12/02/25 13:06:35.47 P
ひとしきり話したあと、彼は俺に聞いた。
「君ももしかしてギャルソン着るの?」
すこし躊躇ったが正直に答えた。
「…ああ、いや。俺のシャツもそうなんだ。」
彼は俺の指したシャツの袖を見て驚愕した。
「あ、これって…まさかSHIRTの二重袖!?」
「…SHIRTなんだ…。」
彼は涙目になっていた。そして顔を真っ赤にしてこういった。
「う、うらやましくないぞ!俺のプリュスには情熱があって、プライドがあるんだ!」
山手線に乗り、彼は逃げるように去った。カマカマカマとカマサウンドを響かせて。
まいったな。確かにプリュスごときをあんなヘンテコに着てるから、面白がって見てたが、傷つけるつもりはなかったのに…。
彼の最後の言葉を思い出して、我慢していた腹筋がとうとう決壊した。
「さて、キモオタのプライドとやらをぶち抜きに行くか……プッ」
キングオブクローズ コムデギャルソンオムプリュス