12/08/14 03:10:32.79 QceY9Qfz
俺も選評読んだ。
島田雅彦の「ありきたりなリアリズムに追いつかれそうにも見える」っていうのになんか納得。
最近の作品は題材の突飛さじゃなくて普遍的なテーマを選んでテクニックで勝負している感があるんだけど、それじゃ物足りない。
だからといって『スクールアタック・シンドローム』とか『熊の場所』みたいな過去の作品を模倣しろっていうんじゃなくて、新しいやり方で殻を破ってほしいって言う意味。
芥川賞候補のノミネートを受諾するってことは舞城本人も欲しい賞なんだろうけど、今のままじゃ無理っぽいね。
少なくとも『美味しいシャワーヘッド』や『私はあなたの瞳の林檎』じゃとれないと思う。
個人的に前者はかなり好きだけど、それでも『好き好き大好き超愛してる』とか『ビッチマグネット』に比べると確固たる力強さが感じられない。