:47:06.54 JFJVk6mK
>>339
いやいや、勝手にあれこれ想像して楽しかった。
にしても、復刊された喜多訳の「死の時計」が、まだ生きてたのか。
しかし、あれが読めて『三つの棺』が品切れというのは・・・何か間違ってる。
341:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/30 21:19:13.13 cTb7wWlJ
>>339
初学者に話のオチまでは期待しないが、
ギディオンものマイナー作品と歴史ミステリ(ニューオーリンズもの)を
混同するとかNG過ぎるやろ(w
心して生きろ!
342:名無しのオプ
13/03/30 22:56:28.84 bhqHwxj8
書斎の厳しくも温かいレスだね。
343:名無しのオプ
13/03/30 23:20:59.09 dSOCrqtV
カーの作品読んだことなくて蝋人形館の殺人を初めて読んだけど
不気味な雰囲気出てて、でも華麗な場面もあって犯人も意外性あったし特に最終章の犯人との会話はものすごい名場面だと思ったし
なんでこれが隠れたマイナー作扱いなのかわからなかった
日本ではクリスティーの凡作より知名度がないってのが不思議
344:名無しのオプ
13/03/31 08:23:24.17 5I0/vdGE
>>343
創元推理文庫版で読んでもらえたのかな?
「蝋人形館」は、過去、翻訳にめぐまれずミソがついてた。
あなたのように、新規に手にした人が積極的に発言していくことで、評価は
じょじょに修正されていくと思う。
メジャー、マイナー、売上やら知名度やらと作品の価値は何の関係も無いから。
今後も、もしカーを読んで感じたことがあったら、書き込んでほしい。
ただ、好きなものを評価するにあたって、他作家を言挙げするときは、相手方にも
敬意が感じられるものであってほしい。
今回のように、「単純な疑問の提示」で終わるぶんにはいいけど、それがエスカレート
すると、「メジャー」を叩いて「マイナー」を持ち上げるという安易な図式に落ちこみ
かねないから。
妄言多謝。
345:名無しのオプ
13/03/31 09:03:31.03 nj9PAsHI
>>343
いや、ありがたい。
俺も、新訳されるまで「蝋人形館」がこんなに面白いとおもってもみなかった。
カーのベスト5に入る傑作。ラストの迫力は、図抜けている。
346:名無しのオプ
13/03/31 14:29:05.68 VR063H/x
>>345
バンコラン・シリーズの中でも最高傑作かな?
347:名無しのオプ
13/03/31 18:18:01.39 aVXXbRUu
補強したのに今年もBクラスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
348:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/03/31 23:13:19.97 TW7RAA1X
>>343の初学者の素直な感想に同感。
俺は妹尾訳(とは言うても再刊)時代の読者だけど、
蝋人形館は最初期ジョンのコテコテ怪奇ぶり全開で楽しめる作なんだよな。
ただし、後の作品にあるユーモアは皆無。