13/02/11 15:44:41.29 pgHTYt5i
無駄にレスを消費するだけだから、書斎以外の論考は中止にしようや。
609:名無しのオプ
13/02/11 16:39:54.81 jbibuGq0
せやな
610:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
13/02/11 22:06:11.50 9iOoRHsy
皆川博子「聖女の島」を読む。
この作者屈指の作という評もあれど、復刊された文庫版も既にフェードアウト
している作。
出だしはこの作者特有の美文調で読み難い面もあるのだが、
孤島(モデルは軍艦島とのこと)の少女のみ収容した感化院という異様な
舞台設定で巻き起こされる事件に一気に惹き込まれるものあり。
マ・スールの正体(?)は、相当なミステリ読みな俺には、
早々、見え見えだし、真相も「やはり感」が大ではあったが、
まあ、それでも最後まで面白く読み終えることができますた。
この時代(88年)にこの手のサスペンスは結構斬新だったかとも思う。
惜しむらくは、収容者のリーダー格である年長2人は美少女設定ゆえ、
もっと官能的なシーンが書き込む手もあったかも、
読者サービスのみならず、ミステリ的には巧みなミスリードと成りえた
かもしれぬ。