04/02/13 19:24
戦争可能な体制に警鐘 府民のつどいで識者ら講演--左京区 /京都
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国家主義による人権侵害に反対する「『建国記念の日』不承認・府民のつどい」
(京都教職員組合など実行委主催)が11日、左京区であった。「戦争に抗する力」
と題し、識者らが北朝鮮問題やイラクへの自衛隊派遣などについて講演。米国に追従
し、戦争可能な国家体制が作られる現状に警鐘を鳴らした。
嚴敞俊(オムチャンジュン)・立命館大講師(国際政治学)は、北朝鮮問題が、東
アジアに軍事力を保ちたい米国の道具にされていると指摘。「日本は朝鮮分断に無責
任ではない。ドイツが敗戦で分断されたのなら、アジアでは日本がそうなりえた。し
かし、現実は朝鮮の若者同士が銃を手に対峙(じ)している。その歴史を踏まえ、朝
鮮の人々が出した答えが融和だ。太陽政策を支持してほしい」と訴え、対北朝鮮圧力
を強める小泉政権に懸念を示した。
また、中島茂樹・立命館大教授(憲法学)は、自衛隊イラク派遣の先に、集団的自
衛権の行使を可能にする9条改憲があり、背景には日本企業の海外権益確保の意図も
あると指摘。
「本来、憲法は国家権力を効率的に使うためでなく、権力を恣(し)意的に使わせな
いためにある。戦後、現憲法のおかげで日本国民の血が流されなかった事実を認識し、
21世紀には国民自身がこの憲法を守っていく必要がある」と説いた。 【野上哲】(毎日新聞)