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共産党内におけるささやかな自由のための闘争2007/10/18 デモクリトス 40代自営業
これは古参党員山田太郎の物語である。太郎が党に入って20数年がたった。
もうすぐ50に手が届くところまできた。人生も残りのほうが少なくなってきたのだ。
太郎は、学生時代に党にはいった。
「能力に応じて働き、必要に応じて取る」社会、共産主義の国を作るため、
「人民のしあわせのため、一人一人の党員は、一枚のビラになろう。」という言葉に感激し、
日々の大衆闘争はもちろん、党員拡大、赤旗拡大、
そして、選挙のたびのビラまき、支持拡大に懸命に取り組んできた。
「党の上に個人を置かない。」の精神のもと、自分のことはあとまわしにして、取り組んできたのである。
社会進歩に自己の人生をかける事こそが、最高のしあわせと信じていたのである。
しかし、人生も残りの方が少なくなってきて、ふとむなしさにおそわれるようになってきたのである。
いままでいくどとなく投票に行ったが、そのほとんどは落選した。
落選するとわかっているのに、入れなければならない。
これは自分の貴重な投票権を無駄にしたのではなかったか?
たまには、自分の好きな人に投票したい、というのは党に対する裏切りであろうか?
残り少なくなった人生をこのまま終わっていいのだろうか、と思うのである。
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