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平成4年 法務省「犯罪白書 女子と犯罪」より
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「我が国における女子犯罪の動向及び特質等を,各種の統計資料と法務総合研究所の特別調査及び諸外国の女子犯罪の現状を分析・検討した結果,結論として言えることは,時代の変遷と共に姿,形を変えて現れてきた女子の犯罪は,本質的には変わっていないものと考察される。
かつて,女子犯罪者は,男子との比較において,生物的,心理的,社会的要因等から,創造性に乏しく,環境に支配されやすい者として位置づけられ,女子犯罪の背景として,経済生活の貧困とか,経済手段を持たない弱者としての側面が強調されていた。
女子犯罪者が少ないことも,これらの要因に起因する性役割の固定化として受け止められていたのである。
したがって,女子の社会進出が進行し,男子と同等の社会的役割を担うようになれば,犯罪も男子並みになるのではないかと推測されていたが,
現実には,女子の犯罪は,女子少年の犯罪及び女子成人の薬物犯罪を別にすれば,女子の社会進出が進行する前の段階のそれと比較して,大きな変化を見せていない。」