12/01/19 14:06:11.63 y+ATxLza
「…………オプションメニューのすっごい深いとこに、倫理コード解除設定があるのよ」
まるで初耳だった。ベータの時には間違いなくそんな物はなかったし、マニュアルにも載っていない。
ソロプレイに徹して戦闘情報以外に興味を向けなかったツケをこんな形で払うことになろうとは……。
だが、その話は俺に新たな、看過し得ぬ疑問をもたらした。思考能力が回復しないままうっかりそれを口にしてしまう。
「……その……け、経験がおありなんです……?」
再びアスナの鉄拳が俺の顔面直前に炸裂した。
「な、ないわよバカ――ッ!! ギルドの子に聞いたの!!」
俺は心の底からホッとしたが、危機が去ったわけではまるでない。平謝りに謝りつづけ、どうにか宥めるまで数分を要した。
アスナは裸のままどすんとソファーに腰掛けると、据わった視線で俺を睨みつけ、
「……キリト君も早く脱いで」
と命令口調で言った。
「は…………つ、続けるの……?」
「ここでやめたら馬鹿らしすぎるわよ!!」
俺は慌てて従った。アスナの言うままウインドウを開き、恐ろしく深い階層にあるオプションを解除する。
ドタバタした導入には雰囲気も何もあったものではなかったが、二人だと少々狭すぎるベッドの上で、
俺たちは時間をかけてシステムの許すかぎり出来る事をした。詳細な説明は省く。