13/07/07 23:42:22.99 ASZ8r7Aq
巫女は約束とともに
御園るしあ
伝言板への宣伝の書き込みから来させていただきました(宣伝自体は削除させて頂きました。すみません)
しっかりとした批評が欲しいと受け取りましたので､がっつり書かせていただきますね。
文章は整っていて､読みやすく感じました。
語彙は豊富な方で頭にｼｰﾝをｲﾒｰｼﾞしやすいですが､同じような修飾語が重ねて重ねて使われる場合も多く､そこは一つの改善点だと思いました。
強調したいことについては修飾語を沢山重ねるのもいいのですが､それをあまり多用すると文章のﾃﾝﾎﾟが悪くなってしまうので､要注意です。
ｷｬﾗは個性的に作られてはいるのと思います。それは良いところかなと。ただその個性が上手く言動に表れていません。
ｷｬﾗの個性にあった話し方､言葉選び､行動､表情を常に意識すると､誰が言ったという説明が無くとも､会話文だけで誰がどれを言っているかがわかるようになります。
笑い方一つ､歩き方一つにも性格は出ます。せっかくｷｬﾗが設定時点では個性的に出来ているのですから､それを小説内でもﾄﾞﾝと押し出せるよう､その性格にあった動きをさせられるようになるといいと思います。
あとは…一番の問題点は､読者がこの小説の世界観をつかめ切れないうちに､どんどんｷｬﾗが出てきて話が進行してしまっていることです。
印象的な冒頭でぐっと読者の心をつかんだら､まずはこの世界を読者に理解させることが重要かと思います。
どんな国なのか､どんな人々が暮らしているのか､どんな歴史があるのか､聖域とは何なのか､巫女とは何か､どんな役割で､どんな地位にあるのか。
そういう説明を情景の描写とともにしっかりと組み込んで説明すると､その後のｷｬﾗの登場もすんなり入り込めますし､話が進んでいってもついていけます。
まずはその土台作りをきちんとすることはとても重要だと思います。
じゃないと､なまじ巫女とか社などの既存の言葉が出てきますので､読者の知る巫女や社が頭に連想されてしまいます。貴方が思い描くものではなく…ね。
そのまま続いてしまうと､作者と読者の認識にどんどん差が出来ていってしまいますので､早めに作者と読者の認識を共通のものにしておく必要があると思います。
話自体はとても面白いと思いましたので､そこを直し､今後留意すれば､もっと良くなると思います。
頑張ってください。
このレビューのブーメランっぷり