10/10/12 14:56:15 +WLlsMxX
『ブラックランズ』ベリンダ・バウアー/小学館文庫
読了。
帯には処女作ゴールドダガーノミネートって書いてあったけど、
CWAのサイトみたら、結局受賞したんだよね?
# 19年前、自分と変わらない年齢で少年の叔父は異常者に殺された。
# いまだ発見されていない死体さえみつかれば、叔父を失った痛手から
# 立ち直れず崩壊したままの家庭も元に戻るはずだと信じ、ムーアを
# 掘り続けていた12歳の少年。彼が叔父の埋まった位置を特定すべく
# 質問の手紙を送った相手は、ダートムーアの監獄に収監中の殺人犯当人だった。
主人公の少年が掘り続ける英国南西部エクスムーアの冬の寂寥感と、
湿気や寒さや雨、そしてそれに呼応するような主人公家庭の
崩壊しぶりがやりきれない…
犯人が反省ゼロのペド野郎なので、読んでるときの
イライラとハラハラがものすごいけど、満足。
舞台といい少年VS異常者の心理戦といい、映画になりそうな話だった