13/10/15 20:46:01.99 SkX/oLoZ
ヘリウム安楽死が、なぜ「らく」であるのかを説明します。
人体の構造上、酸素濃度が極端に低い気体を肺に吸い込んだ場合、
逆に、自分の肺の中にある酸素が奪われます。
その結果、脳に酸素が行き届かなくなるので意識を失うのです。
そしてまもなく呼吸が停止。
そのまま無酸素状態にさらされつづけることにより、約13分で死に至ります。
【酸素欠乏時の症状】
酸素濃度16%:呼吸脈拍増、頭痛悪心、はきけ、集中力の低下
酸素濃度12%:筋力低下、めまい、はきけ、体温上昇
酸素濃度10%:顔面蒼白、意識不明、嘔吐、チアノーゼ
酸素濃度 8%:昏睡
酸素濃度 6%:けいれん、呼吸停止
上記は【Wikipedia】の“酸素欠乏”から引用しました。
このように、十分に酸素濃度が低ければすぐに意識を失います。
また、意識を失うまでの間も息苦しさは感じません。
なぜなら、人間が息苦しさを感じるのは、血中の二酸化炭素濃度に起因するからです。
通常の場合、「体内に酸素が少ない = 血中のCO2濃度が高い」の
等式が成り立ちます。なので通常の窒息はかなり苦しみます。
しかし、低酸素気体を吸い込んだときは、酸素は減るけれども二酸化炭素は増えません。
よって息苦しくはないのです。
ただ、酸素濃度が中途半端に高い場合には、
嘔吐感やめまいなどの症状で苦しむ可能性があります。
失敗して苦しまないようにするには、6%以下の低酸素状態をつくること。
そして、その後もそれを維持する工夫が不可欠です。