13/07/30 13:14:17.60 xA4ji9eQ0
任天堂社長が説く、ヒットゲームの新法則
任天堂・岩田聡社長ロングインタビュー(上)
URLリンク(toyokeizai.net)
―作る思い込みが強すぎると、求められるものから外れてしまうこともありませんか。
岩田:
ある意味、クリエーションというのはエゴイズムの表現。
モノを作るエネルギーが強い人ほど自分が信じる何か、“これがいいと俺が信じる力”からスタートする。
自分の思いも強くて、こうするのが正しいはずだ、こうするのがお客様にとってもいいはずなんだ、というところから始まる。
だけど、モノをつくる最終的な目的は、人に共感してもらって受け入れてもらうこと。
自分の初志を貫き通すだけではだめなんです。
お客様に受けてなんぼということは、自分が仮説を持って提案しても、
それがお客様に理解してもらえないとわかったら、理解してもらうことのほうが重要なので、
発想を転換すべきなんです。
そこで弊社の商品開発のプロセスのなかには、補正をかける段階を用意しています。
商品開発に関与していなかった別の部門の人、テスティング専門の部署の人に
ゲームに対するいろんなフィードバックを必ず聞く。正直、人間ですから自分が強い思いを持って、
よかれと思って作ったことを否定されると、嫌だし、不快だし……、言葉はよくないが何様のつもりだと(笑)、
コメントを読んだ瞬間、頭に血が上ったりもする。
だけど、お客様は本来、そういうものなんです。一人ひとり違う価値観と感覚と、重要性とでその商品と向き合ってくださる。
その商品のターゲットになりうるお客様のうち、一人でも多くの人に共感してもらうために、
ここは直したほうがよいと思ったら直すのが正しいのです。
なので作り手が思い込みにはまり込んでしまわないようにと、いつも注意をしています。