12/03/20 15:46:35.15 ZYhkeI9I0
オレの一連の街撮り写真は、オレが「出くわした」と思った場面に対して、
シャッターを切っただけのものだが、それでも、自分で切ったという意識はある。
ところが先日、思わぬ経験をした。
まったく意識もなく、勝手に手が動き気がついたらシャッターを押していた。
そのショットがこれだ。
今月の、
186枚目 URLリンク(www.ps5.net)
まあ、当然ピンぼけだし、印象も薄く見所のあるような場面でもない。
駅の構内なのでWBも悪く、モノクロ処理したが、全体的につかみ所が無い。
しかし、考えてみるとこれこそオレが望んでいる写真なんじゃないか。
オレがシャッターを押したのですらなく、カメラ自身が撮った写真。
オレ自身は、そこにカメラを持って行っただけ。
他のショットとは一線を画す、これこそは究極の街撮りかもしれない。
そう思って、この写真を見ると、オレはこの写真とGXRというカメラに、
畏敬の念をもって、一礼したくなる。
自分というこだわりが消え、純粋にこの写真と向き合えるからだ。
撮り手なんて、どうでもいい。 ましてや画質や技術なんて。
そういう世界が、写真にはあるはずだと、思わずにはいられない。