12/01/02 18:39:41.88 Y/d1QeiD
親元を離れてからずっと、小学校のそばに住んでいる。その弊害として、毎朝子供たちの声で目が覚めるからゆっくり寝ていられない。学生時代に忌々しいと感じたチャイムの音を毎日毎日聞かされる。堪ったもんじゃない。
たとえばの話で、もし神様が目の前に現れて「お前を学生時代に戻してやろう。やり残した青春を謳歌するがよい」と仰ったとしても、僕は間違いなく拒否するだろう。
不自由な枷にはめられた数年間を、どうやって楽しめというのか。それほどまでに僕の学生時代は取るに足らないものだった。
ならば、なぜ。なぜこのような場所に居を構えたのか。
その答えは単純明快。僕自身の過去の学生生活のためではなく、未来における学生生活のためだからだ。もっとも、今となってはその役目を果たさないのだが。