11/09/11 10:51:52.74 LJi8Cedn
「痴漢冤罪の恐怖―『疑わしきは有罪』なのか?」などの著書がある井上薫弁護士は、「痴漢はいったん逮捕されてしまうと、被害者側の話だけで一方的に犯人と決めつけられる傾向が強い。
犯人だと言い切る決め手がないのに、捜査段階から裁判まで『有罪』というベルトコンベヤーに乗せられてしまうようなもので、危険だ」と指摘。
万一、痴漢と間違えられた場合は、「慌てて逃げるのではなく、名刺を渡すなどして名前や住所をしっかり名乗り、堂々と対応すべきだ」と訴える。
「全国痴漢冤罪弁護団」事務局の生駒巌弁護士によると、1998年以降、2009年春頃までに全国で約50件の無罪判決が確認されているという。
生駒弁護士は、「微物検査など捜査は慎重になってきているが、最初から犯人と決めつけず、双方の言い分を公平に聞く姿勢が大切」と話している。
痴漢容疑で逮捕された後、昨夏にさいたま地裁で「被害者の下着から検出されたDNA型が一致しない」などとして無罪判決を受けた男性の父親によると、男性は無罪確定後、仕事以外で外出することはほとんどなくなったという。父親は言う。
「毎朝の電車通勤はつらいはず。息子は無罪確定後の今も戦っている。無実の人が苦しまないように捜査は徹底して」(柏原諒輪、吉田昂)
(2011年9月8日11時38分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)