12/05/27 03:02:56.18
田中慎弥が出した受賞後最初の作品は短い短編集だ。
それも一つの話が1600字、原稿用紙にして4枚の長さということだから相当短い。
そんな、2008年から毎日新聞西部本社版にて連載されていた話が37篇あつめられたのが「田中慎弥の掌劇場」。
妻を殺した男や地獄に行きたいという男など、どれもひとくせありそうな主人公たちの物語集になっている。
そのどの主人公たちも著者・田中慎弥のなかのひとりなのかもしれない。
掌編やショートショートが好きな人なら絶対に読んでおくべき一冊だろう。