12/05/13 21:15:19.73 /kYpIF3j
>>817
小説で『事実』なのは厳密な三人称時の地の文で断言されてるときだけ
今読み返してないけど、背が高いだけで振られてきたっていうのは郁だけの認識で地の文では出てきてなかったんじゃない?
作中人物の認識以上の事情を読み解くのも読書だよ
設定外部分をねつ造するんじゃなくて、作者が無意識に書くのを避けた部分を考えるわけ
「郁は背が高いだけで振られてきた」だけが事実、唯一の理由だとしちゃうと話として説得力が無いから、
地の文じゃなく「郁はそう思ってる」っていう表現を作者が選んだんじゃないの、とかね
で、もし地の文でまで断言してたら、それに説得力があると思ってる作者の感性のバランスを疑ってみるとか、
逆に読者の自分のバランス感覚がおかしいのか考えてみるとか
ラノベも含めあらゆる文学的作品はそうやって考察されるもんだよ